子どもに「火遊び」をさせないために

「火遊び」という出火原因

火をつけるという行為は放火によく似ていますが、「義務教育修了年齢未満の児童が目的もなく火をもてあそび、誤って可燃物に着火させること」で発生したものを「火遊び」として、放火とは別の出火原因としています。

「火遊び」はその響きから、危険性が低い行為に感じてしまいますが、火をつけるという行為がある以上、それによって招かれる結果は放火によるものと何も変わらず、極めて危険な行為です。

火遊び画像

火災事例1

「小学生が落ちていたライターでごみに火をつけた」

子どもはゆらゆらと光る「火」に強い興味を持っています。さらに、ライターやマッチはまだつけることはできないだろうと思うような年齢であっても、子どもは大人が火をつける行為をよく見て記憶しており、簡単に火をつけてしまいます。

火災事例2 

「中学生がベランダでピンポン球にライターで火をつけ火遊びをしていたところ、ジョイントマットに燃え広がり住宅火災となった。」

行為者によると、インターネットに掲載されていた動画を模して火遊び行為に及んでいます。

インターネットは便利である反面、少年期の子どもたちに悪影響を及ぼす情報があふれ、一つ間違えば犯罪に巻き込まれることもあります。

子どもに火遊びをさせないために

子どもたちにとっては単なる火遊びかもしれませんが、火災になると人の命や財産にかかわる問題にもなりかねません。

子どもたちを火災の危険から守るために、以下の点に注意してください。

  1. ライターなどは子どもの手の届くところに置かないでください。
  2. 子どもの前ではライターなどの使用を控えてください。
  3. 道端に落ちているライターなどを見かけたときは、持ち帰って処分してください。
  4. 現在販売している使い捨てライターは、小さな子どもが着火できないようにチャイルドレジスタンス機能が備わっています。小さな子どもがいる家庭では、新しい物に買い換えて古いライターを処分してください。
  5. 火遊びをしている子どもを見かけたときには、見過ごさずに注意をしてください。

 

最良の予防方法

先に挙げたことすべてを実践しても、火遊びを完全に防ぐことは困難です。なぜならば、子どもたちは火災の恐ろしさについての理解が十分ではないからです。

火災が起きれば人の命が失われてしまうことがあることを丁寧に伝えて、火遊びをしたくなる子どもの心にブレーキをかけてあげることが、最良の予防方法だと考えます。

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