化学物質過敏症について

更新日:2023年07月05日

「市有施設の室内等における化学物質使用に関するガイドライン」

大津市では、大津市役所、支所などの公共施設において化学物質による健康被害が生じないよう、施設管理者及び管理委託者が遵守すべき施設等の維持管理に関する具体的な配慮事項について定めています。
施設管理者等は、化学物質使用に関する指針となる本ガイドラインに従い、化学物質による健康や環境へのリスクの低減を図り、市民が快適で安心して利用できる施設の管理に努めています。

市有施設における室内濃度測定結果一覧

「大津市施設等における農薬・殺虫剤等薬剤適正使用ガイドライン」

農薬、殺虫剤等による人の健康や生活環境への影響を考え、市有施設等における病害虫、ネズミ・昆虫等の防除についてのガイドラインを定めています。
本ガイドラインに従い、農薬、殺虫剤等の適正使用を徹底することにより、施設利用者や周辺住民の方などに健康被害が生じないよう配慮し、環境への負荷の低減を図るよう取り組んでいます。

「子どものための化学物質対策ガイドライン」

子どもは大人よりも化学物質の影響を受けやすいと言われていることから、大津市では、子どもが多く集まる施設における化学物質対策について、特別な配慮が必要と考え、子どもやその保護者が安心して施設を利用できるよう、施設管理者等が、子どもの行動特性などに応じた化学物質への対応を意識し、取り組むべき具体的な行動を定めました。

化学物質過敏症について

化学物質過敏症とは、化粧品、芳香剤、塗料、殺虫剤、タバコの煙など、身の回りにあるさまざまな製品に含まれる微量の化学物質が原因で、倦怠感、頭痛、吐き気、湿疹、不眠など、多種多様な肉体的・精神的な症状が現れる病気です。建材や塗料に含まれる化学物質が原因となるシックハウス症候群も、化学物質過敏症の一種とされています。特定の化学物質に対して、微量でも長い間摂取し続けた場合や、短い期間でも大量に摂取してしまった場合に、体内における化学物質の許容量を超えてしまうと症状が出ると言われています。
化学物質に反応する度合いは個人差が大きいため、同じ環境にいても症状が重い人もいれば、まったく症状の出ない人もいます。また症状が出る場合においても、人によって症状が異なります。
そこで、化学物質過敏症がどんなものなのか、一人でも多くの方に知っていだきたいと思っています。

原因となる物質について

化学物質過敏症の方の多くは、自宅や職場・学校など、日ごろ活動する場所の室内空気に含まれる化学物質に悩まされています。
化学物質過敏症の原因となる物質としては、例えば、建物に使用されている建材や塗料、ワックス、あるいは設置されている家具などからのホルムアルデヒドや揮発性有機化合物などがあります。また、室内で使用される芳香剤、殺虫剤、防虫剤、タバコの煙なども原因となる可能性があります。
一方、屋外でも、田畑に散布される農薬や公園の樹木に散布される殺虫剤、人によっては車の排気ガスなどが原因となり得ます。

身近にある化学物質

  1. 屋内
    化粧品(マニキュア、香水、シャンプー、ヘアスプレーなど)、洗浄剤(クリーナー、ワックスなど)、芳香剤、接着剤、タバコの煙など
  2. 建材
    接着剤、フローリング、ビニール壁紙、畳、塗料、断熱材など
  3. 屋外
    野焼きの煙、排気ガス、農薬(注)など
    注意)農薬には、作物や樹木に発生する病害虫の防除を目的に散布するものの他に、ガーデニングや家庭菜園のスプレー式の殺虫剤や殺菌剤、芝生等の雑草対策で使用する除草剤なども含まれます。

どんな症状が現れるのか

目がかすむ、鼻がかゆい、耳なりがする、のどが痛い、下痢、便秘、吐き気、動悸、息切れ、筋肉痛、肩こり、頭痛、喘息、けいれん、湿疹、不眠など
(注意)上記の症状はごく一部で、原因物質が同じでも、症状は人によってさまざまです。

発症者ではない方へのお願い

化学物質過敏症を知ってください

化学物質過敏症の方は、微量の化学物質によって引き起こされるさまざまな症状により、安心して日常生活を送れないと訴えておられます。
ですから、発症された方は、原因物質をできるだけ身の回りから遠ざけるように、いつも気をつけながら生活しています。
そんなふうに苦しんで生活している人がいるということを、まずは知ってください。

どんなことに注意が必要か

化学物質過敏症は、いつ誰に発症するかわかりません。ですから、他人事ではなく、「どんなことに気を配れば、化学物質過敏症の方が安心して暮らせるのか」ということを、少し考えてみてください。
現在、私たちは化学物質に囲まれて生活しています。それらをすべて排除することは到底不可能です。
でも、使う物、使い方を少し考え直してみることは、誰にでも、今すぐにできることではないでしょうか。
皆さんの周りにも、化学物質過敏症の方がおられるかもしれません。できるだけ香料などを減らすなど配慮をお願いします。

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