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平成29年度 第2回 大津っ子リーダースクール(スクール1日目)

更新日:2018年1月11日

 大津っ子リーダースクール、1日目のスクールを実施しました。他校の取組を知ることやいじめをなくす方法を考えること、また、大津市のリーダーとの意見交換を行いました。

日時

平成29年8月20日(日曜)10時00分~17時00分

場所

明日都浜大津 4階 ホール

内容

1 各校のいじめ防止のための取組の発表 10時00分~12時10分

進行:栗木 剛 氏(mottoひょうご事務局長)

いじめ防止のための取り組み発表の様子

いじめ防止のための取り組み発表の様子

いじめ防止のための取り組み発表の様子

 大津市立全18校の中学校から、いじめ防止のために、学校をより良くするために、取り組んでいる活動について、発表がありました。

 1校が発表する毎に、参加生徒から、その取り組みに対する意見をポストイットに記入しました。参加生徒からは、「私の学校でも取り組んでみたい」「A中学校の、Bの取り組みがとても良い」など、他の学校の取り組みを知るとともに、今後の自分の学校の取り組みの参考にできる機会となりました。

2 いじめ対策を学ぼう(グループワーク) 13時00分~14時20分

演題:みんなが過ごしやすい学校を目指して!

講師:荻上 チキ 氏(NPO法人ストップいじめ!ナビ 代表理事)

「いじめ対策を学ぼう」の様子

「いじめ対策を学ぼう」の様子

「いじめ対策を学ぼう」の様子

 まずはじめに、自身がNPOの団体を立ち上げた経緯として、大津市でのいじめの事件があり、当時、報道において、「加害者がひどい」「被害者がかわいそう」「教育委員会、学校は何をやっているんだ」などの報道ばかりが先行し、どうすればいじめをなくしていけるのか、そのような報道がなされなかったことに問題を感じたことを話され、日本のいじめの問題について、どのようないじめが、どこで、どの時期に起こるかなど、データを交えて、教えていただきました。

 次に学校、教室の環境の作り方によって、いじめがたくさん発生しやすい教室を作ることもできること、いじめを少なくする教室をつくることができることについて、説明があり、参加生徒が学校の先生になったつもりで、1.学校のいじめを増やすにはどうすればいいか、そして、2.そのように増えたいじめを減らすためには何をすればいいか、2つのことについて、それぞれグループ毎に話し合いました。

  1. 学校のいじめを増やすにはどうすればいいか

  (こんな教室は嫌だ、みんなが嫌がる教室とはどのような教室か、建物の造り方、授業の構成、先生の態度あるいは友だちとのあり方など)

  1. そのように増えたいじめを減らすためには何をすればいいか

  (いじめが増えてしまった学校の状況を改善するために、生徒、保護者、先生あるいは政治家などにやってほしいこと、様々な改善策、より楽しく機嫌よく過ごすためのアイデアなど)

 

Aグループ【生徒が考えるいじめを増やす方法とその改善策】
順位 いじめを増やす方法 改善策
第1位 全員の成績をみんなに言う 成績が低くても堂々とする、めげない、みんなが成績が上がるように協力する
第2位 先生が生徒を差別、ひいきする PTAに言う、親に頼る
第3位 見た目を傷つける 言い返す、めげない

講師コメント

 いじめを増やす方法として、この生徒は駄目な生徒だ、みんなでいじめても仕方ないという雰囲気を先生が率先して作ることです。先生が率先して差別やいじりをすると、周りの生徒たちもギャグとしてやっていいんだと思ってやってしまいます。

 だから、先生は率先して、ターゲットを指定しないだけではなく、「そのように社会的にターゲットになっていること自体おかしい」ということを伝えられるとよいと思います。結構「ハートが強くなろう」という意見が多かったですが、もう少し先生などが介入して、そのようなところまで強めていけるとよいと思いました。

Bグループ【生徒が考えるいじめを増やす方法とその改善策】
順位 いじめを増やす方法 改善策
第1位 教室をごみだらけにする 教室をきれいに保つことや掃除すること、生徒が自ら進んでごみを減らす
第2位 先生が生徒に関心を持たない 先生が生徒一人ひとりについて理解するために、交流する場所や、話す機会を増やす
第3位 相手のできていないところを攻撃する 互いのよいところを認め合う、相手の気持ちになって考える、できていない人もできるように努力する、相手ができないなら自分もサポートする、支え合う

講師コメント

 統計上、みんなに同じことを強制する教室はいじめが多くなっています。例えば、給食を全員が食べ終わるまで遊んではいけないなど、このようなことをするといじめが増えるというデータもあり、様々な子がいることを理解する教室づくりが必要であると思います。

 次に、先生への信頼が低い教室は、いじめが増えるというデータがあります。先生が生徒と個別に話す時間を確保している教室は、いじめが減る傾向があります。

 教室が汚いとだんだんイライラして、腹が立ち、暴れることやさらに汚くすることにつながります。だから清潔に保つことは重要です。教室の環境を勉強に集中でき、なおかつ、それぞれが様々な過ごし方をすることも、許してくれるような教室運営にするといじめが減るという話もあります。

Cグループ【生徒が考えるいじめを増やす方法とその改善策】
順位 いじめを増やす方法 改善策
第1位 教室にある物を壊す 器物損害で逮捕する、先生を替える、紙に書いて注意する、壊れるような物を置かない、声を掛け合って物を壊すほど怒りを持たないようにする、月に1回くらいのペースで先生と相談する、花を飾る
第2位 意志の強い人が多い席の近くに弱い人を1人で入れる、意志の強い人を固めた席にする 目の悪い人も一緒に席替えして、目が悪い人を利用して席を交換する、班の中で席を定期的に替える、苦情が出てた時に、すぐに席替えをする
第3位 大きい声で特定の人の悪口を言う 言っている生徒と言われた生徒で一度話し合う、意見箱を作って悪口を言うことから、悩みとして意見を言ってもらうように変える、ポスターなどを作って呼び掛ける

講師コメント

 いじめを起こしやすい人は、怒りがコントロールできないこともありますが、いじめる人ほどコミュニケーション能力が高いことがあり、リーダーになりそうな人が、いじめのリーダーになってしまうことが問題となります。この教室でどのようないじめ対策をしていくのかを決めた上で、リーダーを確保していくことが重要となります。

 大きい声で悪口を言う、注意を促すような先生については、保育園、幼稚園から小学校に変わる段階で、集団をまとめるために、罵声(ばせい)を言う文化ががあるように思います。そのような先生の言動で子どもがストレスをためる原因になることもあり、それが誰かを攻撃したいという気持ちに変わる場合があるので、先生に大声を出さないことをお願いすることも解決策につながるのではないかと思います。

Dグループ【生徒が考えるいじめを増やす方法とその改善策】
順位 いじめを増やす方法 改善策
第1位 先生がひいきする子、よく怒る子がいる 先生をやめさせる、教育委員会に訴える、先生が学校を辞めたくなるぐらい生徒たちが暴れる、先生のストレスが原因かもしれないので先生のストレスを解消させる、先生に道徳の授業を受けてもらう
第2位 何もかも自由にしてしまう 話し合ってお互いが納得する理由で決まり事を作る、生徒の性格を考えてうまくクラス替えをする、先生が悪者になって生徒たちの団結力を堅くする、モンスターペアレントを減らす、先生や保護者を巻き込んで行動をどのように直せばよいか議論する
第3位 無視をする まずは無視をしない、肩をトントンして話し掛けることや、返事をしてくれるまで話し掛ける、無視をする人とはかかわらない、無視されるようなことを話さない

講師コメント

 先生がこの生徒をいじめようみたいな感じでがある教室は確かにいじめが増えます。いじめは、高校、大学になると、大きく減ります。気持ちが大人になり、いじめなくて済むようになることもありますが、大学を卒業して大学院に行くといじめが増えることがあります。

 この違いは何かというと自由さです。高校や大学、特に大学は受ける授業と受けない授業は全部自分で決められるため、先生が嫌な場合は自分から離れることができます。しかし、大学院では先生を自由に選択ができにくい状況になります。そのため、担任の先生を1人に固定せず、複数の先生がかかわるなどの方法も良いのではないかと思います。

 自由という点では、きちっと納得した上でみんながルールを守ることも1つです。しかし、大学では、授業中にものを持っていても別に怒られないから、ストレスを発散しながら楽しく授業に参加するということもできたりします。だから、どのような自由さが、校則で不当に縛られているのか、もう少し自由にしても良い点のアイデアを出すことも良いのではないかと思います。

Eグループ【生徒が考えるいじめを増やす方法とその改善策】
順位 いじめを増やす方法 改善策
第1位 学級のテーマを「Let’s いじめ」にする 「Let’sいじめ」がでてきた瞬間に、「ストップいじめ」に変える
第2位 先生が生徒をひいきする 先生を代える、しっかり見て見ぬふりをする先生を生徒全員が見ていることをアピールする
第3位 いじめ現場を見て見ぬふりをする 頻繁にいじめのアンケートを行う

講師コメント

 体罰をする先生、怒鳴る先生の学校では、非常にいじめが増えます。2つの理由があり、1つ目は、生徒が体罰等によって非常にストレスを感じ、ストレス発散がいじめにつながること、2つ目は、先生が体罰を振るうところを見た生徒が、悪いことをした人には暴力をふるっても問題ないと思ってしまうこと、つまり「Let’sいじめ」につながってしまいます。そのような環境を作らないために、先生や生徒にできることが様々あるという発表でした。

Fグループ【生徒が考えるいじめを増やす方法とその改善策】
順位 いじめを増やす方法 改善策
第1位 授業中に悪口を書いた紙を回す 書く時間と聞く時間を決める。大人に頑張って見つけてもらう。周りの生徒が注意をする、先生が生徒の様子をしっかりと見る。怖い先生を教室に1人ずつ置く
第2位 仲の悪い人同士を同じクラスにする 仲の悪い人同士を先生が把握する、仲の悪い人同士は席を離す、アンケートや教育相談で仲の悪い人のことを相談する、仲の悪い人の良いところを探す、あまり話さない
第3位 先生が何も怒らないです 先生がしっかりと怒る、先生が生徒をしっかりと怒ったり、褒めたりする、怖い先生とフォローできる先生で授業をする、生徒が先生に「怒ってください」とお願いする

講師コメント

 怖い先生を配置することは、結構斬新なアイデアです。先生がしっかりと見て回ること、先生がしっかり叱ることは、生徒がどのようなコミュニケーションをしているのかを先生が発見して、すぐサポートできる体制にすることです。

 例えば大津市では、1つの教室に担任の先生が1人だけではなく、複数の担任の先生が、授業する先生と、個別の生徒たちをフォローする先生に分かれる、あるいは一番いじめが多い昼休みに、授業準備で担任の先生がいない場合は、もう1人の先生が、生徒たちのコミュニケーションを手伝うなど、全国でも様々な取り組みができないか議論されています。

 だから、大人が頑張るだけではなく、頑張れる環境を作っていく、先生たちが働きやすい環境を作っていくことも、いじめをなくしていkことにつながるものと思います。

怖い先生を配置することは、結構斬新なアイデアです。先生がしっかりと見て回ること、先生がしっかり叱ることは、生徒がどのようなコミュニケーションをしているのかを先生が発見して、すぐサポートできる体制にすることです。

 例えば大津市では、1つの教室に担任の先生が1人だけではなく、複数の担任の先生が、授業する先生と、個別の生徒たちをフォローする先生に分かれる、あるいは一番いじめが多い昼休みに、授業準備で担任の先生がいない場合は、もう1人の先生が、生徒たちのコミュニケーションを手伝うなど、全国でも様々な取り組みができないか議論されています。

 だから、大人が頑張るだけではなく、頑張れる環境を作っていく、先生たちが働きやすい環境を作っていくことも、いじめをなくしていくことにつながるものと思います。

まとめ

 今回、皆さんに伝えたかったことは、いじめは増やすことができます。増やすことができるならば、その増える要因を減らすことによって、いじめを今より直していく、ましにしていくことができるということです。

 加えて、いじめは単に人の心の問題だけではなく、いじめを増やす環境を作ることができれば、いじめが莫大に増えます。これを不機嫌な教室である場合、もう少し過ごしやすく、楽しく、いじめなんかよりも、もっと他に時間使ったほうが良いと、例えば、いじめしようよりも、ゲームをすることの方が楽しいと思わせられたら、いじめではないもので遊ぶかもしれません。

 だから、楽しい教室づくり、過ごしやすい教室づくりをするために、どのような教室づくりをすればよいのか、どのような環境にすればよいのか、このような発想を持つことが大切です。先生や生徒会などが「このように過ごしましょう」と言うだけではなく、甘い蜜というか、楽しい教室づくり、そのためにどのようなアイデアを各クラスに持ち帰ればよいのか、そのような発想を常に持ってほしいと思います。これから大人になったら職場、あるいは家庭にも入ることになるので、そのような場所でも雰囲気をよくするアイデアを考えられるようになってほしいと思います。

3 いじめ対策について考えよう(グループワーク) 14時30分~15時50分

演題:こんな場合、あなたならどうする??

講師:栗木 剛 氏(mottoひょうご事務局長)

「こんな場合、あなたならどうする??」の様子

「こんな場合、あなたならどうする??」の様子

「こんな場合、あなたならどうする??」の様子

 いじめの疑いがある場面を発見した時に、自分ならどのようにするか、中学生の率直な意見を聞きました。

場面1

 友だちと2人で休み時間に校舎の2階の窓から、天気が良いので外を眺めていました。眺めていたら、外を歩いている人影があります。男子中学生2年の3人に囲まれた男子中学生2年の1人、何か固まったまま校舎の陰のほうに歩いて行きます。どこに行くのかな、どうしたのかなと思いましたが、窓からはこれ以上は見えません。校舎の陰に隠れました。「あれっ?」と思った2人は当然お互いに「え?」と顔を見合わせました。

  • 第1位 先生に言いに行く
  • 第2位 現場を見に行く(助けに行く)
  • 第3位 声をかける、注意をする

場面2

 学校の廊下を歩いていました。歩いていたら、向こうから同じクラスの友だちが歩いてきました。笑顔で見たら、友だちは少し顔に怪我をしています。「あれっ? こけたの? 擦り傷? 何なん?」と思って、「どうしたの?」と聞きました。聞くと、その子は「大丈夫」「ほっといて」と言いました。「巻き込まれるねん」と言われました。

  • 第1位 もう1度聞く、しつこく聞く
  • 第2位 親、先生に相談する
  • 第3位 保健室に連れて行く
  • その他 いつでも話を聞くことを伝える

場面3

 同じクラスのLINEしている友だちから、「もう明日からあいつ無視しよう。もう嫌や」みたいな感じのことが書かれていました。「あんたもそうするやろ?」と書かれていました。

  • 第1位 無視をする理由を聞く
  • 第2位 未読無視、既読無視
  • 第3位 無視をする、しないをはっきり言わず、話をそらす
  • その他 無視することを断る、先生に相談する

4 大津市のリーダーとの意見交換 16時00分~17時00分

出席者:越 直美 大津市長、桶谷 守 大津市教育委員会教育長

意見交換の様子

意見交換の様子

意見交換の様子

 参加生徒が2グループに分かれて、それぞれのグループに市長と教育長が入り、学校をより良くするためには、どのようにすればよいか、意見交換を行いました。学校の施設のことや校則のことなど、日頃、学校生活において生活しやすい環境にしてほしいとの意見やいじめ対策に関わる意見もありました。

 意見交換を終え、市長、教育長から参加生徒に向けて、激励の言葉をいただきました。

市長

 夏休みにもかかわらず、リーダースクールに参加してもらってありがとうございます。学校の校則の話、地域の通学路の話などがありました。それらは皆さん自身が決められることも多いと思います。校則を生徒会で決めている学校もあります。地域で危険なところがあれば、市民の一人して、その声を伝えてほしいと思います。自分たちで決められることは、自分たちで決めていってほしいと思います。また、いじめのアンケートが書きにくいという話が聞けたので、市でも改善をしていきたいと思います。ぜひ、ここで話し合ったことを、学校に持ち帰って、広めてほしいと思います。

教育長

 中学生の生の声を聞かせてもらって、とてもうれしく思いました。皆さんからいただいた意見を教育委員会で考えていきたいと思っています。今日、明日で学んだことを、それぞれの学校で広めてほしいと思います。皆さんと同じ仲間を作りながら、また、先生と相談しながら、皆さんでより良い学校づくりに向けてがんばってください。教育委員会もバックアップさせていただきます。

お問い合わせ先
市民部 いじめ対策推進室
〒520-8575 市役所別館2階
電話番号:077-528-2826
ファックス番号:077-523-7855
メールを送る
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