窃盗について

更新日:2023年01月17日

侵入盗について

ピッキング

特殊な工具を鍵穴に入れ、ドアの錠を開けるという手口で侵入する犯罪者がいます。
最近は侵入後に居直り強盗に変身するケースが目立ちます。
防犯対策を急いでください。

  • 防犯性能の高い錠に交換しましょう
  • ご近所と協力してお互いに防犯体制の確立を
  • 高層階に住んでいても油断は禁物
  • 補助錠をつけましょう (ワンドア・ツーロック)

特殊工具を使う手口

特殊工具を使って、錠を短時間で開けるのがピッキング犯。
この手口に対応した錠でなければ、1分もかからず侵入し、手早く盗んで逃走します。
凶悪犯罪者は居直り強盗に変身することもあります。

マンションの高層階も狙われる

マンションの高層階だから安心というわけではありません。
3階以上で被害にあったケースは、全体の8割近くを占めるというデータもあります。
特徴としては、1階では窓やベランダ・バルコニーからの侵入も多く見られますが、2階以上は玄関からの侵入が圧倒的に多いことです。
特に気を付けなければいけないのが、オートロックを過信しないということです。オートロックでも住人の後について入ったり、出て来る人を待ってすれ違いで簡単に入ることができます。オートロックのマンションであっても、玄関の鍵は必ず掛け、防犯対策に努めましょう。

防犯性能の高い錠に交換を

次々に新手の侵入手口が考え出される昨今、錠の性能が十分であるかを定期的に見直すことは、安全に暮らすために必要と考えるべきです。
全国防犯協会連合会では、購入時の目安となるよう、耐ピッキング性能の優れたシリンダーには『CP-C錠』型式認定マークを付与しています。
具体的な品種や商品は全国防犯協会連合会のホームページをご覧ください。
錠前のメー力一や施工業者の団体も全防連ホームページで確認できます。

組織的な犯罪

近年、専門家でも思いつかないような解錠方法による侵入犯罪が増加しています。ピッキングによる住居侵入と窃盗は、外国人による組織的な犯罪が多く、複数で侵入して見張り役や解錠役など役割を分担し、犯行に及ぶケースがほとんどです。

ドア錠破り

ドアと壁の隙間にバールと呼ばれる頑丈な工具を突っこみ、強引にドアを開ける侵入犯が増加しています。

  • ドアの隙間にガードプレートを付けましょう
  • 堅固な錠を増やしましょう (ワンドア・ツーロック)
  • 留守であることが分からないような工夫をしましょう

強引で短時間の犯行

ドア錠破りの侵入犯罪者の多くは、バールという釘抜きのようなL字型の形をした丈夫な工具を鍵がかかっている付近の壁とドアの間に押し込み、テコの原理でドア錠を破壊して侵入します。
錠を巧妙にひっそりと開けるピッキングやサムターン回しとは違って乱暴で凶悪ですが、短時間で侵入できるこの手口も目立っています。

ガードプレートの設置を

ドア錠破りの侵入対策としては、ドアの錠を覆うようなカバーを設置することが基本です。このカバーはガードプレートと呼ばれ、専門業者に依頼すればすぐに取り付けてもらえます。
また、この手の侵入犯にもワンドア・ツーロックが有効です。堅固な錠が多く設置されていると侵入に時間を要するため、短時間で侵入できるドアを探している犯罪者は、ツーロックのドアに手を出そうとしません。
また、ひと目で留守とわかるような家が狙われます。電灯やラジオを点けておくなど、留守であることが分からないような工夫が大切です。 

ガラス破り

一戸建て住宅の空き巣など、侵入犯の中でもっとも多い手口です。
窓ガラスの一部を破り、そこから手を入れて錠(クレセント錠)を開け侵入します。

  • 防犯合わせガラスヘの取替えや、面格子の設置を検討しましょう
  • 各窓ガラスに防犯フィルムを貼り、補助錠を取り付けましょう

10~15秒でガラスを破る

熟練した侵入犯は、通常のガラスであれば10~15秒で破ります。破る場所は、クレセントと呼ばれる窓ガラスの錠の周辺。破損した場所から手を入れて錠を開け、簡単に侵入することができるからです。近所への買い物やペットの散歩など、わずかな留守の間を侵入犯は見逃しません。

防犯フィルムを貼りましょう

ガラスを割れにくくする防犯フィルムが市販されています。全面に貼る必要はなく、クレセントに手が届かない範囲までで十分ですが、この防犯フィルムを巧みに破る侵入犯もいるため、あわせて補助錠を設置しましょう。この鍵の周辺にも防犯フィルムを貼ることで侵入に時間がかかり、犯行をあきらめる可能性が大きくなります。
ある調査によれば、空き巣などの被害にあった一戸建て住宅では、侵入方法の6割以上がガラス破りであるとのこと。各窓ガラスにはツーロックや防犯フィルムなどの対策を怠らないようにしてください。余裕があれば防犯合わせガラスに変更し、浴室やトイレの窓には面格子を取り付けるなど、より万全な防犯対策を実践しましょう。

サムターン回し

ドアの隙間を利用し、工具を使ってサムターン(内側のドアロック用つまみ)を回転させ解錠する手口は、以前から発生していましたが、玄関ドアの外側からドリルで穴を開けるなどして、サムターンを強引に回し侵入する犯罪が増えています。

  • サムターン回しを防ぐ新しい錠があります
  • サムターンにカバーを取り付けましょう
  • 2つめのカギ、補助錠を設置しましょう
サムターンイラスト

あらゆる手段でサムターンを回す侵入者

最大のポイントは、外側からサムターンを回させない工夫です。サムターンを簡単に脱着できる錠や、サムターンにカバーがかけられる錠などを設置するのが効果的な対策です。
防止器具は全防連の推薦する優良防犯器具として市販されており、具体的な品種、商品については全国防犯協会連合会のホームページに掲載されています。サムターン回しの侵入犯は特殊用具を使ってサムターンを回転させ解錠するため、サムターンそのものを覆うカバーがあれば解錠はできません。

すぐに対策を

ドリルで穴を開けるほか、ドアスコープを壊したりドアノブを取り外す、郵便受けから強引に手を入れる、ドアと壁の隙間から特殊用具などを使うなどして、サムターンを回そうとするケースもあります。侵入者の手や道具が届きづらい場所に補助錠を設置するなどの工夫をしましよう。

カム送り解錠

カム送り解錠とは、特殊な道具を用いて錠シリンダーを回し、直接錠ケース内部に働きかけて解錠する手口です。別名「バイパス解錠」とも呼ばれています。
巧みに特殊工具を錠の内部に挿入させ、デッドボルトと呼ばれる閂(かんぬき)を動かして解錠する手口です。

  • ワンドア・ツーロックにしましょう
  • アラームなど防犯器具の積極的な設置を
カム送り開錠イラスト

対策が必要とされるケース

カム送り解錠が容易または、可能な錠ケースは、錠前製造業者4社が製造した15種類の錠ケースで、合計約900万個が販売されたことが確認されています。
上図のように、錠シリンダーが突き出していて前後に動く場合、アーマープレートの刻印を確認してください。該当する商品の一覧は全国防犯協会連合会のホームページなどでも確認できます。
対策としては、錠前製造業者が準備している対策部品を取り付けることなどですので、該当する錠前製造業者の相談窓口に相談してください。

ドアと錠シリンダーの隙間を防ぐ

自分で取り付け可能な器具もあります。防犯器具は、全防連の推薦する優良防犯器具としても市販されています。具体的な品種、商品は全国防犯協会連合会のホームページをご覧ください。
補助錠が設置されているドアは侵入に時間がかかるため、犯罪を未然に防げる可能性が非常に高まります。振動によって大きな音が出る防犯アラーム や、人の動きなどをセンサーで感知してライトが点灯する防犯ライトも有効でしょう。



ツーロック ひったくり

窃盗の手口と対策について

乗り物盗(オートバイ・自転車)

オートバイや自転車は、多くの人が利用する便利で身近な乗り物であるため、盗難のターゲットにもなりやすく、その被害数は増え続けています。また、盗難されたオートバイ・自転車はひったくりなどの犯行時に利用され、第二の犯罪を生むこともあるのです。

  • 防犯登録は必ずしましょう
  • ツーロックが基本です!

常習的な犯罪が増えている

自転車や原付などを盗む犯罪者の多くは、希薄な罪の意識で犯行に及びます。「簡単に盗めそうだ」「ウサを晴らしたい」などの動機で窃盗をはたらき、常習化する場合も多々あります。
また、オートバイに関しては、人気の車種は計画的に盗まれるケースがあるほか、ミラーやマフラー、ライトといった部品だけを狙って売りさばく犯罪も増えています。

ツーロック&車体カバーが基本

窃盗犯は、犯行時間が長引くことを避けるため、防犯対策としてはツーロックが有効です。通常のカギのほか、ワイヤーやチェーン錠をかけるようにしましょう。
またオートバイに関しては、振動に反応する防犯装置を設置するなど、もうひと工夫を心がけましょう。犯罪者は特定の車種や部品を狙うケースもあり、犯罪者の目に触れさせない車体カバーも効果的です。

防犯登録をしましょう

自転車やオートバイを購入する際は、必ず防犯登録をしましょう。中型以上のオートバイには「グッドライダー・防犯登録」の加入がおすすめです。これは、交通事故を抑止する機能と防犯的機能をあわせもつ制度です。特別なステッカーを車体に貼っておけば、盗難された場合に警察官が登録番号をすぐに照会し、犯人検挙や被害品の返品が迅速に行えるほか、盗難抑止の効果も期待できます。

乗り物盗(自動車)

急増している高級車の窃盗団は、国際的な犯罪組織が関与していることが多く、盗難車は海外で売買されます。
また、この犯罪には日本の暴力団が関係していることが多く、資金源のひとつとなっています。

  • イモビライザー装備の検討を
  • ハンドルロック・バーなど盗難防止機器の複数設置を検討しましょう
  • 駐車場に照明設備を増やすなど防犯対策を徹底する

複数の盗難防止機器を

優れた防犯効果を発揮するイモビライザー。これは電子式の移動ロック装置で、エンジンキーの電子チップに記憶されたIDコードと車体本体内の電子制御装置のIDコードが一致しないと、車が始動しない仕組みになっています。高級車には標準品で付いているものもありますが、一般のマイカーにも設置をおすすめします。
盗難を防止するには、他にもハンドルをロックするもの、ハンドルとブレーキをロックするもの、車体の揺れを感知して携帯電話などに通報する装置、GPSで車の位置を知らせてくれる装置などがあります。
複数の盗難防止機器を設置するほど犯罪者は遠ざかり、被害は未然に防止できます 。

自動車盗難防止のための7か条

  1. イモビライザーを装備しましょう
  2. 車から離れるときは、必ずエンジンキーを抜き、ハンドルロックを!
  3. ドアロックはこまめに行い、窓は完全に閉めましょう
  4. 貴重品、金銭などは車内に置かない
  5. スペアキーを車内に保管するのはやめましょう
  6. 違法な路上駐車はやめ、監視の行き届いた明るい駐車場を利用しましょう
  7. 複数の盗難防止機器を使用しましょう

ひったくり

オートバイや自転車で後方から近づき、追い越しざまに手荷物をひったくるケースが多く、特に女性や高齢者が被害にあっています。

  • カバンは車道とは反対側の手で持つ
  • 自転車のカゴには防犯ネットの装着を
  • 人通りの少ない道は避けましょう

人通りの少ない道を避ける

バッグやカバンなどの手荷物は、車などが通る側と反対の方に持ちます。バッグをしっかり握ったり胸に抱えるなどして、犯罪者にスキを与えないことも大切です。
人通りの少ない道や暗い道は避け、少し面倒でも、人通りの多い安全な道を選びましょう。防犯意識を強く持つことで、ひったくり被害から自分の身や財産を守ることができるのです。

自転車のカゴも狙う

自転車カゴに入っている荷物やバッグを狙う犯罪者も増えています。ひったくり犯がバイクなどを利用すれば、カゴの中のバッグや荷物は簡単に持ち去られてしまいます。荷物を入れるときは、自転車のカゴを覆い被すような防犯ネットを使用しましょう。

スリ・置引き

盗まれたことさえ気付かせないほど、巧みに財布やバッグを盗むスリや置引き犯。
最近ではグループで犯罪に及ぶこともあります。

人が多く集まる場所で

犯罪者は、人が多く集まる場所を好みます。尾行しながら一瞬のスキをついて財布やバッグを盗んだ後、すぐに人混みに紛れて逃走することができるためです。スリは混み合った電車の中や、デパートの特設会場に出没します。置引き犯は、駅のホームや電車の網棚、デパートなどで話に夢中になっている人のカバンや荷物を狙っています。

スリ・置引き対策

  • 荷物はいつも自分の視界の中に
  • バッグの口はしっかり閉じる
  • 財布はズボンの後ろポケットに入れない

スリ対策は財布の場所をさとられないようにすることです。酒に酔ってしまったときや混雑した場所では、カバンの口をしっかり閉じ、抱えましょう。
置引き犯は、脇や足下に置きがちな荷物やバッグを狙います。手元かひざの上に置いて持ち手を握るなど、体のどこかに密着させておきましょう。

声かけドロボー

最近、路上や銀行などで親切そうに声をかけ、被害者が油断した隙にバッグや荷物を奪い去る盗難事件も発生しています。このような「親切を装うドロボー」に騙されないよう注意が必要です。

  • 不意に声をかけられたら、持ち物は抱えるようにしましょう
  • 犯罪者にスキを見せない注意をしましょう

話しかけて注意をそらす

親切を装うドロボーの手口は巧妙です。バッグを持っている人に、「お金を落としましたよ」などと声をかけ、被害者がハッとする一瞬のスキをつくってバッグをひったくるのです。なかには、スプレーやアイスクリームなどを背中にかけ、「…がついていますよ」と声をかけ、被害者が上着を脱ぐために置いたバッグを奪い去る犯人もいます。
手口の特徴は、一瞬の隙をついてくることです。不意に声をかけられても、荷物から手を放さないようにしましょう。「隙がない」「奪いづらい」と思わせるような工夫をすれば、犯罪者は近寄ってきません。

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