空家対策等の地域での取り組み

更新日:2018年08月27日

大津市内の自治会や地域活動組織が取り組んでおられる空き家対策活動をご紹介します。

空き家を活用したまちづくりに挑戦!ー日吉台学区自治連合会ー

 大津市中北部の日吉台学区では、平成28年度から自治連合会の特別委員会として「空き家対策検討委員会」を設置、一方、学区まちづくり協議会では活気ある住環境づくりを目指して空き家利活用を主目的とした専門部会を設置し、活動を始めました。その背景には、高齢化と人口減少によって、地域活力の低下、地域交通網の縮小、および幼稚園・小学校に統廃合の恐れが出てきたこと等に対して、学区内に危機感が生じてきたことが挙げられます。

 平成28年度は、市と連携しながら学区内の空き家の実態調査を実施し、約1,600世帯のニュータウンに約100件の空き家があることが判明しました。また空き家所有者の方に対する意向調査も実施したところ、空き家の売却・解体を検討されている方や、日吉台のまちづくりのために協力しても良いという方が一定数存在することが判明するなど、今後の取り組みに繋げることができる結果を得られました。

 その後、平成29年10月には、1件の空き家所有者の要望に応える形で、自治連合会が主体となった「空き家見守り活動」がスタートし、地域主体の空き家対策の第一歩が踏み出されました。

 今後は、空き家の活用に協力的な空き家所有者と信頼関係を構築し、空き家所有者と日吉台への定住希望者を繋げるような役割を地域が担うことで、単なる空き家対策ではなく空き家を活用したまちの活性化を目指します。

 なお、日吉台学区自治連合会では、インターネットのホームページによって学区内の魅力や各種活動をお知らせし、空き家対策についてもサイトを設けて情報発信しています。

 日吉台学区自治連合会ホームページ:hiyoshidai.net(ひよしだい どっと ねっと)

日吉台空き家対策会議

空き家対策会議の様子

空き家のガレージを近隣住民の駐車場に!ー杉谷自治会(瀬田五丁目)ー

 瀬田川沿いに造成された瀬田五丁目の杉谷自治会では、平成28年5月より空き家のガレージを近隣住民に貸し出す取り組みを始めました。その背景として、以前より町内で路上駐車に関する苦情が寄せられていたこと、路上駐車をしている家庭も駐車場が見つからず苦労していたこと、平成28年時点で町内に20数件の空き家が存在して防犯上不安であったことが挙げられます。

 また、この取り組みを進めるうえで重要なツールとなったのが、自治会が20年以上前から作成してきた町籍簿です。これは、自治会員の家族構成や連絡先を取りまとめた台帳で、本来は、万が一、事件や事故、災害等が発生した場合に備えて作成されたのですが、今回は自治会が空き家所有者の方と連絡を取る際に重宝されました。

 取り組みが始まってからすでに5件程度の契約がまとまっており、駐車場として活用されることや借主が周囲を清掃することで空き家であることがわかりにくくなり、防犯上の不安が軽減されるなどの効果も期待されています。

杉谷自治会町並み

杉谷自治会の町並み

清流の山里で子育てをしませんか?ー葛川村づくり協議会ー

 大津市最北端に位置する葛川は、豊かな自然に恵まれ、風光明媚な地区で林業により栄えておりましたが、ここ数年は、毎年10人程の人口が流出し、現在人口が約250人の地区になっています。

 そこで、危機感を持った若手有志が5年前に「葛川村づくり協議会」を立ち上げられ、現在23人で地域活性化に向けた活動をされています。

 協議会では、定住促進の具体的な取り組みとして、都会では味わえない活き活きとした生活に興味をお持ちの方々への情報提供や、協議会役員及び先輩移住者等による、暮らしのサポート活動などを行っています。

 これらと併せて、協議会では移住希望者への空き家の紹介を行っており、これまでに4件が成約に至っています。現在も入居募集中の物件があり、さらなる移住希望者を募っておられる状況です。

 今後の取り組みとして、移住体験や家族留学といったことも検討しておられます。

 【お問い合わせ先】
 電話 090-1447-7050
 eメール [email protected](担当 : 宮嵜様)

葛川集落

集落風景

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