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景観重要広告物の指定

更新日:2015年4月30日

景観重要広告物とは

まちなみの雰囲気に配慮した看板は、まち全体の景観の質を向上させます。また、屋外広告物は、まちの歴史的な背景を映し出す資源としても貴重なものです。時代を超えて継承されてきた広告物は、まちなみ景観に魅力的な味わいを添えるものとして、「古都大津」の景観を構成する重要な要素と言えます。

そこで、本市では、長年にわたり地域の皆さまに親しまれ、大津の景観の一部となってきた広告物が、将来に渡って保全および継承されることを願い、 「大津市景観重要広告物」を指定しました。

全国的にもめずらしい取り組み

全国には、景観法に基づく自主的な景観づくりを進めている景観行政団体と呼ばれる自治体が約470あります。景観法では、景観重要建造物として建築物などの指定について定められているところですが、広告物に重点を置いた制度はありませんでした。

景観重要広告物は、大津市独自の制度であり、地域の景観を構成する重要な要素として住民に親しまれてきた広告物を将来にわたって伝えるものです。
 

これまでの指定

平成22年12月4日指定5件
平成25年10月6日指定3件
平成26年11月29日指定3件

 

平成22年度の指定の対象地域

大津の中心市街地である大津駅から浜大津にかけての一帯(中心市街地活性化基本計画区域) (PDF:543.1KB)を対象地域としました。ここは、旧東海道などの街道に沿った区域で、古くから大津の繁栄を支えており、その証としての価値ある屋外広告物がいくつもの時代を経て残されています。

 

平成25年度の指定の対象地域

大津市が平成25年10月10日に古都指定を受けて10周年であることを記念して、古都保存法による歴史的風土特別保存地区とその周辺(歴史的風土特別保存地区の中心から半径1キロメートル圏内) (PDF:61.2KB)を対象地域としました。歴史的風土をつくり出している社寺を支える歴史的な街並みに、古都大津の景観にふさわしい屋外広告物が残されています。

 

平成26年度の指定の対象地域

大津市が平成25年11月に草津市と「びわこ大津草津景観宣言」と名付けた共同宣言の調印を行ったことから、両市を結ぶ旧東海道を活用した景観連携を図るため、歴史的なまちなみを形成する屋外広告物を両市それぞれが表彰することとしました。大津市においては、JR石山駅から草津市との行政界までの旧東海道沿道(沿道から半径500メートル圏内を含む)を対象地域としました。

 

大津市景観重要広告物

指定番号第1号

八百与
  • 名称:八百与
  • 広告物の種類:ひさし看板
  • 大きさ:縦90センチメートル×横220センチメートル
  • 製作年代:嘉永3年頃(1850年頃)
  • 所在地:長等二丁目9-4
  • 創業は嘉永3年(1850)

 

ひさし看板に描かれた大きな蕪の絵は、近江かぶらを描いたものです。ケヤキの1枚板で出来ており、およそ160年前に製作されたものと伝えられています。台座が狛犬の彫刻であったり、銅葺きの大きな屋根があるなど、看板を大事にする気持ちが伝わります。その都度改良を加え、今に至ります。

指定番号 第2号

元祖阪本屋鮒壽司
  • 名称:元祖阪本屋鮒壽司
  • 広告物の種類:ひさし看板
  • 大きさ:縦135センチメートル×横550センチメートル
  • 製作年代:昭和10年
  • 所在地:長等一丁目5-21

 

県下で初めて鮒ずしの商品化に取り組み、明治2年に鮒ずしの販売を専門に行う分店として、現在の札の辻の地で開業しました。
ひさし看板は舟の底板を利用したユニークな構造となっています。ノミで彫られた文字には、白色の塗料が丁寧に施されています。

指定番号第3号

鶴里堂
  • 名称:鶴里堂
  • 広告物の種類:ひさし看板
  • 大きさ:縦135センチメートル×横210センチメートル
  • 製作年代:大正15年以前(不詳)
  • 所在地:京町一丁目2-18

 

一世紀以上に渡り大津菓子の流れを伝える和菓子の老舗。
ひさし看板の文字は、山本竟山の書によります。書に従って丁寧に彫られており、緑青による塗装が施されていたようです。ケヤキの1枚板でできた看板は、銅板で囲われており、今なお美しい姿を保持しています。

指定番号第4号

御饅頭處餅兵
  • 名称:御饅頭處餅兵
  • 広告物の種類:ひさし看板
  • 大きさ:縦120センチメートル×横150センチメートル
  • 製作年代:明治初期(1870年頃)
  • 所在地:中央二丁目5-37

 

創業およそ250年前。町方の餅や饅頭の店として栄えました。
大きな古い木製のひさし看板は、ケヤキの一枚板から作られています。看板の台座には梅のモチーフがあしらわれています。商標の部分などの金箔の跡が、開店当時の華やかさを偲ばせます。

指定番号第5号

石田歯科醫院
  • 名称:石田歯科醫院
  • 広告物の種類:壁面広告物
  • 大きさ:縦35センチメートル×横125センチメートル
  • 製作年代:大正12年
  • 所在地:中央一丁目7-33

 

広告物が設置されている建築物は、国の登録有形文化財(建造物)として指定を受けています。壁面広告物は、イタリア産の大理石を用いた西洋の仕様となっていますが、掘り込まれた医院名は、右から左へ書かれており、日本風のものとなっています。オールドイングリッシュ体で書かれた英語名が、洋館にマッチしています。

指定番号第6号

名物生蕎麦、東宮殿下御賜買上之榮
  • 名称:名物生蕎麦、東宮殿下御賜買上之榮 ほか3点
  • 広告物の種類:ひさし看板、壁面広告物
  • 大きさ:縦60センチメートル×横195センチメートル、縦55センチメートル×横120センチメートル ほか
  • 製作年代:明治20年頃
  • 所在地:坂本四丁目11-40
  • 店名:本家鶴㐂(き)そば

広告物が設置されている建築物は、国の登録有形文化財(建造物)として指定を受けています。5枚の看板は、建物と一体となり、お店の受け継がれた歴史を感じさせます。正面2階中央部に掲げられた扁額には「東宮殿下」と記され丁寧に掘り込まれ、縁と文字には金箔が施され、宮内省(現・宮内庁)御用命の風格を感じさせます。

指定番号第7号

坂本名物生そば、手打生そば
  • 名称:坂本名物生そば、手打生そば
  • 広告物の種類:ひさし看板、壁面広告物
  • 大きさ:縦60センチメートル×横260センチメートル、縦45センチメートル×横90センチメートル
  • 製作年代:昭和2年頃
  • 所在地:坂本四丁目11-38
  • 店名:日吉そば

 

日吉大社の参道沿いに建つ建物は料理旅館「をぐらや」として建てられ、現在はそば屋として営業されています。「坂本名物生そば」は木材の自然な形を活かした一枚板で作られています。「手打生そば」も一枚板で作られ木目が美しいです。どちらも変体仮名が使用されています。

指定番号第8号

茶丈藤村 
  • 名称:茶丈藤村
  • 広告物の種類:ひさし看板 
  • 大きさ:縦90センチメートル×横120センチメートル
  • 製作年代:平成7年 
  • 所在地:石山寺一丁目3-22
  • 店名:茶丈藤村

 

石山寺の門前すぐのところに甘味喫茶を併設する和菓子店です。どっしりとした一枚板の造形が趣を感じさせる看板は、店主とその父親による手作りです。店名が白字で力強く記され、彫り込まれています。

指定番号第9号

容輝湯
  • 名称:容輝温泉
  • 広告物の種類:ひさし看板 
  • 大きさ:縦55センチメートル×横140センチメートル(概寸)
  • 製作年代:昭和9年頃
  • 所在地:栄町17-12
  • 店名:容輝湯(ようきゆ)

石山商店街から少し入ったところにある銭湯です。正面の大きな木製看板は創業時より掲げられているものであります。ケヤキの一枚板で出来ており、「かまぼこ彫り」という技法にて「容輝温泉」と丁寧に彫られています。唐破風屋根の軒下に掲げられた看板はいっそう建物の風格を感じさせるものとなっており、町並みにとけ込む存在となっています。

指定番号第10号

松村油清
  • 名称:油
  • 広告物の種類:突出広告物 
  • 大きさ:縦50センチメートル×横80センチメートル(概寸)
  • 製作年代:昭和44年頃
  • 所在地:唐橋町17-4
  • 店名:油清商店(あぶらせしょうてん)

軒先に吊り下げられた突出広告の形をとる木製看板は現在の店主が自ら作成したものであります。文字の色は建物と同じ弁柄色で着色されており、「油」の一文字のシンプルな看板でありますが、町家建築と調和した、存在感のある建物のアクセントとなっていると感じられ、旧東海道の面影を残していると言えるでしょう。

指定番号第11号

にしよ呉服店
  • 名称:西與呉服店、にしよ
  • 広告物の種類:ひさし看板 
  • 大きさ:縦100センチメートル×横390センチメートル、縦80センチメートル×横310センチメートル(いずれも概寸)
  • 製作年代:昭和4年頃、平成元年
  • 所在地:瀬田二丁目2-1
  • 店名:にしよ呉服店
にしよ呉服店

正面の入り口の軒上に掲げられた木製看板は「西與呉服店」と記されています。文字は金箔で施されており、今もなお美しい姿を保持しています。片方の入り口にも「にしよ」と彫り込まれた木製看板が掲げられております。双方共に看板もケヤキの一枚板で出来ており、銅葺きの大きなひさしが看板を守られており、「瀬田の唐橋」という交通の要衝に適した威厳のある看板です。

その他大津市の景観にかかる指定制度・表彰について

景観重要建造物の指定

きらッとおおつ景観広告賞

お問い合わせ先
未来まちづくり部 まちづくり計画課
〒520-8575 市役所本館3階
電話番号:077-528-2770
ファックス番号:077-527-1028
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