平和啓発事業 平成23年度
1.平和の鐘撞き
66回目の終戦記念日を迎える8月15日、大津市内の寺院・教会約300か所で平和への祈りを込め、一斉に鐘を撞きチャイムを鳴らし、戦没者の冥福と世界の恒久平和を祈りました。
市内一斉の鐘撞きは、「恒久平和都市宣言」をしている大津市の呼びかけに、市仏教会・教会が応える形で平成元年から始まり、今年で23回目となります。
このうち、大江一丁目の西徳寺では、目片信市長、同寺の寺崎礼充住職をはじめ、地元自治会関係者等約80名が、平和の鐘を撞きました。
2.平和祈念展 恒久平和を願って
核兵器廃絶と戦争の悲惨さを後世に伝えていくため、8月10日から8月14日の期間で『平和祈念展 恒久平和を願って』を西武大津店(大津市におの浜)の6階・催事場において開催しました。
会場では、被爆による白血病で、わずか12歳の若さで亡くなった佐々木貞子さんの一生を中心に、戦時下の子どもたちの生活、原爆の犠牲となった多くの子どもたちのことなどを説明したポスターや、広島・長崎の原爆に関する写真の展示やアニメ映画「はだしのゲン」等の上映会を実施しました。
展示物
- サダコと折り鶴ポスター(26枚)
- ヒロシマ・ナガサキ原爆写真ポスター(30枚)
- 子どもたちの平和ポスター(30枚)
アニメ上映会
- はだしのゲン1
- はだしのゲン2
- つるにのって ―とも子の冒険―
3.平和祈念のつどい
8月17日に大津市生涯学習センターにおいて、『平和祈念のつどい』を開催しました。当日は、笑いあり、涙ありの感動のステージで大いに盛り上がった「地球のステージ」をはじめ、「戦時中の食事体験試食会」や「子ども平和映画上映会」など、盛りだくさんの催しを実施し、多くの方々にご来場いただきました。
(1)「地球のステージ」ライブコンサート
「地球のステージ」とは
1996年1月より始まった「紛争、災害、 貧困の地の子どもたちに音楽と映像で近づこう」というコンサート形式のステージです。医師、桑山紀彦氏が世界の紛争、災害の地で出会った人々の輝きを、オリジナルの音楽と映像で伝えるもので、気さくな語りは笑いと涙を誘い、迫力ある歌声は会場を感動で包みます。
これまで全国で年間250回、通算2000回の公演が開催されています。
桑山紀彦氏(作詞・作曲、映像製作、ボーカル、ギター)
精神科医、医学博士、NPO法人「地球のステージ」代表理事。日本で医師として診療を行う一方、パレスチナや東ティモール、地震などの被災地での国際医療支援活動、「地球のステージ」公演など、幅広く活躍中。2009年11月より東北国際クリニック院長、日々の診療にあたる。
地球のステージパンフレット (PDFファイル: 551.1KB)
(2)戦時中の食事体験試食会
大津市赤十字奉仕団の方の指導のもと、参加者が「すいとん汁」を調理し、芋がゆとともに戦中戦後の食料難の時代の食事を体験しました。
参加した子どもは、「芋がゆは味が薄くてあまりおいしくなかった。今の生活はありがたいと思う。」と話していました。
また、大津赤十字奉仕団の柴原委員長と本市の佐藤副市長から当時の生活の様子について話があり、参加者は熱心に聴いていました。
すいとんのおいしい作り方 (PDFファイル: 487.6KB)
(3)子ども平和映画会
「さよならカバくん」、「つるにのって ―とも子の冒険―」、「一つの花」など平和に関する映画を上映しました。
上映作品
- さよならカバくん
- つるにのって ―とも子の冒険―
- 一つの花
- 消え去らぬ傷あと火の海大阪
- ながさきの子うま
4.ミニ平和展の開催
10月15日に皇子が丘公園で開催されました生涯学習フェスティバルにおいて、66年前の戦争で甚大な被害をうけた「大阪空襲」の写真パネルなどを大阪国際平和センターにお借りし、展示しました。
更新日:2018年08月27日