大津市のトップアスリート紹介(カヌー 今西陸人選手・愛依選手、遠藤環太選手・帆夏選手)

更新日:2019年03月08日

 水上スポーツが盛んな大津市だが、今年はカヌー競技から4人が大津市スポーツ賞を受賞した。今西陸人(いまにし りくと)選手、今西愛依(いまにし めい)選手、遠藤環太(えんどう かんた)選手、遠藤帆夏(えんどう ほなつ)選手。それぞれ兄妹での受賞となっただけでなく、兄同士、妹同士は幼馴染の同級生でペアを組む、今後に期待がかかる高校生4人だ。

偶然の一致か運命の合致か

 一番初めにカヌーに出会ったのは環太選手だ。年中組の時、祖父に連れられて参加したオーパルオプテックス(以下「オーパル」)でのカヌー教室が楽しかったという。数年後、小学3年生の陸人選手が母親の勧めでオーパルにやってくる。保育園は同じだった環太選手とカヌーで再会することとなった。1年後、そんな兄を見て興味を持った愛依選手、帆夏選手が同じ日の体験会に参加し、カヌーを始めたのは必然だったのかもしれない。

 しかし、始めてからのカヌーへの取組み方は対象的だった。環太選手はすぐにカヌーに夢中になり、「つらい時も楽しさに変えていける。運動神経が悪い自分が頑張れるのが唯一のカヌーだった。」という。そんな兄のタイムや記録を目標に練習していた帆夏選手のタイムは、小学6年生時の環太選手を上回るほどだった。

 一方で、陸人選手は一度カヌーを辞めることを考えるほど運動自体が嫌いだったという。高学年になり練習量が増したことで火が付き、「全国中学生カヌー大会」にて、1年生の学年別レースで3位に入ったことで、カヌーを本格的に取組んでいく気持ちになった。愛依選手も同じように中学1年生の学年別レースで帆夏選手に次ぐ2位の成績を残したことで、カヌーが楽しくなっていった。

今西陸人選手、遠藤環太選手、今西愛依選手、遠藤帆夏選手 インタビューの様子

左から、今西陸人選手、遠藤環太選手、今西愛依選手、遠藤帆夏選手

オーパルで練習を続けるための進路を選んだ

 それぞれ違った形でカヌーに打ち込むようになった4人だが、高校進学にあたり、インターハイという大きな目標が出てくる。インターハイは学校ごとにしか出場できないため、カヌー部の強い高校を選ぶのが一般的だろう。しかし、4人が選んだのは、カヌー部のない高校だった。条件は二つ。オーパルで練習を続けられる距離であること、そしてインターハイ等への出場に協力してもらえること。幸い、学校側の理解も得られたため、陸人選手、環太選手は堅田高校へ、愛依選手、帆夏選手は比叡山高校へと進学した。

 そうまでして選ぶオーパルの魅力はコーチと環境の良さだという。心拍数を計測しながら様々な強度の練習を組み合わせるポラライズドトレーニングやエルゴメーターを使って自分の記録更新を目指すトレーニングを始め、自分と向き合うことが出来る。また一方では、レベルの高い同年代と練習できるため、モチベーションを高く保つことが出来る。不満はないのか聞いてみると、「直線で長い距離を取れなくて同じところをぐるぐる周回するのが辛い。」と環太選手。精神力も鍛えられそうだ。

 年間通して水上で練習が出来る琵琶湖があること、何よりオーパルがあることがカヌーを大津でやることの良さだという。琵琶湖の広さを活かして、観光がてらカヌーで浮御堂や桜を見に行ったり出来るので、気軽にカヌーに乗れる環境も魅力だ。また、近畿大会などの大きな試合会場が琵琶湖漕艇場になることが多く、漕ぎなれた環境で戦える強みもある。「運動神経が悪くても努力次第で人生が変わるのがカヌー」という環太選手。地力が大事な競技なので、努力した分結果になって返ってくる。自身のように運動神経が悪かったり球技が苦手だったりする人にカヌーをやってみて欲しいと熱く語ってくれた。

遠藤環太選手、帆夏選手、今西愛依選手、陸人選手

それぞれ熱い想いでカヌーに向き合う4人

変わる環境、変わらない関係

 小学3年生からペアを組み、高校へ進学して1年目で国体優勝、インターハイ2位の好成績を残した愛依選手と帆夏選手。「他の人とペア組むとバランスが悪くてすごく遅い。愛依ちゃん以外とはペアに乗れない。」という帆夏選手。シングルでもお互い競いながら共に成長してきた。「帆夏がいなかったら、国体や国際大会に出ることすら出来ていなかったと思う。これからも高め合っていきたい。」と愛依選手。来年はインターハイ優勝、国体連覇を目標に掲げる妹2人。兄たちも、「(愛依は)高校に入って練習に欲が出てきた。来年こそはインターハイで優勝してもらいたい。」、「国体でタイトルを取って、来年はプレッシャーがあると思う。天狗にならずに愚直に頑張って欲しい。」と期待をかける。

 ずっとペアを組んできた妹2人とは違い、陸人選手と環太選手は中学まではお互い別のペアだったが、高校進学を機にインターハイを意識してペアを組んだ。しかし、インターハイ、国体ともに3年間での最高成績は2位と悔しい結果に終わった。立命館大学への進学も決まった2人は、「(環太は)中学の頃から目標の選手だった。大学でも一緒にやれるので、追い越せるように頑張りたい。」「これからもお互い高め合ってさらに上のレベルへ行きたい。」と、今後も切磋琢磨し、上を目指す。

 これからは練習の場を瀬田川に移し、念願の直線1,000メートルコースを利用してインカレでの好成績を狙う。「もうちょっと体を絞れば、まだまだ伸び代がある。」という愛依選手の少しトゲのある激励の言葉も兄への期待の表れだろう。また、環太選手はシニアの大会にも出場し始めており、昨年9月の日本カヌースプリント選手権では4位と手応えを感じている。「自分は一番伸び代があると思うので、今年の頑張り次第で可能性がある。」と、東京オリンピックへの出場も狙っている。妹の帆夏選手も、「カヌー愛がすごい。練習に取組む姿勢は尊敬している。オリンピック目指して頑張れ。」と太鼓判を押す。

 取材を終えると、愛依選手の荷物をすっと持ってあげる優しい陸人選手。お互いに大荷物を持ちながら軽口を言い合う遠藤兄妹。兄妹の関係も高め合っていくペア同士の関係も変わらない。それでも、活躍の場がさらに上のステージに変わっていくことを期待せずにいられない4人に注目だ。

遠藤環太選手、今西陸人選手ペア

大学でさらなる飛躍を目指す兄ペア

遠藤帆夏選手、今西愛依選手ペア

IH制覇、国体連覇を目指す妹ペア

今西兄妹

優しい兄と少し手厳しい妹の今西兄妹

遠藤兄妹

互いを尊敬しながらも軽口を言い合う遠藤兄妹

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