第3次大津市男女共同参画推進計画(おおつかがやきプラン3)

更新日:2018年08月27日

1.計画策定の背景と趣旨

男女共同参画を取り巻く環境の変化

少子高齢化の進行や人口減少等、我が国の社会情勢の急速な変化に対応していく上で、男女が性別にかかわりなく、ともにその個性や能力を最大限に発揮できる男女共同参画社会の実現は21世紀の我が国における社会の最重要課題とされ、現在も社会のあらゆる分野においてその推進がなされています。

大津市における取組の経緯

本市においても平成10年9月市議会において「ひとが輝く男女共同参画都市宣言」が全会一致で決議され、平成13年3月には「大津市男女共同参画推進計画(おおつ かがやきプラン)」(以下、「第1次計画」という。)を策定し、家庭、地域、職場などでその趣旨に沿って様々な施策を展開してきました。

その後、社会情勢の変化や施策の推進状況等を踏まえ、平成23年3月に「第2次大津市男女共同参画推進計画(おおつ かがやきプラン2.)」(以下、「第2次計画」という。)を策定し、男女共同参画社会の実現に向け、更なる事業の推進に努めてきました。

また、平成23年12月には、男女共同参画の推進に関する施策の基本となる事項を定めた「大津市男女共同参画推進条例」を制定・施行し、本市における男女共同参画の基本理念や、市、市民、事業者等の役割を明らかにしました。

根深い固定的な性別役割分担意識

平成26年度に実施した「大津市男女共同参画に関する市民意識調査」では、「男性は仕事、女性は家庭」という考えに対して約4割の方が「賛成」又は「どちらかといえば賛成」と答えています。また、男女の地位の平等についての考えでは、「社会全体」69.8%、「家庭生活」48.4%、「職場」66.2%、「地域社会」42.7%、「政治の場」73.0%、「社会通念・慣習・しきたり等」に至っては75.0%の方が現状を「男性優位」と感じているとの結果になっています。多くの市民の方が暮らしの様々な場面で男女の不平等感を感じている状況が伺えます。

女性参画拡大の必要性

固定的な性別役割分担意識によって、社会の中で女性の能力が十分に発揮されていない現状があります。特に、女性が働くことにおいて女性労働力率のM字カーブの谷をみると、全国的に谷が深い滋賀県の中でも、本市は更に深い現状があり、とりわけ子育て期にあたる35~39歳の間の谷が深くなっています。今後、少子高齢化が進む中で本市が活力あるまちとして発展していくには、社会の様々な場面に女性が参画し、労働力はもとより知識や経験、感性を存分に発揮できる環境をつくっていくことが必要です。

男性が置かれている現状の改善の必要性

戦後の我が国の経済は、「男は仕事、女は家庭」という固定的な性別役割分担意識の下、男性中心型の労働慣行による長時間労働などによって発展してきました。しかしながら近年は、経済のグローバル化と発展途上国の追い上げ等によって厳しい環境となっており、今後も続くと予想されます。

一方で少子高齢化の波は急激に押し寄せてきており、今の社会システムでは労働力の確保において男性にかかる負担はなお一層増えることが予想されます。

こうした状況を踏まえ、ともにその個性や能力を最大限に発揮できる男女共同参画社会の構築に向けた取組は更に重要になりますが、女性の社会進出を推進するには、男性自身の意識改革を行うことで、長時間労働を是正し、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の実現が望まれます。

女性の職業生活における活躍の推進に関する法律の施行

国会における法成立を受けて、平成27年9月に「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」という。)」が施行されました。この法律は「自らの意思によって職業生活を営み、又は営もうとする女性が、その個性と能力を十分に発揮し、職業生活で活躍することにより、豊かで活力ある社会の実現を図る」ことを目的とし、10年間の時限立法として成立しました。この法律を基に地方自治体における推進計画や特定事業主行動計画の策定、一定規模以上の事業主に義務づけられる一般事業主行動計画の策定によって、仕事における女性活躍が重点的に進められようとしています。

まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定

一方、平成27年10月に策定した「大津市まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、合計特殊出生率を平成42年に1.8、平成52年に2.07に増加させ、人口の社会増減を平成32年時点で平成27年比率0.5倍に縮小してその後継続することにより、平成32年に341千人、平成72年に280千人の人口規模の実現を目指しています。特に、合計特殊出生率の増加に向けては「子育て家族元気都市」において、子育て支援と女性活躍の推進に重点的に取り組む計画です。

男女共同参画の更なる推進に向けた総合的な施策推進の必要性

これまでの取組として第1次、第2次計画の推進、大津市男女共同参画推進条例の制定・施行等により、本市における男女共同参画社会の実現に向けた意識啓発や条件整備は着実に進んできました。一方で、急激な少子高齢化、長引くデフレ経済と回復に向けた経済政策の充実、女性活躍推進法の成立など男女共同参画を取り巻く環境は変化の時を迎えています。

男性中心型労働慣行等の変革と女性の活躍を柱に据えた国の第4次男女共同参画基本計画の策定や、商工観光労働部に女性活躍推進課を新設した滋賀県など、国や県では変化に向けた仕組みづくりが進んでいます。本市においても、あらゆる分野や場面で男女共同参画が同時並行的に進むよう、総合的な施策推進が求められていることから「第3次大津市男女共同参画推進計画(おおつ かがやきプラン3.)」(以下、本計画という。)を策定し、市民・事業者・市民団体・行政等が連携して総合的かつ計画的に取組を進めます。

2.計画の位置づけ

本計画は、男女共同参画社会基本法第14条第3項に基づく市町村男女共同参画計画、かつ大津市男女共同参画推進条例第9条第1項に基づく本市が男女共同参画の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本計画として策定します。

また、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」第2条の3第3項に基づいて平成26年3月に策定した「大津市配偶者等からの暴力の防止及び被害者の保護に関する基本計画」や女性活躍推進法に基づいて別途策定を進めている「大津市女性活躍推進計画」との整合を図ります。

また、「大津市総合計画」における個別計画としても位置づけるとともに、平成27年10月に策定した「大津市まち・ひと・しごと創生総合戦略」における「子育て家族元気都市」の実現に寄与する取組としても推進します。

3.基本理念

男女共同参画を進める様々な取組を通じ、全ての人々が多様な個性を認め、尊重し合い、自分らしく最大限に力を発揮できるまち『おおつ』を実現する。

4.基本方針(計画期間で重要視する点)

大津市の男女共同参画における取組の「芽」を「苗木」へと育みます。

  1. 職場における男女共同参画、政策や方針決定過程への女性参画など特に課題が残る事項について重点的に取り組みます。
  2. 男女共同参画を推進することの重要性が、具体的に実感できる取組を推進します。

5.基本的視点

  1. 女性活躍の推進
  2. 固定的性別役割分担意識の見直しと意識の変革
  3. ダイバーシティ(多様性)の尊重

6.主要な施策

  1. 男女共同参画意識の啓発
  2. 政策や方針決定過程への女性の参画促進
  3. 女性の活躍推進
  4. 多様なライフスタイルに応じて働くことのできる環境づくり
  5. 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進
  6. 防災・減災をはじめ、身近な地域活動での男女共同参画の推進
  7. 子どもの育ちの中での男女共同参画意識の形成促進
  8. 男女や年齢の違い等を踏まえたきめ細やかな男女共同参画社会実現に向けた条件整備の推進
  9. 人権尊重を基本とした性差による様々な問題解決に向けたきめ細やかな取組の推進

7.第3次大津市男女共同参画推進計画

表紙・はじめに・目次

第1章 計画策定にあたって

  1. 計画策定の背景と趣旨
  2. 計画の位置づけ
  3. 計画の期間

第2章 計画策定の背景

  1. 第4次男女共同参画基本計画の策定概要
  2. 滋賀県男女共同参画計画の策定概要
  3. 男女共同参画政策をめぐる最近のその他の動向
    (1)国の動き
    (2)滋賀県の動き
    (3)大津市の動き

第3章 大津市の男女共同参画の状況

  1. 統計資料からみる現状
    (1)人口・人口動態
    (2)雇用・就労状況
    (3)福祉・教育
    (4)政策や方針決定過程への女性参画の現状
    (5)男性の育児休業取得状況
    (6)困難を抱える方の現状
  2.  市民意識調査等からみる課題
    (1)男女共同参画社会実現に向けた意識改革
    (2)あらゆる暴力の根絶と人権の尊重
    (3)家庭・地域における男女共同参画の推進
    (4)仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進
    (5)政策や方針決定過程への女性の参画促進
  3. 第2次大津市男女共同参画推進計画に係る取組の検証
    (1)第2次計画の概要
    (2)第2次計画の検証

 

第4章 計画の基本的な考え方

  1. 基本理念
  2. 基本方針(計画期間で重要視する点)
  3. 基本的視点
  4. 主要な施策
  5. 重点化の視点(重視すべき点・取組のポイント)
  6. 計画の施策体系

第5章 施策の展開

  1. 男女共同参画意識の啓発
    (1)固定的性別役割分担意識を解消していくための実践と検証
    (2)多様な手法による情報発信
    (3)推進月間の活用による効果的な啓発
    (4)啓発に向けた情報・資源の充実
    (5)多様な学習機会の提供
    (6)市民団体等の育成と協働
  2. 政策や方針決定過程への女性の参画促進
    (1)女性人材プールの拡大
    (2)女性の登用の拡大
    (3)女性のエンパワメント促進
  3. 女性の活躍推進
    (1)働く場における女性活躍の推進
    (2)個別企業への働きかけ
    (3)相談・情報提供機能の充実
    (4)多様な連携基盤の構築
    (5)市役所における率先実行
    (6)女性の起業促進
    (7)様々な分野における女性の活躍推進
    (8)地域における女性参画と活躍の推進
  4. 多様なライフスタイルに応じて働くことのできる環境づくり
    (1)子育て支援の充実
    (2)就業機会の拡大
    (3)職場環境づくりの推進
    (4)労働関係法規の理念浸透
    (5)介護支援の充実
  5. 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進
    (1)長時間労働の削減の推進
    (2)男性の家事・育児・介護への参画の推進
    (3)職場環境づくりの推進
    (4)企業等の取組促進
  6. 防災・減災をはじめ、身近な地域活動での男女共同参画の推進
    (1)防災に関する政策・方針決定過程への女性参画の促進
    (2)防災組織への女性参画拡大
    (3)男女共同参画の視点を取り入れた防災体制の確立
  7. 子どもの育ちの中での男女共同参画意識の形成促進
    (1)子ども・若者に対する男女共同参画教育の実践
    (2)ライフ&キャリア教育の充実
    (3)大学等との連携による女性活躍を担う人材の育成
    (4)男女の人権尊重を促す青少年教育
    (5)教職員等に向けた教育現場における男女共同参画理念の普及  
  8. 男女や年齢の違い等を踏まえたきめ細やかな男女共同参画社会実現に向けた条件整備の推進
    (1)子育てと社会参画の両立支援
    (2)男女共同参画推進のための条件整備
    (3)若者の男女共同参画意識の醸成
    (4)高齢者に向けた男女共同参画の意識啓発
    (5)科学技術・学術分野における女性の活躍推進
    (6)農業分野における女性の活躍推進
    (7)女性の視点を活かした企画運営の推進
    (8)男女共同参画社会の視点を考慮した公共施設整備
  9. 人権尊重を基本とした性差による様々な問題解決に向けたきめ細やかな取組の推進
    (1)人権を尊重する意識の醸成
    (2)ハラスメント対策の推進
    (3)あらゆる男女間の暴力への対策の推進
    (4)リプロダクティブ・ヘルス/ライツの視点を踏まえた健康推進
    (5)様々な困難を抱える人々への支援

 

第6章 計画の推進

  1. 計画の推進体制
  2. 年度ごとのPDCAサイクル
  3. 計画の進捗管理

資料編

大津市男女共同参画推進条例
大津市男女共同参画審議会の組織及び運営に関する規則
大津市男女共同参画審議会委員名簿
大津市男女共同参画推進委員会設置規則
策定の経過
男女共同参画社会基本法
女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)
男女共同参画に関する年表
用語解説

概要版

この記事に関する
お問い合わせ先

政策調整部 人権・男女共同参画課
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1-1 明日都浜大津1階
電話番号:077-528-2791
ファックス番号:077-527-6288

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