魚介類のアニサキスの調査結果

更新日:2024年02月20日

アニサキスとは

アニサキスは、クジラやイルカなどの海洋哺乳類の体内で成虫になる寄生虫で、アニサキスの幼虫が寄生している魚介類を海洋哺乳類が捕食することで移行します。

このアニサキス幼虫が寄生している魚介類を生または生に近い状態で人が食べることにより、アニサキス幼虫が人の胃や腸壁に寄生し胃腸炎を起こす、通称「アニサキス症」の原因となります。

アニサキスによる食中毒

アニサキス幼虫が寄生している魚介類を生の状態や加熱又は冷凍が不十分な状態で人が食べることにより、アニサキス幼虫が人の胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。

アニサキス寄生状況の調査

大津市保健所衛生課では、市場に流通する生鮮魚介類を試買し、アニサキスの寄生状況について調査しました。

  • 検査方法:内蔵未処理で冷凍していない生鮮魚介類を選んで購入し、包丁で筋肉部位と内臓部位に分け検体とし、それらを肉眼で観察し見つけたアニサキス幼虫を採取しました。
アニサキスの検出状況結果
調査月 魚種名 検査魚体数 検出魚体数 検出部位
令和2年7月 マサバ(国産・天然) 10尾 10尾 内臓(10尾)、筋肉(8尾)
令和2年10月 ツバス(国産・天然) 3尾 0尾 なし
令和3年7月 アジ(国産・天然) 6尾 5尾 内臓(5尾)、筋肉(0尾)
検査中の様子

検査中の様子

(注)検査結果の取り扱いについて

検査した魚種(マサバ・ツバス・アジ)は、それぞれ全て同じ日に同じ海域で水揚げされたものです。

アニサキスは魚種、海域、季節等により寄生状況が異なるといわれており、条件が異なれば寄生状況も変わりますので、上記結果は全ての魚介類に共通するものではありません。

アニサキス食中毒の予防について

予防には加熱調理が最も効果的です。また、マイナス20℃で24時間以上凍結(中心部まで)すると死滅します。内臓の生食は避けてください。詳細は以下のリンクをご覧ください。

アニサキス食中毒予防のリンク先

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健康保険部保健所 衛生課 試験検査係
〒520-8575 市役所別館1階
電話番号:077-528-2795

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