大津市自殺対策計画

更新日:2021年12月10日

計画策定の趣旨

自殺に追い込まれるという危機は「誰にでも起こり得る危機」であり、周囲への絶望や孤立(誰も助けにならない)、無力感や無価値感(私は何をやってもダメ)、心理的視野狭窄(自殺だけが解決だ)によって死にたいと思いつめてしまうことがあります。その一方で、自殺を思いつめてしまう人も、「生きたい」「苦しみや悩みが解決できるなら死にたくない」という思いを有しています。複雑に揺れ動く「消えてしまいたい」「死んでしまいたい」という心情に寄り添い、かけがえのない命の重みと向き合うことにより、市民一人ひとりの大切な命を明日へとつなぐ支援ができるよう、「大津市自殺対策計画」を策定しました。

計画の基本理念

自殺の背景には様々な社会的要因があり、個人の自由な意思や選択の結果ではなく、その多くは気持ちが追いつめられた末の死です。このことは、自殺が、人が自ら命を絶つ瞬間的な行為としてだけでなく、人が命を絶たざるを得ない状況に追い込まれるプロセスとして捉える必要があることを示唆しています。「死んでしまいたい」と考える人の心情や背景に寄り添い、自殺に追い込まれるプロセスにおいて「生きることの阻害要因(自殺のリスク要因)」を減らし、一つでも多くの「生きることの促進要因(自殺に対する保護要因)」を生み出していくことが、自殺という「誰にでも起こり得る危機」から市民一人ひとりの大切な命を守ることにつながります。そのためには、精神保健的な視点からだけではなく、本市の様々な分野の施策をはじめ、関係機関や団体が連携し包括的な視点から生きることの支援を講じる必要があり、このことこそ自殺対策の本質と言えます。本計画の推進により、すべての市民が今日を無事に生き、安心して明日を迎えられる社会の実現を目指します。

大津市自殺対策計画(詳細版)

表紙・はじめに・目次

大津市自殺対策計画表紙

第1章 自殺対策計画策定にあたって

  1. 計画策定の背景と趣旨
  2. 計画の位置付け及び期間

第2章 自殺対策の基本的な考え方

  1. 基本理念
  2. 計画の目標
  3. 基本的な考え方

第3章 自殺の現状と重点的な対策

  1. 大津市の自殺の状況
  2. 大津市の自殺の特徴
  3. 重点的に取り組むべき分野

第4章 自殺対策の具体的取り組み

  1. 施策体系
  2. 重点施策(市として優先すべき対策)
  3. 基本施策

第5章 計画の推進

  1. 計画の推進
  2. 計画の進行管理・評価

資料編

  1. 自殺対策に関連する相談窓口・事業等について
  2. 大津市自殺対策連絡協議会設置要綱
  3. 大津市自殺対策連絡協議会名簿
  4. 計画策定経過

大津市自殺対策計画(概要版)

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健康保険部保健所 保健予防課 精神・難病支援係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-6766
ファックス番号:077-525-6161

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