ノロウイルス食中毒の予防

更新日:2021年09月30日

近年、全国的に「ノロウイルス」による食中毒が多発しています。

特に冬から春にかけては、「ノロウイルス」による食中毒が多発する傾向がありますので、このウイルスの特徴を正しく知って食中毒を予防しましょう。

ノロウイルス食中毒の特徴

ノロウイルス食中毒は冬期を中心に年間を通じて発生する食中毒で、近年においては、もっとも多くの患者が発生している食中毒です。
また、非常に感染力が強く、少量のウイルス汚染で食中毒が発生するので細心の注意が必要です。
以前は原因がわからず、いわゆる「おなかの風邪」の1つとされていました。

症状

  • 吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱など。(感染しても症状が出ない場合もあります。)

潜伏期間:通常24~48時間

原因

  • 患者の糞便や吐物により汚染を受けた手指などを介して汚染された食品を食べた場合
  • 感染した人を介して汚染された食品を食べた場合
  • 汚染されていた二枚貝(カキ等)を、生あるいは十分加熱せずに食べた場合

他の食中毒との違い

新鮮でもダメ!冷蔵してもダメ!

新鮮であっても、食べ物がノロウイルスに汚染されていれば食中毒が発生します。また、冷蔵・冷凍してもウイルスは死んだりしません。

非常に少量で発症!

非常に少量(数個から100個程度)でも感染しますので、感染している人が食品を扱うと食中毒発生のリスクが非常に高くなります。

消毒薬が効かない!

一般的な消毒薬(アルコール、逆性石けん)は効果がありませんので、手を洗うとき流水で十分に洗ってください。また、器具類を洗浄する際は、洗浄後に熱湯または次亜塩素酸ナトリウムにより消毒してください。

ノロウイルス食中毒の予防法は?

二次汚染の防止

調理する人は、トイレのあとや調理前に十分手を洗ってください。

二次汚染による食中毒は、多くの場合人が食品を汚染したことが原因となっています。
調理の際は、石けんをよく泡立てて、十分な流水で30秒以上かけて丁寧に手を洗いましょう。

ウイルスが付いた調理器具等は消毒してください。

使用前後の食器、調理器具は十分に熱湯消毒や流水洗浄をしましょう。
ドアのノブなど手指の触れる場所等の洗浄、消毒もしましょう。
施設の消毒には、高濃度の塩素系漂白剤(0.1%次亜塩素酸ナトリウム溶液)を使用しましょう。

汚染された食品の排除

二枚貝は、加熱して食べるほうが安全です。

新鮮であってもカキ等の二枚貝はノロウイルスを体内に蓄積していることがあります。
生食を避け、加熱調理をする際も、中心までよく火を通すようにしてください。(中心部が85度から90度で90秒以上)

飲食店関係の皆様へ

  • 調理に従事する前や用便後等の手指が汚染されている可能性のある場合には手洗いを2回行ってください。
  • 手洗いの際は手を石けんで30秒以上洗い、流水で十分にすすいでください。
  • 体調に気を配り、体調不良の際(特に下痢、おう吐の症状があった場合)は、直接食品を扱う作業には従事しないようにしましょう。
  • 同居のご家族等に下痢、おう吐の症状があった場合にも注意が必要です。

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健康保険部保健所 衛生課
食品指導係・食の安全推進係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津2階
電話番号
077-522-8427(食品指導係)
077-511-9203(食の安全推進係)
ファックス番号:077-522-7373

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