アニサキスによる食中毒を予防しましょう

更新日:2020年09月03日

アニサキスは寄生虫(線虫)の一種で、アニサキスの幼虫が寄生した魚介類を生(不十分な冷凍又は加熱のものを含む)で食べたことによる食中毒事例が近年全国で増加しており、過去には大津市内でも食中毒事例が発生しています。

アニサキスの特徴

アニサキスは、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカ、などの魚介類に寄生します。

アニサキス

アニサキス

  1. 色・大きさ
    半透明(白色)で長さ2~3センチメートル、少し太い白い糸のように見えます。ヒトの目で確認することができます。
    渦巻き状になっていることが多く、半透明粘膜の袋(シスト)に入っているものもあります。
     
  2. 魚における寄生場所
    主に内臓に寄生し、寄生している魚介類が死亡し時間が経過すると、内臓から筋肉に移動することが知られています。
魚の内臓にいるアニサキス

魚の内臓に寄生しているアニサキス

アニサキス症の症状

  1. 胃アニサキス症  原因食品摂取後8時間以内に発症するものが多く、胃に差し込むような痛みが起きて、それが持続し、また悪心、嘔吐を伴う場合があります。アニサキス症の多くが胃アニサキス症です。
  2. 腸アニサキス症  原因食品の摂取後、十数時間から数日して下腹部に差し込むような痛みが起きて、腹膜炎症状を生じます。

激しい腹痛があり、アニサキスによる食中毒が疑われる際は、速やかに医療機関を受診してください。

アニサキスによる食中毒を予防するには

まずは、鮮度を徹底!目視で確認!さらに、冷凍・加熱が有効!

アニサキスは冷蔵では長時間生存します。また、一般的な料理で使う程度の量や濃度の塩、わさび、酢では死滅しません。

魚介類の中では、サバ(しめサバを含む)の生食が原因となった事例が多く見られます。
下記の内容をよく守って、アニサキスによる食中毒を予防しましょう。

消費者の皆様へ

  • 魚を購入する際は、新鮮なものを選びましょう。
  • 丸ごと1匹で購入した際は、速やかに内臓を取り除くようにしましょう。
  • 内臓は生で食べないようにしましょう。
  • 目視で確認して、アニサキス幼虫を除去しましょう。

事業者の皆様へ

  • 新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除いてください。
  • 魚の内臓を生で提供しないでください。
  • 目視で確認し、アニサキス幼虫を除去してください。
  • 冷凍(マイナス20度で24時間以上)もしくは加熱(70度以上、又は60度なら1分)してください。

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健康保険部保健所 衛生課
食品指導係・食の安全推進係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津2階
電話番号
077-522-8427(食品指導係)
077-511-9203(食の安全推進係)
ファックス番号:077-522-7373

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