東海道統一案内看板の取り組み

更新日:2021年05月18日

取り組みの概要

大津市と草津市は、東海道でつながる宿場町として、東海道沿道の連続性ある景観形成をめざしています。
かつて多くの人が往来した東海道は、その場所ごとに固有の暮らしや文化が育まれ、さまざまな技術が運ばれたことから、沿道の地域で豊かな景観資源を保存・活用する取り組みが進められています。
その思いをつなげる道しるべとして、両市で「東海道統一案内看板」を作成することとしました。成安造形大学の先生・学生をはじめ関係者の協力のもとデザインされた「東海道統一案内看板ロゴマーク」は、平成29年12月に商標登録を行っています。

このロゴマークを活用して、「統一デザインの看板によってつながりのある歴史景観づくりを、両市はもとより他の地域にも呼びかけ市民と一緒に進めていきたい」という思いを具現化し、また看板づくりに多くの人を巻き込んでいく施策について検討するため、歴史景観の専門家、商工観光・建築・看板の関係者、地域の市民団体そして行政で構成する「東海道統一案内看板専門部会」を立ち上げました。

1.平成28年度の取り組み

東海道統一案内看板のデザインなどを依頼した成安造形大学の先生・学生の「取り組みの意識や気持ちを共有し、さまざまな考えや人の立場を理解したアイデアを提案したい」という考えから、両市職員も一緒に現地調査を行い、歴史文化の有識者や市民代表者を交えたプレゼンテーションにより提案いただきました。

現地調査により得られた主な課題

  • 東海道沿いにある既存の看板のデザインや形には統一感がなく、目的や設置場所も不規則でわかりづらい。
  • 劣化して景観や通りの魅力を損なっているものがある。
  • 東海道は曲がりくねっており、道幅のせまい箇所や交通量が多い箇所があるため、道に迷ったり危なかったり安心して歩けない。
  • 休憩したりトイレを利用したりできる場所が少ない。

こうした課題を解決し、東海道沿いのまちなみ景観を地域の方が誇りに思い、次世代へ引き継ぐための取り組みを求められることが提起されました。

2.東海道統一案内看板ロゴマーク

東海道統一案内看板ロゴマーク

このロゴマークは、江戸時代の五街道のひとつとして、街道本来の意味合いとしての東海道を、広重の描いた文字を参考に表現されています。
そして古代の五畿七道として、『古事記』や『日本書紀』では「うみつみち」として詠まれる古来より美しかったであろう海沿いの国々を通る道を、波と、通じる長い一本道で表現されています。
注:「東海道統一案内看板ロゴマーク」は商標登録されています。無断で営利目的に使用するなどは御遠慮ください。

3.東海道統一案内看板専門部会の設置

専門部会の構成

  • 成安造形大学
  • (公社)滋賀県建築士会 大津地区委員会・湖南地区委員会
  • 滋賀県広告美術協同組合
  • 大津市歴史博物館
  • 大津市商工会議所 青年部
  • 大津市商店街連盟
  • (公社)びわ湖大津観光協会
  • (公社)日本建築家協会 滋賀地域会
  • 旧東海道まちなみ整備検討委員会
  • 草津宿街道交流館
  • 草津商工会議所
  • 草津市観光物産協会
  • 大津市都市計画課
  • 草津市都市計画課

4.看板作りのコンセプト

いろいろな人に関わってもらうことにより、人のつながりや町内・市内・県内のつながり、そして宿場町・城下町など地域どうしのつながりをもたらす固有の歴史や風土、文化、伝統、人々の暮らし、技術、制度を見える形すなわち「景観」として、まちづくりの資源としていく多くの人が回遊し、歴史や文化に触れてもらうことで、健康や地域の安全、経済の発展につながり、活力ある住みよいまちが生まれる。

看板を通じた魅力ある景観づくりの体制図 イメージ

専門部会でめざす魅力ある景観づくり

5.モデル看板の製作

看板の製作・設置における課題を、費用や方法などあらゆる面から検討するため、成安造形大学の先生・学生のデザインによるモデル看板を、滋賀県建築士会の協力のもと両市の東海道沿いに1基ずつ設置しました。
モデル看板により、普及させていくためには製作方法やデザインの汎用性について、設置後の維持管理や周囲の景観との調和にも考慮しながら検討していく必要が見えました。

大津市 モデル看板

大津市モデル看板(京町一丁目付近)

草津市 モデル看板

草津市モデル看板(草津三丁目付近)

6.地域の資源を掘りおこすまちあるき

地域の人が東海道を誇りに思い、自分のまちに愛着を持てるような普及啓発の方法を検討するのに先立ち、専門部会の委員で東海道を歩きました。
まちあるきは、地元の方にファシリテーターとなっていただき、旧町名の地図や手作りのマップを見ながら行いました。

まちあるきにより認識した看板作りで大事な3要素

  • 来訪者の目線:地域固有の資源に触れることができる、知って楽しい仕掛けづくり。
  • 地域の人の目線:地域固有の資源を知り、次世代につなげ見てもらうための仕掛けづくり。
  • 景観からの目線:地域固有の文化や歴史を、つながりや連続性を持って大事にしていく仕掛けづくり。

7.東海道統一案内看板設置の手引き

地域性を大事にしながら統一性のある看板のルールと、その看板を普及啓発していくための施策を検討するにあたり、専門部会では次のことを確認しました。

  • 看板に「東海道統一案内看板ロゴマーク」を掲載して、東海道統一案内看板とすること。
  • 地域によって「東海道/旧東海道」と異なる名称で呼ばれているが、本取り組みでは専門家や地元住民の意見に基づく議論の結果、「東海道」と呼ぶこと。

専門部会は、看板のルールとPRの方法をグループに分かれて検討し、「東海道統一案内看板の手引き」にまとめ、平成30年11月に両市長へ報告いただきました。

集合写真

8.今後の取り組みについて

両市では、この手引きを活用し、両市内はもとより他の地域へ積極的に看板設置を呼びかけ、各地域でのまちづくりを支援するツールとしていきます。
また、看板の製作・設置に関するアドバイザー制度を設けて、誰でも取り組みに関われるような体制づくりをしていきます。

事例集 東海道統一案内看板の広がり

甲賀市の水口宿では、地域を盛り上げ来訪者に魅力を発信する取り組みを進められており、成安造形大学の先生のデザインによる水口宿のマークを掲載した看板と、東海道統一案内看板を設置されました。
また、看板とともに東海道沿いのからくり時計の四面に水口宿のマークと東海道統一案内看板ロゴマークを掲載され、ロゴマークの活用を新たに展開いただきました。

みなくち看板

設置場所:水口地域市民センター

みなくちからくり時計

水口宿からくり時計

9.東海道統一案内看板設置の事例

東海道統一案内看板の取り組みに賛同いただいた団体・事業者など市民の皆さまのご理解、ご協力のもと、令和3年3月末までに、滋賀県下の4市(大津市、草津市、甲賀市、湖南市)の東海道沿道に11基、三重県三重郡朝日町に1基、看板が設置されました。

  • 設置場所等の詳細については、「東海道統一案内看板設置事例集」をご参照ください。

10.取り組み賛同者の募集について

びわこ大津草津景観推進協議会では、東海道統一案内看板の普及に向けた取り組みに賛同いただける団体を募集しています。

看板の設置や、取り組みの周知啓発に関心をお持ちの方は、東海道統一案内看板相談窓口までお問い合わせください。

東海道統一案内看板相談窓口

びわこ大津草津景観推進協議会 事務局
大津市都市計画部都市計画課
〒520-8575 大津市御陵町3番1号
電話077-528-2956

草津市都市計画部都市計画課
〒525-8588 草津市草津三丁目13番30号
電話077-561-6507

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