【令和元年6月25日~】常設展「もう一枚の三井の晩鐘」-辞世の画のリハーサル-

更新日:2019年06月24日

長等創作展示館・三橋節子美術館

 

長等創作展示館 外観

展示期間

令和元年6月25日(火曜)~令和元年11月10日(日曜)

展示イメージ

展示イメージ

展示作品

「三井の晩鐘」1973年9月(第37回新制作展)
「花折峠」1974年9月(第1回創画展)等

内容

節子は、童画「雷の落ちない村」とは別に、もう一つの別な遺言を考えていました。童画は、愛するわが子に対する今後の人生の理想の指針を含んでいます。それは、遺訓というべきもので、この世と別れゆく純粋な節子の心の表現ではありません。彼女は、病床で童画の構想をねっていましたが、心は、とにかくもう一つの画の構想、彼女の子どもだけでなく、一切の親しきものへの別れの絵画の構想に向かっていました。

 「三井の晩鐘」100号の作品と同題ですが、この作品は、100号の作品を描き上げた後も刻々と近づく死の予感の中で、絶筆となった「余呉の天女」へ移行する別離への暗示が試みられている絵です。水中にいるはずの龍女ですが、この龍女は羽衣をかけ、体は宙に浮いています。龍女と天女の二重性を合わせ持っています。しかし女の表情は、静かに微笑んでいます。子どもはあどけない。揺れ動く心が次第に透明になってゆく中で描かれた作品です。

 節子が昇天して45年目を迎え、今もなお、彼女の絵画は生き続け、その作品と生涯は多くの人々の心を動かし、人間のすばらしさと生きる勇気を与えてくれます。

 どうぞ、節子のこころにふれて、ご覧いただければ幸いです。館長

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