おおつかがやきプラン4(大津市男女共同参画推進計画・大津市女性活躍推進計画)

更新日:2022年04月01日

1.計画策定の背景と趣旨

 平成11年(1999年)に制定された男女共同参画社会基本法において、男女共同参画社会とは、「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」と定義されています。

 男女が共に家庭や職場、地域社会等の様々な分野において活躍できる環境を整えるため、近年、様々な法や制度の整備が図られてきています。しかしながら、現状としては、固定的性別役割分担意識の解消までに至っていない中、女性の職業生活や地域社会への参画、男性の家事における役割等の実態において、未だ様々な課題が存在しています。

 また、新型コロナウイルス感染症の対応をする中において、内閣府の報告によると、非正規雇用が多い女性の雇用環境が悪化するとともに、在宅勤務の増加等によるDV被害の深刻化や女性の家庭生活における負担が増大するなど、ぜい弱な生活基盤や固定的性別役割分担意識による女性の負担等、男女共同参画に関わる課題が顕在化したとされています。

 さらに、今後急速に進行することが予測される人口減少、少子高齢化に備え、持続可能な社会の形成が重要であり、男女共同参画に関する取組の充実がより一層求められているところであります。

 大津市(以下「本市」という。)では、平成13年(2001年)に「大津市男女共同参画推進計画(おおつ かがやきプラン)」を策定して以降、平成23年(2011年)の「第2次大津市男女共同参画推進計画(おおつ かがやきプラン2)」の策定や大津市男女共同参画推進条例の制定、平成28年(2016年)の「第3次大津市男女共同参画推進計画(おおつ かがやきプラン3)」(以下「前回計画」という。)の策定等、男女共同参画の実現に向けて、取組を進めてきました。

 このような社会情勢や本市の現状等を踏まえ、男女共同参画に関する取組を市民・事業者・市民団体・行政等が連携し、総合的かつ計画的に進めるため、今般、「おおつかがやきプラン4(大津市男女共同参画推進計画・大津市女性活躍推進計画)」(以下「本計画」という。)を策定します。

2.計画の位置づけ

 本計画については、男女共同参画社会基本法第14条第3項に基づく市町村男女共同参画計画及び大津市男女共同参画推進条例第9条第1項に基づく計画として策定するとともに、併せて、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下「女性活躍推進法」という。)第6条第2項に基づく市町村推進計画として位置づけます。

 また、本計画については、国の「第5次男女共同参画基本計画」や滋賀県の「パートナーしがプラン2025~滋賀県男女共同参画計画・滋賀県女性活躍推進計画~」を踏まえるとともに、「大津市総合計画実行計画」や「大津市まち・ひと・しごと創生総合戦略」、「大津市配偶者等からの暴力の防止及び被害者の保護に関する基本計画」、その他の関連計画との整合性を図り策定しています。

 さらに、本計画については、SDGs(持続可能な開発目標)の目標5「ジェンダー平等の実現」をはじめ、SDGsの複数の目標に関連するものとして、各取組の推進を図るものとします。

3.基本理念

すべての人が多様性を認め合い、尊重し合うことにより、自分らしく最大限に力を発揮でき、一人ひとりがかがやくまち『おおつ』を実現する

4.本計画の策定の基本的な考え方

 本計画の策定にあたっては、社会経済状況、市民アンケート調査結果、前回計画の進捗状況、新型コロナウイルス感染症の影響等を踏まえながら、目指すべき社会のあり方を見据え、男女共同参画や女性活躍等に資する基礎となる事項を整理することにより、これらのことの理解がより一層深められるよう、次に掲げるポイントを基本的な考え方として留意します。

  • 多様性を受け入れ、尊重する社会(ダイバーシティ)のもと、一人ひとりが生き方を自由に選択できる環境づくり

 すべての人が多様性を認め合い、尊重し合いながら、それぞれの個性や能力を活かすことのできる社会を形成し、一人ひとりが多様な生き方を自由に選択できる環境づくりを進めます。 

  • 性別による固定的な役割分担意識の解消を端緒としたジェンダー平等の実現へ

 社会の制度や慣行、人々の意識の中に根強く残る、性別による固定的な役割分担意識を解消し、誰もが社会の対等な構成員として機会や権利が確保され、責任を分かち合うことのできるジェンダー平等の実現を進めます。

  • 性の多様性(LGBTQ)を理解し、尊重し合う環境づくり

 一人ひとりの性のあり方が尊重され、誰もが自分らしく生きることができる社会の実現を目指して、性の多様性を理解し、尊重し合うことのできる環境づくりを進めます。

  • 新型コロナウイルス感染症の影響に伴い顕在化した諸課題への対応

 新型コロナウイルス感染症の影響により顕在化した諸課題(非正規雇用労働者の失業や休業等による収入減少及び貧困の問題、自殺者の増加、在宅勤務の増加による家事負担の増加、DVの深刻化、「生理の貧困」の問題等)に対する対応、女性や困難を抱える人への支援を進めます。

  • 個人の選択のもと、様々な分野における女性活躍に資する支援

 すべての女性が自由に自身の生き方を選択でき、その自由な選択のもと、仕事や家庭生活、地域等で自分らしく活躍できるように支援を進めるとともに、様々な分野において活躍できる女性人材の育成を進めます。

5.基本的視点

  1. ダイバーシティ(多様性)の尊重
  2. 固定的性別役割分担意識の解消
  3. 女性活躍の促進

6.計画の施策体系

男女共同参画推進計画

1 人権の尊重と男女共同参画意識の浸透
  (1)男女共同参画意識の啓発
  (2)男女共同参画に関する教育の推進

2 多様な生き方・働き方の実現
  (1)仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進
  (2)職場における男女共同参画の推進

3 あらゆる分野における男女共同参画の促進
  (1)政策や方針決定過程への女性の参画促進
  (2)身近な地域での男女共同参画の推進

4 誰もが安心して暮らせる男女共同参画社会づくり
  (1)性差による困難を抱える人に対する取組の推進

 女性活躍推進計画

1 働く場における女性活躍の推進
  (1)働く場における女性活躍の推進

7.おおつかがやきプラン4(大津市男女共同参画推進計画・大津市女性活躍推進計画)

表紙・はじめに・目次

第1章 計画策定にあたって

  1. 計画策定の背景と趣旨
  2. 計画の位置づけ
  3. 計画の期間

第2章 男女共同参画を取り巻く動向

  1. 国際社会の動向
  2. 国の動向
  3. 県の動向
  4. 本市の現状等
  5. 本計画の策定の基本的な考え方

第3章 計画の基本理念と基本的視点等

  1. 基本理念
  2. 基本的視点
  3. 計画の施策体系

第4章 男女共同参画推進計画の基本目標と基本施策等

基本目標1 人権の尊重と男女共同参画意識の浸透
基本目標2 多様な生き方・働き方の実現
基本目標3 あらゆる分野における男女共同参画の促進
基本目標4 誰もが安心して暮らせる男女共同参画社会づくり

第5章 女性活躍推進計画の基本目標と基本施策等

基本目標1 働く場における女性活躍の推進

第6章 計画の推進

  1. 計画の推進体制
  2. 計画の進捗管理

資料編

  1. 統計資料からみる本市の現状
  2. アンケート調査結果からみる本市の現状
  3. 前計画に係る取組の検証
  4. 大津市男女共同参画推進条例
  5. 大津市男女共同参画審議会の組織及び運営に関する規則
  6. 大津市男女共同参画審議会委員名簿
  7. 計画策定の経過
  8. 用語集

計画全文

概要版

この記事に関する
お問い合わせ先

政策調整部 人権・男女共同参画課
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1-1 明日都浜大津1階
電話番号:077-528-2791
ファックス番号:077-527-6288

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