RSウイルス感染症

更新日:2023年07月24日

RSウイルス感染症とは

RSウイルスは世界中に存在し、生後1歳までに50~70%以上が、3歳までにほぼ100%の小児が、少なくとも1度はRSウイルスに感染するといわれています。

再感染以降では軽症である場合が多く、RSウイルス感染症であると気付かれていない年長児や成人も存在しています。

感染経路について

感染者の気道分泌物への接触(接触感染)あるいは、咳等で生じた飛沫(飛沫感染)を介して感染します。

ウイルスの排出期間は通常3~8日間とされていますが、特に抵抗力の弱い乳幼児や免疫抑制者では3~4週間以上続くこともあります。

症状について

感染後、2~8日(平均4~6日)の潜伏期間を経て、発熱、鼻汁、咳等が出現し、1~2週間で軽快します。

1歳未満、特に6か月未満の乳児や早産児、心肺に基礎疾患を有する幼児が感染すると、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。

また、高齢者や免疫不全の人、心肺疾患を有する人は、一般の成人より重症化することがあります。

治療について

RSウイルス感染症に効果的な治療は無く、対症療法となります。
重症化すると入院治療が必要になります。

予防について

接触感染予防のため、子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すり等はこまめにアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒し、流水・石けんによる手洗いを励行しましょう。

再感染の幼児や成人は、咳・鼻汁程度の軽症でも感染源になります。

咳等の呼吸器症状を認める年長児や成人は、可能な限り0~1歳児との接触を避けることで、乳児の発症予防につながります。

他にも、風邪症状がある時にはマスクを着用し、周囲への感染拡大を防止しましょう。

RSウイルスにワクチンはないため、早産児、慢性肺疾患や先天性心疾患を持つハイリスク児等に対しては、パリビズマブ製剤(シナジス)の予防投与が行われています。

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