おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)

更新日:2023年07月07日

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)とは

接触・飛沫で感染する唾液腺の腫脹を特徴とする感染症です。

感染力は強く、不顕性感染(無症状であるが感染している状態)も30~35%とされています。
季節的な流行は無く、国内では4~6年周期で患者の増減がみられています。

報告患者の年齢は4~5歳が最も多く、小児科定点からの報告の約70%が3~7歳です。
保育所や幼稚園、小学校等の集団生活で感染する機会が増えていると考えられています。

症状について

2~3週間の潜伏期間を経て、耳下腺、顎下腺、舌下腺等の唾液腺の腫脹と圧痛を主症状として、発熱、嚥下痛を発症し、通常1~2週間ほどで軽快します。

周りの人に感染させる可能性のある期間は、耳下腺の腫脹などの症状が出現する6日前から、症状が出現して5日ほど経過するまでと考えられています。

合併症について

年長児や成人が罹患すると、症状が著明で、合併症が発症しやすくなります。

合併症で最も多いのが無菌性髄膜炎で、1~10%の頻度で出現するとされています。
他に精巣炎、卵巣炎、膵炎、腎炎、髄膜脳炎、感音性難聴があります。

感音性難聴は、発症すると聴力の回復が困難であるため、おたふくかぜの合併症として警戒が必要とされています。

治療について

流行性耳下腺炎の特効薬は無いため、対症療法となります。

予防について

ワクチン接種が有効です。
接種した約90%の人が予防に有効なレベルの抗体を獲得しています。

流行性耳下腺炎ワクチンについて

現在、日本では任意接種です。
接種については、かかりつけ医とご相談ください。

学校保健安全法における取り扱い

流行性耳下腺炎は学校において予防すべき感染症第二種に規定されており、耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまでは、出席停止とされています

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健康保険部保健所 保健予防課 感染症対策係
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