エムポックス

更新日:2023年07月08日

エムポックスとは

エムポックスはアフリカで流行しているオルソポックスウイルス属のサル痘ウイルスによる感染症です。

令和4年5月以降、エムポックス流行国への渡航歴のないエムポックス患者が世界各地で報告されており、国内では令和4年7月に1例目の患者が確認されました。

令和5年に入り、患者の報告数が増加し、近畿地方でも患者が報告されています。

症状について

潜伏期間は6~13日(最大5~21日)です。

発症すると、発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状が0~5日程度持続し、発熱1~3日後に発疹が出現します。
多くの場合は2~4週間持続し自然軽快するものの、小児や、曝露の程度、患者の健康状態、合併症により重症化することがあります。

特に顔、口、手足、肛門、性器、臀部(尻)の発疹や水ぶくれの発生に注意してください。
皮膚の二次感染、気管支肺炎、敗血症、脳炎、角膜炎などの合併症を起こすことがあります。
手掌や足底にも皮疹が出現することが水痘との鑑別に有用とされています。

感染経路について

感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触感染(性的接触含む)が中心です。
患者と長時間、近距離で対面することでの飛沫感染もあります。

予防について

  • 感染を疑う症状がある時には、乳幼児や高齢者等の免疫力の低い人との接触や寝具等の共有を避けましょう。
  • 感染可能期間の性的接触は避けましょう。
  • 天然痘ワクチンの接種により約85%の発症予防効果があるとされています。

適切な受診について

エムポックスを疑う症状がみられた場合、最寄りの医療機関にご相談ください。

医療機関を受診する際にはマスクの着用や発疹部位をガーゼで覆う等、対策をした上で受診して下さい。

この記事に関する
お問い合わせ先

健康保険部保健所 保健予防課 感染症対策係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-7228
ファックス番号:077-525-6161

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