咽頭結膜熱

更新日:2023年11月22日

咽頭結膜熱とは

アデノウイルスによって起こる感染症です。

特に5歳以下の子どもに多く、年間を通して発生しますが、夏にピークを迎えます。学校のプールなどで集団感染が見られ、プール熱とも呼ばれます。

症状について

潜伏期間:5~7日

発熱、のどの痛み、結膜炎(充血、痛み、目やになど)が起こります。目の症状は、片方から始まり、その後他方にも出ることが多いです。3~5日間症状が続きますが、通常目に永続的な障害を残すことはありません。
生後14日以内の赤ちゃんは、全身性感染を起こしやすいため、重症化するリスクが高く、注意が必要です。

感染経路について

飛沫、接触(ウイルスが付着した手で口や目に触れる)によって感染します。
タオルの共有や、患者が目や顔を触った手で触れた物を介して感染が拡がります。
プールでは、適切に消毒されていない水が目に入ることで感染します。

治療について

咽頭結膜熱に特効薬はなく、特別な治療方法もありません。症状に応じた治療になります。

予防について

  • うがい、流水と石けんによる手洗いをしましょう。
  • タオルの共有をしないようにしましょう。
  • アルコールによる消毒は効果がありません。物の消毒には、次亜塩素酸ナトリウム消毒液を使いましょう。金属など腐食しやすいものは、消毒後、水拭きをしましょう。
  • 咽頭結膜熱のワクチンはありません。

学校保健安全法における取り扱い

咽頭結膜熱は、学校保健安全法における第二種の感染症に規定されており、発熱、咽頭炎、結膜炎など、主要症状が消失した後2日を経過するまで出席停止とされています。

この記事に関する
お問い合わせ先

健康保険部保健所 保健予防課 感染症対策係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-7228
ファックス番号:077-525-6161

保健予防課にメールを送る