A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

更新日:2023年11月22日

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは

A群溶血性レンサ球菌による感染症です。学童期の子どもに多いですが、成人も発症します。春から夏にかけて、また冬に感染する人が増えます。

症状について

潜伏期間:2~5日

突然の発熱、のどの痛み、倦怠感が見られます。また、首のリンパ節の腫れ、口の中に点状の出血、舌が真っ赤に腫れるイチゴ舌が見られ、嘔吐することもあります。3歳以下では、典型的な症状ではなく、鼻炎症状、発熱、不機嫌、食欲不振の症状が見られることがあります。
熱は3~5日で下がり、1週間以内に症状は治まります。
しかし、まれに重症化し、喉や舌、全身に発疹が拡がる猩紅熱(しょうこうねつ)やリウマチ熱、急性糸球体腎炎を合併することがあります。

感染経路について

患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことによる飛沫感染、あるいは細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染が主な経路です。
症状が強く出ている時に最も感染力が強く、治療をしない場合は、数週間かけて徐々に感染力が弱くなっていきます。

治療について

抗菌薬による治療を行います。適切な抗菌薬治療によって、24時間以内に感染力はなくなるか、非常に弱くなります。合併症を防ぐため、症状がなくなっても、医師に指示された期間、薬を飲むことが大切です。
のどの痛みが強い時は、柔らかく薄味の食事にして、水分補給を心がけましょう。

予防について

  • 石けんと流水で丁寧に手洗いをしましょう。
  • 咳症状がある時は、マスクを着用しましょう。
  • A群溶血性レンサ球菌のワクチンはありません。

学校保健安全法における取り扱い

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、学校保健安全法では特に出席停止の基準は定められていません。抗菌薬の治療開始後24時間以内に感染力が非常に弱くなるため、症状に合わせて登園・登校が可能です。

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健康保険部保健所 保健予防課 感染症対策係
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