大津市文化賞等の表彰について

更新日:2024年02月02日

大津市では、市民の文化の向上及び振興に顕著な功績のある方や将来が期待される方を表彰し、その功績をたたえています。

表彰の種別

大津市文化特別賞

永年にわたり文化活動に従事し、特に高い水準に到達した個人(団体)に対する表彰

大津市文化賞

永年にわたり文化活動に従事し、文化の向上と振興に著しい功績のあった個人(団体)に対する表彰

大津市文化奨励賞

文化活動に従事し優れた功績があり、その活動において将来を期待される個人(団体)に対する表彰

第36回(令和5年度)受賞者について

大津市文化特別賞受賞者
氏名 功績
網谷 正美

[演劇(狂言)]

四世茂山千作、木村正雄の両氏に師事し、約50年間にわたり茂山千五郎家の重鎮として、狂言および能楽の数多くの舞台に立つ。
昭和59年に同門の丸石やすし、松本薫と共に「三笑会」を結成。年5回「狂言三笑会」を27年間公演し続け、現在の若手狂言師の「五笑会」に継承されている。
京都学生狂言研究会をはじめ、京都、大津、鹿児島に稽古場をもち、特に若い世代への普及に力を注いでいる。
新作狂言にも意欲をみせ『蛍が宿』『椎茸典座』『芋地蔵』『鈴鹿の子天狗』など多数の演目がある。ジャズとのコラボ作品『星巡りの夜』や音楽劇『夕鶴の世界』『賢治の幻想』の創作・上演、日舞とのコラボ『さくらに乗って』『月とジメサア』をはじめ、他ジャンルとの共作など意欲的に活動を行っている。

昭和55年 大阪文化祭賞奨励賞 受賞
平成16年 重要無形文化財保持者(総合認定)
平成18年 京都府文化賞功労賞 受賞
平成19年 なにわ万葉賞 受賞

鷲尾 世志子

[演劇(能楽)]

観世流能楽師シテ方で、幼少の頃より父鷲尾周三および七世大江又三郎の両氏に師事。4歳にて「鞍馬天狗」の花見で初舞台。
東京藝術大学、同大学院音楽研究科能楽専攻修了。同大学在学中に、故藤波重滿、故野村幻雪(人間国宝)、観世恭秀、関根知孝の各師に師事。
京都観世会に所属し、京都を中心に能楽公演に携わり、京都観世会による復曲能や企画公演にも参画するなど、能楽の発信を精力的に進め、その活動は高く評価されている。
京都観世会による新作能や京都在住の能楽師有志による『能楽チャリティ公演』に参加、若い世代のワークショップや修学旅行生向け体験教室、国際交流に意欲的に携わっている。
鷲尾観嘯社を主宰し、滋賀、京都、奈良にて能楽愛好者の指導及び普及に努めている。

令和5年 重要無形文化財保持者(総合認定)

 

大津市文化賞受賞者
氏名 功績
臼井 浩明

[木工(指物師)]

茶道指物製作、調度指物製作などをはじめ、指物技術に幅広く精通。黒田俊介氏に師事以降、表装建具製作を中心に活動を行う。
表装建具製作は、伝統的な技術を基礎にしつつ、材料の吟味と正確な加工及び組立の技術において高い評価を得ている。
二条城二の丸御殿障壁画や鹿苑寺(金閣寺)大書院障壁画をはじめ、多くの文化財等の保存・修復に従事し、その業績は高く評価されている。
その一方で、作家活動やデザイナーとのコラボレーション、京都大学・住友林業との世界初の木造人工衛星の製作に取り組むなど多彩な活動を行っている。

平成24年 第41回日本伝統工芸近畿展新人奨励賞 受賞
令和5年 表装建具製作選定保存技術保持者

凪良 ゆう

[文学(小説)]

平成19年の単著本の刊行とともに、小説家として本格的にデビュー。
今日まで意欲的に執筆活動を続け、多くの著作を発表
令和2年に、「流浪の月」で「第17回本屋大賞」の受賞につづき、令和5年に、「汝、星のごとく」において、2度目となる「第20回本屋大賞」を受賞。同作品は、最高傑作との呼び声高く、続編「星を編む」とともに、現在、50万部を超える大ヒット作となっている。
 「流浪の月」は令和4年5月に映画化され、第46回日本アカデミー賞で作品賞をはじめとする6部門で優秀賞を受賞し、著作は、文壇にとどまらず、多方面で高く評価されている。

令和2年 「流浪の月」第17回本屋大賞 受賞
令和5年 「汝、星のごとく」第20回本屋大賞 受賞
令和5年 「汝、星のごとく」第10回高校生直木賞 受賞

 

大津市文化奨励賞受賞者
氏名 功績
西村 静香

[音楽(ピアノ)]

京都市立堀川音楽高等学校、滋賀大学教育学部非常勤講師
中学、高校時代から各ピアノコンクールで第1位をはじめ、多数の賞を受賞。ピアノを南千勢子、故片岡みどり、迫昭嘉、有森博の各氏に師事。
滋賀県立膳所高等学校、東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。同大学院音楽研究科修士課程ピアノ専攻を修了
東京藝術大学在学時には、ソリストに選抜され、モーニングコンサートに出演するなど、高い評価を得る。滋賀県においても、オーケストラとの協演やリサイタル、室内楽等多岐にわたり、好評を博している。また、近年では、0歳から入場できるコンサートに出演し活動の幅を広げ、今後の活躍に注目がなされており、その意欲的な活動に期待が集まっている。

平成14年 第1回宝塚ベガ学生音楽コンクール(中学生の部)1位
平成17年 第23回滋賀県ピアノコンクール 1位
平成18年 第20回滋賀県高校生ピアノコンクール 1位
平成19年 第12回KOBE国際音楽コンクールA部門(小中高生)最優秀賞
平成19年 平和堂財団芸術奨励賞 受賞
平成25年 滋賀県新人演奏会優秀賞 受賞

逢坂詩吟サークル

[文学(詩吟)]

逢坂詩吟サークルは、平成12年に伝統芸能である詩吟を多くの人たちに親しんでもらうため設立された。逢坂公民館利用者団体メンバーとして、逢坂学区文化祭運営への参加や逢坂公民館の清掃活動などを実施し、地域活動の活性化と文化活動に努めている。
サークル会員の中からは、滋賀県湖南地区吟士権者競吟大会において、平成28年、平成29年及び平成30年と連続で優勝者を出し、また令和5年度滋賀県吟士権者競吟大会においても、優勝並びに準優勝を併せて受賞するなど数多くの栄誉に浴している。
サークルとしては、大津市伝統芸能会館での発表会参加をはじめ、夏祭りにおける剣舞との共演披露、高齢者施設などへの慰問、神社での吟詠奉納など活動は多岐にわたり、今後のさらなる活躍が期待されている。

大津市文化賞等受賞者一覧

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