「第17回青春21文字のメッセージ」受賞作品が決定しました

更新日:2024年01月31日

京阪電鉄石山坂本線(石坂線)の駅数が21あることにちなみ、青春にまつわる思い出や夢などを21文字で表現する「第17回青春21文字のメッセージ」の入賞・入選作品が決まりました。
「出発・駅舎・笑顔」をテーマに全国から5,022点もの作品が寄せられ、審査の結果、入選100作品が選ばれました。
そのうち優秀賞、特別賞は下記のとおりです。

優秀賞

滋賀県知事賞

子ども切符を買った子の手に十円の跡/中西 太(67歳 滋賀県)

 硬貨の跡がつくほど、ぎゅっと握りしめていたんですね。もしかしたら初めて切符を買ったのかもしれません。その緊張感や嬉しさを「十円の跡」が伝えてくれます。細やかな観察眼が素晴らしい作品です。(評:俵万智)

大津市長賞

さり気なく譲る少年。お腹の子もそう育てたい。/つべる(31歳 神奈川県)

 「恩送り」という言葉を思い出しました。恩を直接返すのではなく、自分がされて嬉しかったことを次の誰かにして、恩を送るという考え方です。少年の思いやりが未来につながっていくようで心が温まります。(評:俵万智)

青春賞(叶 匠寿庵)

友達とのたわいもない話と残り1ヶ月の定期券/葉山 あも(29歳 東京都)

 三月までの定期券でしょうか。おそらくは、それ以降は、それぞれの道を歩き出すのでしょう。なんでもない会話も、タイムリミットを意識すると特別なものになります。青春ならではの時間感覚にぐっときました。(評:俵万智)

さわやか賞(大津商工会議所 女性会)

無口な君が席をゆずる。私の心の席に君が座る。/堂坂 歩由(12歳 滋賀県)

 一文めは実際の席で、二文めは比喩的な席。対句的な表現が鮮やかで、切れ味のよい言葉のセンスに感心しました。君に心を奪われた様子を「座られた」としたところに、恋の不可抗力性がみごとに表現されています。(評:俵万智)

ユーモア賞(トヨタモビリティ滋賀)

おつかまりください 混んでいるから僕の腕に/まりあ(21歳 東京都)

 混んでいるから吊革に……ではないところが、くすっと笑えます。たぶん混んでいなくても、つかまってほしいんですよね。出だしの車内放送のような口調も効いています。(評:俵万智)

特別賞

近江勧学館賞

傾けど勇気届かずやじろべえ 肩に頭を載せたい日々よ/牛尾 玲(23歳 京都府)

京阪電鉄賞

雨の日は朝からそわそわ。君が電車を使うから/Suzu(18歳 東京都) 

近江鉄道賞

等間隔に空いたロングシート。法則乱した君と僕/ハイビッグ(32歳 京都府)

信楽高原鐡道賞

家以外にも「お帰り」を感じる駅がある幸せ。/村田 千賀子(53歳 東京都)

西日本旅客鉄道賞

押し入れの古いスケッチブック。今は無い故郷の駅舎/住吉 美和子(60歳 大阪府)

比叡山鉄道賞

上りの君と下りの私 向かい合うのにすれ違う/川村 来莉(17歳 静岡県)

団体賞

大津市立打出中学校(滋賀県)
大津市立堅田中学校(滋賀県)

総評

 駅舎や電車が、人生の大切な場面の舞台であることを、あらためて感じました。日常的なものでありつつ、特別な空間でもあるんですね。それがみなさんの作品を通して伝わってきました。(最終審査員:俵万智)

作品の発表場所

電車と青春21文字のプロジェクトのホームページ(外部リンク)

下記にて展示を予定しています。

  • 京阪電車(石山坂本線)、近江鉄道、信楽高原鐡道、西日本旅客鉄道、比叡山鉄道の車内や駅:いずれも2月中旬から適時展示
  • ナカマチ商店街 各店舗店頭:2月~3月

作品集の出版

2月下旬

ダウンロード

第17回青春21文字メッセージ受賞作品チラシ(JPEG:929.2KB)

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