渥美裕子選手(マスターズ陸上)

更新日:2024年02月02日

大津市在住、出身など、大津市にゆかりがあるアスリートをご紹介します!
今回は、昨年9月に開催された第29回滋賀マスターズ陸上競技選手権大会にて、女子80~84歳クラス60メートルで10秒32、100メートルで17秒04という、日本新記録を出された渥美裕子(あつみひろこ)選手(81歳)にお話を伺いました。

インタビュー

市スポーツ課(以下、市):他の紹介記事等でも拝見しましたが、元々陸上短距離の選手として、中高時代には中学日本記録を出され、インターハイや国体、アジア大会でもご活躍されていたのですね。ケガの影響等から競技生活から長年離れたあと、改めてマスターズ陸上競技に取り組み始められたということでしょうか。

渥美選手(以下、渥美):知人からマスターズ陸上のことを聞き、38歳でマスターズ陸上に参加し、一旦やめた後、73歳から再び大会に出始めました。

:マスターズ陸上に復帰されるまでの期間は何かスポーツや運動はされていたのでしょうか。

渥美:特定のスポーツはしていませんでしたが、ジムに定期的に通い、筋力トレーニングを続けていました。また、現在は引退していますが、大津市の健康に関する講義を1年間受けたあと、健康推進員として、ウォーキングの会を立ち上げ、地域の方々の健康づくりのお手伝いに10年間関わりました。

渥美裕子選手

渥美裕子選手(日本新記録の出た賞状を持って)

:競技をされていなかった間も運動や健康への関心はお持ちだったのですね。
渥美さんは大会に参加し始めてから、女子75~79歳クラスでも日本記録を出されるなど、ご活躍を重ねてこられました。マスターズ陸上に参加し続けてこられた原動力や陸上の面白い点などはありますか。

渥美:元々マスターズ陸上に参加し始めた目的は健康維持のため、また日常の楽しみの1つでもあります。それは今でも変わりません。
マスターズ陸上は、5歳刻みでクラスが分かれています。年齢を重ねても、その都度新しい目標を持って取り組めるのがよいところだと思います。また、日本記録や世界記録もどんどん更新されているのでやりがいがあります。

:各地で大会は開催されているのですか。

渥美:県の大会もありますし、近隣府県で行われているものや全国大会もあります。私は自分で行ける範囲内でエントリーしています。

渥美選手のノート

中学時代から現在までの大会出場結果が記録されているノート

:普段の練習はどのようにされているのでしょうか。

渥美:練習は概ね4~5日に1度、陸上競技用コースでスパイクを履いて練習、同じぐらいの頻度でジムでの筋力トレーニングも行います。1回あたり2時間程度。
家の用事などもあるので、厳密にスケジュールを組んで練習しているわけではありませんが、概ねこのような形です。
年々体力は低下していくので、いかに体力を保つかということを考えています。

:(提供いただいた資料を拝見して)普段の食事も健康に配慮されているのですね。

渥美:栄養面には気を使っています。魚、お肉、りんごをはじめとしたフルーツ、野菜など、栄養の偏りがないようにまんべんなく食べます。夜は必ず納豆、めかぶ、黒豆を食べるようにしています。

:このたび、60メートル、100メートルの80歳の部で日本新記録を出されましたが、そのときのお気持ちや今後の目標などはありますか。

渥美:結果としては日本新記録でしたが、目標にしていたタイムには届かなかったんです。実は少し前にケガをしてしまい、あまり大会に出場できていない中での記録でした。
今後は無理のない範囲で大会への出場をしながら、よりよい結果を出していきたいです。

:貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

東京オリンピックの際には豊郷町で聖火リレーのランナーも務めたという渥美さん。
陸上を楽しんでいらっしゃることがお話から伝わってきました。
今後の記録にも期待しております!

(この記事は、令和5年12月時点のインタビューを基にしています。)

聖火リレー時の渥美選手

聖火ランナー時の写真をはじめ、大会で記録を出された際のお写真など、たくさん見せていただきました!

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