令和5年度第1回大津市介護人材確保連携会議の会議結果について(開催結果:令和5年7月14日)

更新日:2023年12月25日

会議結果詳細

会議の名称

令和5年度第1回大津市介護人材確保連携会議

開催日時

令和5年7月14日(月曜)13時30分から14時45分まで

場所

大津市役所 本館5階 互助会会議室

出席者

委員6名、事務局8名

傍聴者

なし

議題

  • 大津市介護人材確保連携会議設置要綱の改正について

  • 大津市介護人材確保連携会議正副座長の指名について

  • 第9期大津市高齢者福祉計画・介護保険事業計画の方向性について(おおつゴールドプラン)

  • 令和5年度介護人材確保対策事業について

会議概要

介護人材確保連携会議の会議の様子

事務局 それでは、議題1「大津市介護人材確保連携会議設置要綱の改正について」を事務局から説明いたします。

 事務局より「議題1 資料」の説明

事務局 ただいま、ご説明いたしました議題1につきまして、ご質問やご意見がありましたらお願いします。

 特にご質問等ないようですので、次に移りたいと思います。

 次に、議題2「大津市介護人材確保連携会議正副座長の指名について」を事務局から説明いたします。

 事務局より説明(正副座長の指名)

事務局 ただいま、ご説明いたしました議題2につきまして、ご質問やご意見がありましたらお願いします。

 特にご質問等ないようですので、当会議の座長につきましては、滋賀県老人福祉施設協議会大津ブロック長の川橋様に、副座長につきましては、滋賀県介護老人保健施設協会事務局長の東様にお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、正副座長も決まりましたので、代表して、川橋座長にご挨拶いただきたいと存じます。

 川橋座長 ご挨拶

委員 それでは、次第に従い会議を進めますので、議事の円滑な進行につきまして、委員の皆様方のご協力をお願いいたします。

 次第の議題1及び議題2は終わりましたので、次は議題3になります。

 議題3の第9期大津市高齢者福祉計画・介護保険事業計画について、事務局から説明をお願いします。

 事務局より「議題3 資料」の説明

委員 ただいまの事務局の説明につきまして、質問や意見がありましたらお願いします。

 ハローワークにおいて介護事業所へ就職される方の状況はどうですか。

委員 介護事業所への就職者数は正確に答えられませんが、介護に興味を持っておられる方は一定おられます。ハローワークでは、介護職の仕事を理解する機会としてイベントを実施するとともに、職業訓練で介護の資格が取得できるように無料で支援もしています。また、職場の様子を説明する機会も設け、たくさんの方に参加いただいています。参加は、実際、介護の仕事に就いてみたいと思われる方ばかりではないですが、介護の仕事をされていた方(経験者)は、次の仕事も介護の仕事を探されているように感じています。介護の仕事は大変な仕事であるので、転職相談の中では定着に関する相談や職場環境の相談などを受けたりもしますので、再就職先が本人にとって職場環境の改善につながるよう、できる限り求職者のニーズを聞きつつ、情報提供しながら取り組んでいます。

委員 滋賀県老人福祉施設協議会大津ブロックにおいても、人が足りないと聞いていますし、未経験者も多いと聞いています。

委員 介護人材の不足についてはどの事業所でも困っておられますし、特に訪問系の事業所ではヘルパーや看護師の人材で困っておられます。

委員 訪問系については、外国人材でも特定技能や技能実習生は法律で認められておらず、在留「介護」の資格では訪問することができます。

委員 訪問系については、お一人で訪問しなければならない、有資格者でないといけないということもあり、仕事の内容がわかる方、経験のある方を求めておられるので、人材を確保すること、マッチングがより困難であると思います。

委員 施設においても、夜間勤務の職員がなかなか見つからない状況です。

委員 介護人材の確保について、特効薬はなく、何か決めたことをやり続けることが重要です。社会的な仕事として介護の重要性を感じてもらうことは難しく、そのような教育、報道、文化が日本にはあるように思います。

 今年度、初めて開催する「おおつ介護フェスタ」などをやり続ける、実施すれば介護のイメージが180度変わるわけではないが、継続していくことが重要であると思っています。

 人口も減る中で、介護福祉士が増える可能性は少なく、他の産業で離職者が増えれば、介護業界に就職されることはあるかもしれないが、そのようなことがなければ、今後、増えていくことはないと思います。

 介護職員を増やす方法としては、就職すれば10万円を支給することなどが一番効果的であると思います。様々な研修などをしてもあまり効果はないと思います。求職者50名に説明して、就職してもよいと思われるのは1~2人であると思います。その1~2人も仕事を始めるとイメージが違うと思われることや、事業所側から断ってくるケースもあります。それだけ介護業界のイメージが悪く、大変な仕事と思われています。私たちは大変な仕事と思っていないし、介護の仕事が好きですし、なぜ介護だけが大変な仕事と思われるかがわかりません。どのような仕事でも大変であると思っています。

 介護職を増やすためには、就職してくれれば補助がある、外国人については、住居に対する補助、交通費に対する補助があれば、人材が集まるのではないかと思います。どのような外国人でもよいと思うなら別であるが、質の良い外国人に来てもらうとするなら、呼ぶための支援が必要であると思います。

 また、施設をこれ以上増やすことはやめた方がよいと思います。他の都道府県の介護職員と情報交換した時にも同じ意見でありました。施設を増やした場合、利用者を集めることも、職員を集めることも大変となっています。

委員 滋賀県老人福祉施設協議会大津ブロックにおいても、昨年度の後半くらいから満床にならないとの意見をいただいています。

事務局 一昨年度の当会議や介護サービス事業者協議会との意見交換などでも補助制度創設のご意見をいただき、それらご意見を受けて、昨年度の10月から補助制度を開始しております。

 就職支援に関する補助金については、新たに市内の介護事業所に就職いただいた場合に、就職支援金として最大12万円を給付しております。対象としては、日本人に限らず、外国人も対象となりますので、ぜひご活用いただきたいと考えております。

介護人材確保連携会議の会議の様子

委員 それでは、ご質問もないようですので、次の議題4に移りたいと思います。

 議題4の令和5年度介護人材確保対策事業について、事務局から説明をお願いします。

 事務局より「議題4 資料」の説明

委員 ただいまの事務局の説明につきまして、質問や意見がありましたらお願いします。

委員 入門的研修について、受講者が就職につながったことなどはありましたか。

事務局 現時点では、基礎講座しか実施しておらず、基礎講座(3時間)終了後に、滋賀県介護・福祉人材センターに来ていただき、センターの登録の制度や概要などの情報を提供し、センターからの資料の送付や求職登録を希望される方もおられます。

委員 昨年度のオンラインセミナーは参加者数など、どのような感じでしたか。

事務局 令和3年度のオンラインセミナー実施後に各事業所を対象にアンケート調査を実施し、それらのご意見をもとに、セミナーの内容を検討した結果、令和4年度の参加者数は増加しました。

委員 業務改善等コーディネーター派遣事業では、どのような専門の方を派遣されるのですか。

事務局 昨年度の実績では全て社会保険労務士を派遣しており、介護労働安定センターに登録されている講師としては、中小企業診断士などの専門家もいらっしゃいますので、幅広く対応することができます。

委員 私も研修事業を実施する中で、事業所から外国人介護人材の制度の話ではなく、実際、介護現場で働いている外国人の話や経費がいくらかかるのかを教えてほしいとの声が多くありました。外国人の制度などの説明では人が集まらないのではないかと思います。

 この間、実際の介護現場での課題を、どのように解決、改善していったか、現場の生の声を届けたオンライン研修では参加者が満員になりました。

 業務改善等コーディネーター派遣事業についても、社会保険労務士などの専門家からのアドバイスも助かるのですが、介護の現場のことを知っている方を派遣した方が、より良い支援ができると思います。事業所にとっても役立つ事業で良い事業ですので、工夫しながら実施していただきたいと思います。

委員 今年度のオンラインセミナーの内容も充実しており、ぜひ聞かせていただきたいと思っています。

 ハラスメント問題で世代間のギャップで悩んでおられる施設もあるので、そのようなテーマも取り上げていただければと思います。また、発達障害の方が人口の1割程度いると言われており、介護人材が不足する中で、そのような方への対応についても、教育力を高めながら、一緒に仕事ができればと思っています。

委員 介護現場だけの問題だけではなく、どんな職場でもあり得ます。自身が発達障害で困っていると相談されるケースもあります。また、本人自身や家族が発達障害を認識されていない場合もあり難しい問題であると思います。

委員 介護職員が訪問現場で利用者等からセクハラを受けることや、罵声を浴びることもあります。介護職員を守るための機器として、メガネの横にインカムをつけるような機器が開発されており、事業所で訪問介護の内容も遠隔で確認することができます。利用者の家族から虐待を受けたとの訴えを受けた場合にも、その機器で記録したもので現場での状況を確認することができ、介護職員を守ることにもつながります。

委員 そのような機器があれば、遠隔で訪問している職員を指導することにも役立つような気がします。

 発達障害の方も含めて、様々な方が介護現場で働きやすい職場環境をつくるためにも、社会保険労務士などの専門家によるチームで、課題の解決にも取り組んでおられる事業所も聞いていますので、そのような取組も進めていただければと思います。

委員 中学生対象の介護事業者による出前講座はとても良い事業であると思います。

委員 親世代が介護職は大変な仕事であるとの認識があり、例えば子どもが介護現場で働こうとしていても、ご家族の方が断ってこられるケースもあります。若いうちに介護職という仕事理解を学ぶことや、職場での体験や経験を積むことはとても良いことであると思います.

委員 出前講座の内容もコミュニケーションにつながる内容でとても良いと思います。

 介護職の大変さについては、日本のメディアでも報道されていますし、中国のメディアに至っては技能実習生が適切に日本に届けられないような報道もあり、中国から日本に来てもらえない省もあります。

 メディアからの情報力は強く、親世代が介護職は3Kというイメージがあるので、なかなかそのイメージを変えることは難しいと思います。

委員 介護業界以外の業種でも人材不足であり、円安で日本に来てもらう価値が下がっている中で、大津市を選んでもらえるよう、ベトナムから来ていただける仕組みづくりに取り組んでいます。エンジニアなどで働きに来ている場合は、資格を取らないと5年で帰国することになります。国の方針も以前は安い労働者として来てもらっていましたが、現在はビジネスパートナーとして長期に働いてもらえるよう産業界においても外国人受入の条件が変わってきています。

 現在、滋賀県、大津市へ受け入れている外国人としては、ベトナムの方が増えています。今後は、ベトナム以外にもカンボジアなども対象になるかもしれません。

 外国人に大津市を選んでもらえるよう、長く働いてもらえるようにするために、住居補助などの仕組みを作り、人材を確保する必要があると思います。

委員 それでは、ご質問もないようですので、本日の議事は以上でございます。委員の皆様には円滑な議事の進行にご協力いただきありがとうございました。それでは、進行を事務局にお返ししたいと思います。

事務局 川橋座長、進行いただき、ありがとうございました。また、委員の皆様、貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。

 事務局より事務連絡

事務局 それでは、委員の皆様におかれましては、お忙しいところ、会議にご出席いただき、ありがとうございました。

 以上をもちまして、令和5年度第1回の大津市介護人材確保連携会議を終了させていただきます。

この記事に関する
お問い合わせ先

健康保険部 介護人材確保対策室
〒520-8575 市役所本館3階
電話番号:077-528-2803
ファックス番号:077-524‐4700

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