令和5年度第2回大津市介護人材確保連携会議の会議結果について(開催結果:令和5年10月24日)

更新日:2023年12月25日

会議結果詳細

会議の名称

令和5年度第2回大津市介護人材確保連携会議

開催日時

令和5年10月24日(火曜)15時30分から16時30分まで

場所

大津市役所 別館1階 大会議室

出席者

委員5名、事務局7名

傍聴者

なし

議題

  • 第9期大津市高齢者福祉計画・介護保険事業計画の素案について(おおつゴールドプラン)
  • 令和5年度介護人材確保対策事業「おおつ介護フェスタ2023について」
  • 令和5年度介護人材確保対策事業「大津市介護人材確保 総合情報サイトについて」

会議概要

介護人材確保連携会議の会議の様子

会議の様子

  • 事務局 
    定刻となりましたので、ただいまより、令和5年度第2回大津市介護人材確保連携会議を開催させていただきます。
     
  • 委員
    それでは、次第に従い議会を進めますので、議事の円滑な進行につきまして、委員の皆様方のご協力をお願いいたします。
    まず始めに、議題1「第9期大津市高齢者福祉計画・介護保険事業計画」について、事務局から説明をお願いします。
  • 事務局
    事務局より「議題1 資料」の説明
     
  • 委員
    ただいまの事務局の説明につきまして、質問や意見がありましたらお願いします。
     
  • 委員
    人材確保の項目について、賃金のベースアップでは、数年前に保育士などの人件費がベースアップされていたと聞いているのですが、介護や福祉関係でも人件費の見直しを行われたかどうか、国での動きも含めて教えてください。
     
  • 事務局
    ゴールドプランについては、3年ごとに改定し、現在、第9期計画を策定しており、国においても介護保険を見直しされています。今回、介護と障害、さらに医療の3分野の報酬について、改定を検討されています。なかでも介護と障害の分野については、他の業種の賃金が上がっている傾向にあるにもかかわらず、介護等の分野は据え置きのままで、他の業種と捕獲すると乖離している状況にあります。現在、国において賃金の引上げの額をどうするかを具体的に検討されているところであります。
     
  • 事務局
    例年、報酬改定は、年末から年明けぐらいになります。
     
  • 事務局
    賃金の引き上げ額がどれくらいになるかについては、基本的に介護事業者は介護報酬により決定されますので、当然、引き上げられることによって賃金へ反映されることとなります。
     
  • 委員
    ありがとうございます。現在、民間の企業でも賃上げは進めていますので、やはりこれだけの魅力あるプランを策定いただいても、他の業種と比較して賃金に少し乖離があってはどうかと思い、意見させていただきました。
     
  • 事務局
    残念ながら大津市のみ賃金を上げるなどの特段の措置はできず、医療などと一緒で全体的な報酬改定により決まることとなります。様々な処遇改善に係る加算を活用するなどの工夫が必要ではないかと思います。
     
  • 委員
    はい、ありがとうございます。他にいかがでしょうか。
     
  • 委員
    資料で、離職率16.6%という数値をだされていますが、どのように調査をされたのでしょか。
     
  • 事務局
    第9期のゴールドプランの策定にあたり、介護人材実態調査として実施し、介護事業所の約470事業所にアンケートを依頼し、32%の約150事業所からご回答いただきました。その設問において1年間での採用者数と離職者数をご回答いただき、前年におられた職員数からの割合で、採用率21.1%、離職率16.6%を計算しており、その差の約4.5%の割合で採用率が高くなっております。正規職員や非正規職員、また、全サービス系統をまとめた数値となります。
     
  • 委員
    ありがとうございます。介護労働実態調査において、滋賀県の結果としては、訪問介護員や介護職員の2職種を含めた採用率、離職率ともに17.3%でした。この調査では、県内の108事業所に対して調査を依頼し、この設問には66事業所からご回答をいただきました。大津市の調査については、採用率の方が高い調査結果となっており嬉しく思っています。
    もう1点、第5章の一番下の「介護ロボットなどICTの活用事例」や「滋賀県と連携した相談対応」は具体的にはどのようなことをお考えでしょうか。
     
  • 事務局
    滋賀県で介護ロボットやICT導入に係る補助金を実施される際に、県から大津市に情報提供をいただけますので、それら情報を市内事業所に広くお伝えさせていただくことと、その補助金を活用した結果の効果などをまとめておられると思うので、それらについても情報提供させていただきたいと考えております。
    また、滋賀県と連携した相談対応については、滋賀県において、来年度に生産性の向上に関する相談センターを設置されると聞いておりますので、大津市においても相談を受けるとともに、専門分野については同センターにご相談させていただきたいと考えております。
     
  • 委員
    ありがとうございます。私も、介護職員の総数の増減割合が104.5%と大津市の介護職員が増えたことは凄いことであると思っています。今まで、介護事業所は増え、外国人など多様な人材をどこの地域でも採用され、介護職員は右肩上がりに増え続けていました。ただ、高齢化が進み、介護職員の増加よりも介護サービスを受けられる方の増加の方が多いため、介護職員が足らない状況になっていますが、職員数自体は一昨年まで増えていました。しかし、昨年度より職員数が減ってきており、これは全国的に初めての傾向となっています。介護事業所は増えているのに介護職員がいないという状態が、全国的に起こっていることを新聞で知り、私も元々介護職員でしたので大変ショックを受けていますが、大津市において約5%増えたことは素晴らしいことであると思いました。
    他にいかがでしょうか。
     
  • 委員
    第8期計画の介護人材の項目は、包括ケアシステムと介護人材の確保を合わせた感じの表記になっていましたが、第9期計画ではきっちり介護人材の確保だけを取り上げて明確にしていただいているので、大変わかりやすいと感じています。5つある目標のうち、どの目標にも介護人材の確保は入りそうですが、一番適切な基本目標5「必要な介護保険サービスを利用できるまち」に、「介護人材の確保」という言葉で、ひとつ方向性を入れていただいていることは大変良いと感じました。
     
  • 委員
    大津市の高齢者人口について、2035年約10万6,000人、2040年には約11万4,000人と、高齢化率も約36%で、まだまだ高齢者が増えていく中、介護事業所も増えていくであろうと推測されます。その中で介護人材はさらに足りない状況が起きてくることが予想されます。介護施設の新規整備については検討いただいていると思いますが、介護人材についてはプロポーザルしても集まらない状況で、中長期的なプランも検討する必要があるのではないかと思っています。
    今年度、おおつ介護フェスタに関わらせていただいている中、事業所も人は欲しいと思っておられるものの、ご協力いただけないわけではないが、フェスタのような啓発活動をやろうと思っても、まだまだ関心がない事業所が多いのではないかと感じました。今後は事業所に対しても、中長期的に介護人材確保について一緒に動かないといけないということをもう少しプッシュしていただき、その中で、事業所から困っている声や知恵のある意見が出てくるのではないかと思います。今後の計画に盛り込んでいただけると幸いに存じます。
     
  • 事務局
    ありがとうございます。特に委員におっしゃっていただいた、“現場の声”の大切さを実感しております。当会議の委員の皆様のご意見や、介護事業者の関係団体との意見交換会などを参考にしながら事業も考え、今後の計画にも生かしていきたいと考えております。
     
  • 事務局
    少し補足になりますが、フェスタにつきましては、皆様方に大変ご協力いただき、厚く御礼申し上げます。ただいま、委員がおっしゃったように、介護事業所のフェスタへの参画についてですが、メールなどで事業所に案内させていただいたところ、フェスタが初めての試みのため、「どのようなものか分からない。」「事業所としてもどのようなことができるのか考えが及ばない。」などのご意見が非常に多くありました。このような事業を続けていくこと、そしてまずは11月18日のフェスタを盛り上げることによって、それを見た介護事業所が「来年はこのようなことをしたい。」、「このような発表をしたい。」など、様々な発想に繋がるので、我々としては多彩な取組を介護事業所と一緒に盛り上げでいくことで、更に多くの事業所の参画が進んでいくことを非常に期待しております。
     
  • 委員
    ただいま、滋賀県の国際介護・福祉人材センターで外国人の介護人材と関わっており、先週も中国において日本の介護現場で働く方の面接をしました。悲しいことに、海外でも今、日本の介護は人気がありません。ひとつは円安が大きく関わっています。そして、介護の賃金がとても低いことです。世界の様々な国の介護の分野と比べると、日本は全く勝てない状況で、10番以下で選ばれる国としてはとても下の方になります。ただ、外国人なら誰でもよいというわけにはいかず、やはり、介護ができる、より基礎学力がなるべく高い外国人に来ていただくためにも、県にも要望していますが、大津市でも、外国人が住みやすい街、生活しやすい街、となるように協力していただけることがとても重要であると思っております。
    北海道では、いくつかの法人とともに外国人が住みやすい街となるように取り組みをされています。北海道では特に外国人を集めることが困難な状況です。外国人に対してアピールをするための取り組みを計画にいれていただければ幸いに存じます。
    滋賀県では外国人介護人材の受入に係る支援もあり、国際介護・福祉人材センターでも交流会などを開催しています。外国人にとって一番の魅力は、介護福祉士の資格を取ることであります。日本の介護福祉士の資格はレベルが高く、資格を持っていると世界のどこでも働くことができ、自分のスキルが高くなります。学習するための支援、特に外国人専用の実務者研修を実施するなど、これからの介護分野では、介護基礎研修、初任者研修を必須とするとされますので、それを受けやすいようにしてほしいと思います。県では、外国人専用の初任者研修を実施していただいていますが、今年度も満員でもう受けられない状況になっていますので、そのような必須的な研修をもう少し開催していただけると有難いと思います。外国人が「大津市ええやん!」と選んでもらえるような取り組みをしていただければと思います。
    他によろしいでしょうか。
    それでは、他に意見もないようですので、次の議題2「令和5年度介護人材確保対策事業」についてのうち、「1 おおつ介護フェスタ2023」について。事務局から説明をお願いします。
     
  • 事務局
    事務局より「議題2ー1 資料」の説明
     
  • 委員
    ただいまの事務局の説明につきまして、質問や意見がありましたらお願いします。
     
  • 委員
    「おおつ介護フェスタ」開催日の翌週11月25日に滋賀県の介護の仕事魅力発信事業として、彦根市において今年で3回目となる「しがけあフェスタ」を開催します。11月頃から開催の告知をしていこうと思っています。それに先駆けて、KBS京都ラジオのファミリーレストランの番組で「しがけあフェスタ」のPRをさせていただこうと思っています。
     
  • 委員
    私はどちらにも関わっており、両方楽しいものになってほしいと願っていますし、皆様も時間があれば彦根までお越しください。
    他によろしいでしょうか。
    それでは、他に意見もないようですので、次の議題2「令和5年度介護人材確保対策事業」についてのうち、「2 大津市介護人材確保 総合情報サイト」について、事務局から説明をお願いします。
     
  • 事務局
    事務局より「議題2ー2 資料」の説明
     
  • 委員
    ただいまの事務局の説明につきまして、質問や意見がありましたらお願いします。
     
  • 委員
    とても充実したホームページであると思います。見やすく、参考にしたいと思いました。ただ、たくさんの情報を載せると、リンクを管理するのが大変ではないかと思いますので、その辺りはご配慮いただければと思います。
     
  • 委員
    デザインはそれぞれに好みがあるのでわかりませんが、私はよいデザインであると思います。今回、県では介護の魅力を発信するために、「しがけあアンバサダー」7名のポスターを作成しました。私はそのポスターが若者向けにもとてもよいデザインであると思いましたので、また参考にしていただきたいと思います。
    サイトについては、事業所に必要な情報と勤務される職員の方に必要な情報があると思いますので、その辺りを見やすくしていただければと思います。例えば、補助金などはおそらく事業所が見て、ハラスメント対策などは職員が見ると思います。また、“外国人介護人材のページ”を開いたら、どのような内容が掲載されますか。
     
  • 事務局
    現在、大津市では、外国人も含めた介護人材の就職支援などに取り組んでおりますが、外国人介護人材に特化した支援の取り組みとしては、滋賀県で充実した取組をされていますので、県の情報を掲載させていただきたいと考えています。
     
  • 委員
    世界で外国人介護人材は取り合いになっています。せっかくこのようなサイトを作成するなら、外国人の方が見られるようなサイトにリンクできたらと思います。そこには英語や中国語が必要になってきますが、そのサイトを見れば、大津市の介護事業所を知ることができることや、国際介護・福祉人材センターを掲載いただければ、海外からの連絡にも対応させていただきます。
    先日、外国人の面接試験官として京都に行き、ある病院では外国人12人全員が3年間勤めた後、転職していました。原因としてはその病院の受け入れ体制に問題があると思いますが、その半数以上の方が介護事業所のサイトを見て、良さそうな事業所に電話やメールをして転職しています。このような人材はとても貴重で、3年間介護事業所で働いた経験があり、日本語もある程度話せるような人材が滋賀県に来てくれることは、とても有難いことです。国際介護・福祉人材センターの案内はしましたが、このようにサイトを見て、事業所を探される方は外国人でもおられます。外国人で介護の仕事に就きたい思う方が“外国人介護人材のページ”を見られると思いますので、介護の仕事を始めようとする外国人に対する情報と、これから外国人を雇おうと考えている事業所への情報が必要ではないかと思います。そのようなページとしてもらえればとてもよくなると思いますし、国際介護・福祉人材センターへもリンクしていただければ協力させていただきます。
     
  • 委員
    この総合情報サイトで、滋賀県で実施されている介護ロボットやICT導入の活用事例の情報提供として、既に導入されている介護事業者の成功事例を見られるサイトになれば、それを参考として、さらに補助金を活用して導入する事業者がでてくるのではないかと思いますし、先程の第9期計画の内容にも合うものになるのではないかと思います。
     
  • 委員
    ハラスメント相談のところで、ハラスメントを抱えている方が相談された後、その後の対応はどのようになるのでしょうか。例えば、職員が職場でのハラスメントを訴えるケースは多いと思いますが、職員同士、いわゆる上司というケースもあれば、利用者から仕事上のハラスメントもあると思いますが、相談があった後はどのようになるのでしょうか。
     
  • 事務局
    このハラスメントのページでは、あくまでも、どこに相談すればよいかを繋ぐためのページとしています。例えば、女性関係の相談の場合は男女共同参画センターなどの相談窓口、労働関係の相談の場合は労働局の相談窓口を紹介するようなイメージです。相談対応としては、その相談内容に応じた窓口で対応していただくこととなります。
     
  • 委員
    ハラスメントについてですが、本来ならまずは事業所の中で相談対応するシステムがあり、ステップを踏んでいかなければならないと思います。でも、本人は事業所で言いたくないと外部の相談窓口で相談され、連絡が入ってくることもあり、相談できるところがあることは悪くないのですが、事業所としてはどのように思われるのか微妙に思います。
    私のように、介護にあまり関わりのない職場では、行政のホームページで介護事業所を探すことに大変苦労することがあります。個々の事業所のホームページまでは見ることはないのですが、大津市の介護事業所の一覧が見られると有難いと思います。
     
  • 委員
    滋賀県では、指定している介護事業所の一覧をホームページに掲載しています。
     
  • 事務局
    大津市でも、指定をしている介護事業所の一覧をホームページに掲載しております。サービス種別ごとに掲載しておりますので、探しにくいのかもしれないと思っていますので、今後、探しやすくなるように努力したいと思います。
     
  • 委員
    私も、友人に介護サービスの種類がたくさんあり、名称を聞いても何のサービスなのかよく分からないとよく言われます。介護に携わっている者なら分かりますが、関わりのない方にとっては見にくくなるのではないかと思います。
    他にいかがでしょうか。
    他にご意見もないようですので、これで全ての議題が終わりました。委員の皆様には、円滑な進行にご協力いただき誠にありがとうございました。それでは、進行を事務局にお返ししたいと思います。
     
  • 事務局
    進行いただきありがとうございました。また、委員の皆様、貴重なご意見をいただき、また、お忙しいところ会議にご出席いただきありがとうございました。
    以上をもちまして、令和5年度第2回の大津市介護人材確保連携会議を終了させていただきます。

ダウンロード

この記事に関する
お問い合わせ先

健康保険部 介護人材確保対策室
〒520-8575 市役所本館3階
電話番号:077-528-2803
ファックス番号:077-524‐4700

介護人材確保対策室にメールを送る