市長記者会見(令和5年3月24日)

更新日:2023年06月06日

  • 日時 令和5年3月24日(金曜) 16時30分から
  • 場所 大津市役所 新館2階 災害対策本部室
記者会見で説明する佐藤市長

市長説明

 会見に先立ちまして、3月19日の夜に市内で発生いたしました住宅火災でお亡くなりになられた方々に衷心より哀悼の意を表しますとともに、罹災された皆様にお見舞いを申し上げたいと存じます。
 今年度の最後の定例記者会見となりますが、市政記者クラブの皆様におかれましては、平素から市政情報の発信にお力添えいただき、改めて厚くお礼を申し上げます。
 それでは、本日の発表事項について申し上げます。
 初めに、生活安全ポータルサイトについてご紹介いたします。
 令和4年の県内における刑法犯認知件数は6,830件で、前年と比べて1,016件の増加、その増加率は17.5%と全国ワースト1位となり、本市としても大変懸念しております。このサイトでは、防犯や犯罪被害者支援、交通安全に関する情報を取りまとめ、タイムリーに発信するとともに、新たに生活安全マップ、生活安全クイズ、キッズルーム、みんなのチカラなどにより、市民総ぐるみでの犯罪や交通事故の未然防止の取組につなげることを目指しています。
 生活安全マップでは、滋賀県警察本部から提供された情報をもとに、交通事故や犯罪の情報を市の地図検索サービスMyTownおおつに表示し、危険個所を把握できるようにしています。
 交通事故情報は、発生地点のアイコンをクリックすると、交通事故の発生日時や単独事故、対物、人身といった事故の類型が表示されます。
 また、犯罪情報では、犯罪の状況がエリア単位で色分けして示されます。
 さらに、不審者情報もエリア単位で分かるようにしています。
 このように見守り活動や通学路の点検など、防犯や交通安全の対策に生かすとともに、地域や家庭などで危険個所を共有していただければと考えています。
 生活安全クイズやキッズルームは、未就学児や小学校低学年の児童向けに平仮名やイラストを多用し、交通ルールやマナーなどを楽しみながら学べるように工夫しています。
 また、みんなのチカラでは、地域で交通安全や防犯活動を担っていただいている市民や事業者の皆様を紹介しています。
 現在、この生活安全ポータルサイトの愛称を6月末まで募集していますが、この生活安全ポータルサイトの運用を通して、市民や事業者の皆様とともに交通安全意識の高揚と地域の防犯力の向上を図ってまいりたいと考えています。
 次に、大津湖岸なぎさ公園の市民プラザ再整備事業における公募設置等計画の認定についてお知らせします。
 昨年7月に、公募設置等予定者として株式会社たねやを選定し、その後の協議を経て、3月23日付で株式会社たねやから提出された公募設置等計画を正式に認定しましたので、ご報告します。
 全体のイメージとしては、物販店舗と工房、カフェ、それらを囲むように水景施設を設置した小川の森と里山の風景を創出した落葉樹の森が配置される計画です。湖に触れ、命を育む琵琶湖の森をテーマに、琵琶湖を一望できる最高のロケーションを生かして四季折々の景色をお楽しみいただけるように考えられています。
 電力については、太陽光パネルによる発電と再生可能エネルギーとするほか、建物内の空調のエネルギー源に地中熱や水再生センターの再生水などの利用も検討されており、また、駐車場の舗装をコンクリート製造過程における二酸化炭素の排出量を抑制したカーボンプールコンクリートとするなど、ゼロカーボンパークを目指していることも大きな特徴です。公募対象公園施設は、物販店舗、工房、カフェ及び専用駐車場等となります。これらについては、面積に対する公園使用料を毎年納入していただきます。
 なお、専用駐車場については、現在74台分の駐車場を125台分に拡張するとともに、ビワイチなどの自転車利用者にも配慮し、サイクルラックなども配置される予定です。
 一方で、公園の園路、植栽、屋外トイレなどの特定公園施設は、事業者において再整備されることとなります。
 市民の皆様だけではなく、観光などで訪れた方の交流やにぎわいの拠点として、地域の活性化や大津湖岸なぎさ公園の魅力がさらに高まるものと期待しています。
 スケジュールについては、本年夏頃の工事着手を目指し、現時点で令和6年冬頃のオープンを見込んでいます。
 

質疑応答

中日新聞 3月13日からマスクが、特に強制ではなく、義務ではなくなったと思いますが、新年度以降、学校も含め公共施設でもマスクの着用については、どのように考えておられるか、お願いします。

市長 今日もここまで私自身、マスクをつけてまいりましたが、感染症対策はもとより、花粉症の対策もこの時期にある方もおられると思います。一方で、既に新型コロナウイルス感染症対策本部が2月10日付で示したマスク着用の考え方に準拠した対応としています。

 マスクの着用が効果的な場面に該当する施設として、老人福祉センターや老人憩の家、また、やまびこ総合支援センターや子ども療育センターについては、重症化リスクを考慮して引き続きマスクの着用をお願いしています。現時点では、新年度以降も当面はこのような対応になると思います。

中日新聞 よそのところにも結構ポストコロナに近い、似てると思いますが、その中でも観光客誘致にお金を割いたと思います。それに続いてですが、外国人観光客に関しての誘致はどのように進めていく考えか、教えていただければと思います。

市長 新型コロナウイルス感染症に関する水際対策が緩和されて以降、全国的に外国人観光客が戻りつつあり、また、5月に予定されています感染症法上の分類を見直された場合、今後、さらにインバウンド需要は急速に回復すると予測しています。

 本市としては、コロナ禍の間も、特に台湾市場へのプロモーションを継続するとともに、3密を回避した旅行商品の開発を行うなど、コロナ後を見据えてインバウンド推進の取組を継続してまいりました。令和5年度においても、このプロモーションとともに、本市の中国語の繁体字のホームページの充実を図るなど、情報発信も強化したいと思っています。

 引き続き、第3期大津市観光交流基本計画に基づき、受入れ環境の充実や効果的なプロモーションを実施してまいりたいと考えています。

NHK たねやの件ですが、今回全体が具体化されたと思いますが、そのことへの受け止めと今後への期待が何かあれば教えてください。

市長 このPark-PFI事業を活用して、たねやの提案を認定したわけですが、物販店舗、カフェ、工房などの施設のみならず、その周辺の森もコンセプトを持って整備していただく提案でありますので、さらに公園の魅力が高まるものと大変期待しています。

NHK この周辺、ひいては大津市がこれらを整備されることによって、どのように変化していくと思われますか。

市長 市民の皆様のみならず、観光で訪れた方などの交流とにぎわいの拠点として活用していただけると思っています。

NHK 開業を待ち望んでいる市民もいらっしゃると思います。何かメッセージなどあれば教えてください。

市長 近江八幡市のラ コリーナが、滋賀県でも有数の観光誘客の拠点となっています。ラ コリーナのようになるか分かりませんが、現在、たねやの方々が、本当にコンセプトからしっかりと提案を練り上げてくださっています。市としては、その周辺の大津湖岸なぎさ公園の魅力を高めることによって、相乗効果を上げていきたいと思っています。

NHK 交通安全のホームページについて、どのような人たちがどのような場面で活用してほしいと市長自身は思っていらっしゃいますか。

市長 交通安全に限っていませんが、生活安全ポータルサイトとして、身の回り、地域にどんな危険個所があるのかを市民の皆様、地域の皆様と共有することによって、行政としても一緒に対策を講じていくことにつながる一つのツールになるのではないかと考えています。

NHK 市長自身が生活安全ポータルサイトに触れたことがあれば、サイトのどの辺が具体的に啓発などに何か活用できると思われますか。

市長 マップ内の位置情報では、どこに不審者がいたのかなどが一目で見て分かります。それも、最近のことだけではなく、2年間分、アーカイブス形式で過去に遡ってそのような傾向が感じていただけると思っていますので、交通安全のみならず、防犯の面でもご活用がいただけると思っています。

京都新聞 生活安全ポータルサイトについて、増加率が全国1位とおっしゃっていたのは、何の増加率ですか。

市長 刑法犯の認知件数です。

京都新聞 大津市内でしょうか。

市長 令和4年の県内における刑法犯認知件数が6,830件で、前年度に比べて1,016件の増加、増加率は17.5%で、全国でワースト1位であります。

京都新聞 県内の件数であり、大津市内でも増えているのではないかと思いますが、市長が考えられる要因、なぜ今年増えたのか考えられることがあればお願いします。

市長 要因についての分析は、警察でお聞きいただければと思いますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で停滞していた人々の活動が戻ってきたことも一つの証左ではないかと思います。

読売新聞 なぎさ公園の件で、全てたねやの方々が行われる事業計画となっていますが、市として工事など、特にされることはないのでしょうか。

市長 周辺において、市として必要であれば対応することも想定されます。

読売新聞 ゼロカーボンパークについて、これは全くCO2を出さない公園でしょうか。どのような公園になるのでしょうか。

市長 提案の中で伺っているのは、太陽光パネルによる発電、再生可能エネルギーの採用、また、建物内の空調のエネルギー源として、地中熱や下水熱を利用する検討をされています。そして、具体的な取組としては、駐車場のコンクリート舗装について、二酸化炭素を排出しないような舗装を採用されています。

読売新聞 ここで賄われる電力全てについて、CO2を使っていないという意味ではないのでしょうか。

市長 提案いただいている中では、ゼロカーボンパークを目指すということでありますが、これから具体的な設計、仕様が決定される中で、どれぐらいのエネルギー効率なのかをお知らせいただけると思っています。このようなコンセプトを持ってこれからの設計に臨まれます。

読売新聞 地中熱などは大津であまり聞いたことがなく、その辺が少し想像ができませんでしたが、そのようなコンセプトで取り組まれることが分かりました。

市長 これからしっかりと提案の内容がどのように実現されるのかを注視していきたいと思います。

読売新聞 客数や席数などは、どのぐらいになるのでしょうか。

市長 まだ公募設置等予定者として選定し、今回、公募設置等計画を正式に認定したわけでありますが、サービスの内容についてはまだ詳細が決まっていないと聞いていますので、これについても時期が来ればしっかりと共有し、お知らせしたいと思います。

読売新聞 あと1点、たねやについては、和菓子のたねやとクラブハリエの洋菓子部門とありますが、ここで作られるお菓子はどちらなのでしょか。結構市民なら関心があります。

市長 提案いただいている会社としては、和菓子のたねやであります。ただ、何をここで、また、商品を開発していただくのかは、これからサービスの内容を検討される中でお決めいただけると思っています。

毎日新聞 令和4年度も間もなく終わります。あと、市長の任期も1年を切っています。この1年間、令和4年度を振り返ってと、来年度の何か意気込み等がございましたらお願いします。

市長 今年度、1年を振り返る中、一番心に残っていることは、地方独立行政法人市立大津市民病院の運営の立て直しであります。運営の立て直しについては、いまだ道半ばでありますが、この1年、法人とともに市民の皆様の信頼を回復するために取り組んできたところであり、このことが一番振り返って心に残っています。市立大津市民病院の方々が、この運営の立て直しに向けて力を尽くしていただいていることを大変ありがたく思っています。

 新年度に向けては、社会経済活動が再開されていく中、しっかりとコロナ禍でも、インバウンドの推進について、この間も台湾の皆様と商談会、また、意見交換等を行ってきました。これらをしっかりと果実にしていく1年にしていきたいと思っています。

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