市長記者会見(令和5年10月27日)

更新日:2023年11月24日

  • 日時 令和5年10月27日(金曜)11時から
  • 場所 大津市役所 新館2階 災害対策本部室

会見で説明する佐藤市長

市長説明

大津祭曳山巡行の様子

 本日は、ご多忙のところ記者会見にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。また平素、市政記者クラブの皆様には、広く市政情報を発信していただきまして、誠にありがとうございます。

 加えまして、今月は大津祭についても広くお取り上げをいただきました。4年ぶりに全13基の曳山が勢ぞろいし、市内の中心部を巡行したわけですけれども、残念ながら午後からは雨が降ってまいりましたが、約13万人が訪れたということです。これからもこの大津の豊かな歴史・文化が次世代に引き継がれるよう、関係者の皆さんと連携していきたいと考えております。

 また、7月の定例記者会見でご説明申し上げました「かもしか葛川森のキャンプ場」についてでありますが、9月にオープンしました。9月20日から3カ月間の予約の受付を開始しているんですが、現時点で週末はほぼ予約が埋まっており、大変好評だということです。いよいよコロナ禍から、社会経済活動が本格的に再開される状況になってきたことを感じているところでもあります。

 それでは、本日の発表事項について、私から申し上げます。
 既にご案内のとおり、来年1月からの大河ドラマ「光る君へ」の放送に向けては、令和4年10月に官民連携で大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会を設立し、機運醸成や大河ドラマ館の整備等に取り組んでおり、今月10日には新たに特設ホームページを公開するなど、これからより一層の情報発信を行っていきたいと考えております。
 来年1月には石山寺境内で「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」と「源氏物語 恋するもののあはれ展」の開館、三井寺・歴史博物館エリアでの紫式部関連展示のほか、JR琵琶湖線におけるラッピングトレインの運行も計画しております。

光る君へ びわ湖大津館 大河ドラマ館イメージ画像
源氏物語 恋するもののあはれ展 イメージ画像

 このことについては、先般の大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会でもご説明があったところですけれども、今日は市内の拠点施設の中から大津市独自の事業として開催いたします大津市歴史博物館の取組について紹介したいと思います。
 歴史博物館におきましては、三井寺・博物館エリアの拠点施設として令和6年1月10日から翌年の2月2日までの約1年間にわたって、特集展示「源氏物語と大津」を開催する予定です。この展示では、常設展示室を一部改装して、石山寺をはじめ市内の源氏物語ゆかりの地に関連する資料を展示するほか、体験型のコンテンツなどを設置して、幅広い世代の方々が平安文化や源氏物語の世界を楽しめるような展示を目指しております。

特集展示「源氏物語と大津」

 展示では、常設展示室だけではなく、導入部となるエントランスロビーを活用し、「興味」から始まり、もっと知りたいという「知識」へと誘導するような展示構成としたいと考えています。
 まず無料エリアであります博物館のエントランスロビーにおいては、紫式部が源氏物語を起筆したと言われている石山寺本堂の源氏の間を再現します。ここでは、石山寺ではふだん立入禁止区域となっております源氏の間に入り、写真を撮ることができるフォトスポットを設置するとともに、休日には十二単を着て撮影ができる準備も進めています。
 また、来館者の動きに合わせて、画面が転回するデジタルサイネージを設置するなど、体験し親しみながら源氏物語の世界に触れることができるよう工夫しております。
 こうした興味を知識につなげていくためのエリアが常設展示室内の特集展示となります。会場内では、紫式部が石山寺で源氏物語を起筆したという伝承や平安貴族たちの石山詣など、紫式部や源氏物語と大津の関わりを紹介します。
   また、大津市伊香立南庄に所在し、源氏物語の主人公・光源氏のモデルの一人とされる源融を祭ります融神社の文化財など、これまであまり知られていなかった本市の歴史文化遺産もこの機会に展示することとしております。
 この特集展示につきましては、会期が1年間にわたることから、2カ月をめどに展示品を入れ替えるほか、季節ごとに企画展を計画しています。春には、企画展「紫式部と仏教」を開催し、石山寺に伝わる最古の肖像画「紫式部聖像」や、紫式部が仕えた藤原道長・彰子親子が奈良の金峯神社と比叡山延暦寺にそれぞれ奉納した経典の入れ物であります国宝の経筒・経箱を展示する予定です。また秋の企画展におきましては、石山寺所蔵の重要文化財「石山寺縁起絵巻」を中心に、石山寺の歴史や魅力について紹介することとしております。
 こうした歴史博物館での取組を通じて、大津市が紫式部や源氏物語のゆかりの地だとご認識いただき、幅広い方々に大津の豊かな歴史に触れていただくとともに、ここをゲートウェイとして市内や県内への周遊を促進できるよう準備を進めてまいりたいと考えております。
 続いて、おおつ光ルくん活用事業についてご紹介いたします。
 本市では、光源氏をモチーフとした大津市観光キャラクター、おおつ光ルくんを活用した紫式部ゆかりの地、大津の魅力を発信する動画やリーフレットの制作も予定しております。
 まず動画につきましては、紫式部や源氏物語とゆかりのある市内のスポットの紹介のほか、平安時代の歴史や文化などを紹介する内容の15秒から30秒程度の動画で、令和6年1月、来年1月からの1年間、毎月二、三本程度をSNSで発信してまいります。併せて制作をいたしますリーフレットにつきましては、これを単にPRに活用するだけではなく、市内小学校へ配布し、子どもたちに郷土の歴史を学ぶきっかけにしてもらうことも考えています。
 また、本市と相互協力協定を締結しております成安造形大学様にご協力いただき、おおつ光ルくんの新たなイラストを制作中です。本市の取組に加えて、今後、市民や事業者の皆様に広くご活用いただけるようにしてまいりたいと考えています。
  その他にも、科学館のプラネタリウムでは、来月11月25日まで「紫式部が見た月」と題して、石山寺、紫式部を取り上げ、月に関する最近の話題や日本人と月との関わりなどについて紹介しております。
 また図書館では、12月頃をめどに関連図書のコーナーを館内に設置し、伝統芸能会館では、来年1月13日に「源氏物語の世界へ」と題して、源氏物語の世界観を表現する講談と音楽のコラボイベントを開催する予定です。
 来年度におきましても、毎年開催しておりますが、おおつ湖都文化再発見フェスティバルの中で源氏物語に関するイベントを検討しているほか、埋蔵文化財調査センターでは、石山寺探訪として石山寺や古代の石切場、石山貝塚などの見学とシジミ飯の昼食、これも食文化を知っていただくということですけれども、セットにした現地見学会などを検討しています。このように大河ドラマの放送を契機に、コロナ禍で落ち込んだまちの元気を取り戻し、紫式部、源氏物語ゆかりのまちとしての発信を強めていきたいと思っています。
 次に、イベントを2つ紹介させていただきます。

おおつ健康フェスティバルでの佐藤市長

 初めに、10月29日日曜に明日都浜大津で開催する「おおつ健康フェスティバル」についてです。このイベントは平成3年から始まったもので、新型コロナウイルス感染症の影響で令和2年から4年の3年間は中止しておりましたが、今年は4年ぶりに30回目の開催となります。室伏由佳さんによる健康トークショーのほか、様々な団体と連携してがん予防や骨密度の測定、食育啓発など、約30のコーナーが設けられることになっています。ポストコロナで健康リスクの高まりが懸念されている今だからこそ、楽しみながら健康づくりについて考えていただく一日にしていただければと思います。

 次に、11月18日土曜にブランチ大津京で開催する「おおつ介護フェスタ2023」についてです。全国的に介護人材が不足する中、多くの市民の皆さんに介護の仕事に対する理解を深め、魅力を伝える機会にするために初めて開催するものです。市長就任後、これまで県だけが担っていました介護人材の確保・定着について、市としても力を入れて取り組んでいるところですが、この介護フェスタは、取組を通じた連携の下、介護事業者や福祉・商工関係団体の皆さんとともに、おおつ介護フェスタ実行委員会を立ち上げ、企画運営を行っております。ムーディ勝山さんと介護職員とのトークショーや、介護事業所や大学・高校等による企画ブースなどを予定しております。
  私からは以上です。

介護フェスタでの佐藤市長
介護フェスタでの佐藤市長
介護フェスタでの佐藤市長

質疑応答

朝日新聞 幹事社からは2つの質問をさせていただきます。
 1つ目に湖岸エリアのにぎわい創出について伺います。
 直近では、先月9月に試乗会のあったびわ湖疏水船の延伸便や、現在、大津港周辺の修景緑地で実施されている社会実験の取組など、大津市は湖岸エリアのにぎわい創出に力を入れておられますが、市として「こんな湖岸エリアにしたい」というイメージがありましたらお聞かせ願えますでしょうか。

琵琶湖に浮かぶびわ湖疏水船

市長 湖岸エリアと一口に言っても、大津港から大津湖岸なぎさ公園は4.8キロメートルありますので、それぞれの特徴を生かしながらその間を周遊していただく、そういった工夫を重ねていきたいと考えています。例えば大津港周辺は、びわ湖浜大津駅などの交通の結節点として観光交流等のゲートウェイであり、人が行き交うことでにぎわいを期待するエリアと考えています。こうしたことから、(仮称)新琵琶湖文化館も、このエリアのポテンシャルを高めるものとして誘致しました。

 一方で、大津湖岸なぎさ公園は、琵琶湖や比良山系への山並み、眺望など、そのロケーションをすごく魅力に感じていただいております。市民の皆さんにとっても憩いの場として定着しております。こうしたそれぞれの特徴を生かしながら、この間をどうやって周遊していただくかということの一つの方策として、今回、大津港と大津湖岸なぎさ公園の間にある修景緑地について社会実験を実施して、全体の自然な人の流れを生み出すにはどういった取組が必要かということを今、取組の中で知見を重ねようとしているところです。

朝日新聞 2つ目にいじめ対策について伺います。
 10月11日に大津市立中学校2年生の生徒さんが亡くなられて12年が経ちました。また、いじめ防止対策推進法の法施行から10年という節目も迎えました。ただ各地で問題が後を絶たないことから、取材させてもらった弁護士さんからも、現状は変わっていないという嘆きの声も聞かれていました。ここまで大津市は種々の取組を続けてこられていますが、法律施行のきっかけとなった自治体の長として思うところなどがありましたら、お聞かせ願えますでしょうか。

市長 いずれにしても痛ましい出来事から12年が経つ中ではありますが、二度と悲しい出来事を繰り返さないという強い思いを忘れずに取組を進めることは、今年度から第3期を迎えた「大津市いじめの防止に関する行動計画」においても揺らぐことのない本市の基本的な方針であります。これからの子どもたちの声を大切にして、社会全体でこのいじめの対策に取り組んでいく必要があると考えています。

 確かに法によりまして、いじめなどについての定義づけや取組を示されたことで、全国的にいじめの対策の推進につながったとは考えておりますが、やはり学校現場に目を向けますと、このいじめの長期化・重大化を防止する取組は、まだまだ道半ばであると考えております。

日本経済新聞 来年1月10日から再来年の2月2日までの歴史博物館の特集展示ですが、入場者数の目標とか見込みとか、そういうものはありますか。まだ出していないですか。

市長 石山寺の大河ドラマ館は10万人、石山寺の拝観者は33万人と出しています。

歴史博物館長 現行、常設展示室を改修して特集展示をするんですけれども、予想していますのが、多い年は、総来館者数が延べ8万人ぐらい入っておられますので、その約1.5倍を目指していきたいと思っています。

日本経済新聞 延べ8万人は年間ですか。

歴史博物館長 企画展やれきはく講座とかをやっており、それを含めて年間です。

日本経済新聞 まだ少しコロナの影響はありますか。

歴史博物館長 若干、まだコロナの影響は残っていると感じております。

日本経済新聞 コロナ前もそんな感じでしたか。

歴史博物館長 コロナ前からそんなに伸びるということはないんですが、やはり企画展の内容によっては、国宝とかを企画展で実施しますと、来館者数は伸びてきます。

日本経済新聞 これを観光の起爆剤にしたいということですけれども、これによって大津市にどれぐらいのお客さん、お客さんというか、観光客の流入がいつもより増えるかと、そういった試算はまだしていないですか。

市長 今の歴史博物館も決して入館目標を立てているわけではなく、見込みということでお示しをしていますので、今回の大河ドラマの関連の取組について、定量的に何万人を目指すということは持ち合わせておりませんが、一方で今回、歴史博物館でのこの取組は、三井寺・歴史博物館エリアとなることにしています。三井寺ももちろんご承知のように、源氏物語、例えば紫式部のお父さんが晩年に出家をした、兄弟が阿闍梨を務めたというゆかりのあるお寺ですので、どうしても大河ドラマ「光る君へ」の取組となると、石山寺だけという取組に陥りがちでありますが、それぞれにゆかりのあるところがありますので、周遊していただくと。その周遊も我々が目指しているのは、大津市内の周遊のみならず、今回3市で連携をしておりますが、宇治市、越前市との周遊、そして同時にこういった機会に近江の歴史・文化に触れていただく機会にするため、我々としてはきっかけにしてもらおうと思っています。市内に何万人とかという話ではなく、全体で盛り上げが図られていけばいいなと。

日本経済新聞 全体というのは3市でということですか。

市長 3市、加えて滋賀県なりに。

日本経済新聞 宇治の源氏物語ミュージアムはすごくよくできていて楽しいんですけれども、あそこと例えば共通チケットを作るとか、そういった連携、そういったことは考えていませんか。

市長 源氏物語ミュージアムについては、また別でありますけれども、宇治市さんも大河ドラマの関連展示をされますので、この3市において行き来ができるような工夫は検討しています。

日本経済新聞 そうすると、経済効果とかその辺はまだ算出していないということですか。

市長 出たとこ勝負で。

おおつ割のロゴマーク

NHK おおつ割についてですけれども、始まってから1カ月経ちましたけれども、利用状況とか、第4タームの見通しなど、もしあれば教えてください。

市長 おおつ割の状況についてですが、参加店舗数は877店舗、おおつ割LINE公式アカウント登録者数は約19万人、おおつ割参加登録者数は18万人、おおつ割の取得率は、割引原資の予算額の約93%が取得済み、おおつ割の利用率については、割引原資の予算額の約65%が利用済み、金額にして約2億6,000万円が利用済み、おおつ割の利用が多い業種としては、やはりスーパーマーケットが多いという状況になっています。いずれもこれは10月26日時点の数字です。

NHK 市長として今の数字についてどのように受け止めていらっしゃいますか。結構使ってもらっているという認識でしょうか。

市長 まず、累計利用のおおつ割の利用が多いお店を見ますと、スーパーマーケットが比較的上位を占めております。やはり日常のお買物に使っていただいていると。そういう意味では、この物価高騰に対する事業者の支援、生活者の支援としては、我々の狙いどおりの利用動向であると認識しています。

NHK 現時点で第4タームについては言及できないですか。

市長 今の見込みでいくと、第3タームの状況次第で考えなければいけない状況になっていると思います。

NHK 東近江市長のフリースクールをめぐる発言についてですが、佐藤市長は東近江市長の発言についてどのように受け止めていらっしゃるかというところと、市長自身のフリースクールについての見解をお伺いできればと思います。

市長 東近江市長の発言というのは様々でありますので、全体を評価する立場ではありませんけれども、私自身が一番強く思うことは、不登校の大半が親の責任だという認識には私自身は立っていないということであります。

NHK フリースクールに対する支援とか、大津市としてはどのようにお考えなのか教えていただけますか。

市長 まずこのフリースクールをどう捉えるのかというところが大切であると思っています。我々としては、このフリースクールについては、不登校となっている児童生徒一人一人に応じた多様な居場所づくりを推進する観点で大きな役割を果たしていると考えております。現在、大津市教育委員会としても、フリースクールとの連携を進めています。

 しかしながら、支援ということになると、様々議論を深める必要があると思っておりますし、そのことを先般の首長会議においても、フリースクールというものをどう評価するのか、その仕組みを国や県に求めたいということで発言をさせていただきました。

京都新聞 選挙の話になるんですけれども、各社さんも多分関心があると思うんですけれども、以前、出馬表明をされたときに、いずれかのタイミングで政策とか発表されるとおっしゃいましたけれども、大体いつぐらいを考えておられるとかはありますか。

市長 しかるべき時期にしかるべく。

京都新聞 まだ決定はしていないということですか。予定は。

市長 しかるべき時期にしかるべく。

京都新聞 先月9月に県がパートナーシップ宣言について、来年度から取り組んでいくということを表明されましたけれども、大津市としては、それに合わせてどのような取組をしていきたいのか、そういうようなお考えはあるのでしょうか。

市長 これまでからパートナーシップ制度については、定例記者会見の場でもご質問をいただいてお答えをしているように、制度として何ら否定するものではありません。我々は、このLGBTQを含め、この人権の問題として捉えてどう啓発していくのか、理解を促進していくのかという観点で取組を進めてきております。

 こうしたことを受けて、もちろん電話相談、またアドバイザーの派遣等を行政としても進めておりますが、例えば11月5日に学区の「人権・生涯」学習推進協議会が主催をして、LGBTとジェンダーセクシャリティをめぐる人権課題について講演会を開催していただく予定です。こういった取組が市民の皆さんに一定定着をしてきたということは高く評価をしています。

朝日新聞 市の庁舎整備計画について伺いたいんですけれども、この前、委員会があって、議員から、「具体的に何階であるとか、予算をいくらかけるとか、具体的なものがまだ全然決まっていないので、実現すれば間に合うのですか」みたいな指摘もあったんですけれども、市長としては、整備計画の進捗は、今のところ予定どおり進んでいるという認識でしょうか。

市長 何年度に庁舎を整備しますという明確な時期をお示ししていない状況の中で、遅れている、遅れていないということについては評価できないと思います。

朝日新聞 「優しさヒカル 笑顔ヒカル ケア光ル」のイベントのことで伺いたいんですけれども、ムーディ勝山さんを久しぶりに見て、滋賀県出身ということで起用されたと思うんですけれども、ムーディ勝山さんを起用された狙いを伺わせていただけますか。

広報課長 本日担当課がおりませんので、分かりましたらお知らせさせていただきます。

岐阜市教育員会との「子どもたちが安心して学べる学校づくり」のための連携協定締結式の様子

読売新聞 先日、岐阜市教育委員会さんと連携協定を結んだと思うんですけれども、不登校対策に力を入れていらっしゃるということで、この連携協定が大津市に学びに関してどのように影響するかというところについて、市長の見解をお伺いしたいです。

市長 今回の岐阜市教育委員会との連携協定の締結のきっかけになったのが、不登校特例校の岐阜市立草潤中学校を、島崎教育長をはじめ教育委員会が視察して、意見交換をした中で、やはりお互いに学びがあるということで連携協定に至ったと聞いています。

 私としても、様々な不登校対策のみならず、先ほどご質問がありましたいじめ対策も含めて、子どもたちが抱える課題を解決に導くためには、やはり自分たちで考えるだけではなく、様々な皆さんと連携してさらに知見を高めていくということが必要だと思っています。

読売新聞 大津市でも、場合によっては不登校特例校をつくったりとか、そういうことは考えていらっしゃいますか。

市長 不登校特例校について、教育委員会として岐阜市立草潤中学校を視察してきましたが、やはりその中で我々が今やっている教育支援ルーム「ウイング」の取組をこれまでも重ねてきておりますので、この延長線上で充実を図っていこうとしております。現時点では。

中日新聞 政治倫理審査会についてですが、政治倫理審査会の審査対象となっている事案が8月25日にあった市民と語る会だったと思うんですが、そこには市長は参加されているんでしょうか。

市長 来賓ということでご案内を頂戴しましたので、出席しております。

中日新聞 市長も参加された会が、これから審査が行われるわけですけれども、審査対象になったことについての受け止めをお願いします。

市長 政治倫理審査会の審査対象になったというよりは、告発を受けての政治倫理審査会だと理解しておりますので、まずは告発された取扱いがどうなるかということは注視していきたいと思います。

中日新聞 比叡平地区の方からバスの減便、廃線についての要望書が8月23日にあったかと思うんですが、比叡平は今、皇子山中学校に通っている生徒さんも使っているバスだと思うんですけれども、市長はこの要望を受けて、これからどういうふうな動きをされていく予定でしょうか。

市長 これまでから既に今年度、京阪バスに対する補助金を増額しています。そしてまた、使い勝手が悪いという中で増便のお願いをしておりますが、現実的になかなか難しいところもありますので、まずは生徒の皆さんが教育活動に支障がないようにこれからも取り組んでいきたいと思います。一方、京都への路線については、来年度からの支援に向けて今準備を進めているところです。

中日新聞 イオンスタイル大津京が新しくなるということで、一時閉店ということが市議会から出たかと思うんですが、それに関して、うちの紙面とネット上でもかなり読まれていて、結構市民の方の関心が高いんじゃないかと思うんですが、それに関して市長というか、市に何かご意見が来ていたりしているんでしょうか。

市長 先般の市議会の一般質問でお取り上げをいただいておりますので、そのときに産業観光部長から答弁したことが全てであります。

滋賀報知新聞 大河ドラマの関連事業についてお尋ねします。大津市内では、石山寺エリアと三井寺・歴史博物館エリアという2つのベイエリアを設けて周遊を促すというお話だったんですけれども、この2つ、京阪の駅は近くにあるんですけれども、その他、バス等で何か交通でつないで周遊しやすくするというような計画等があれば教えてください。

市長 既存のものを使っていきたいと思います。

滋賀報知新聞 何か改めて無料バスを走らせるとか、そういう感じではないですか。

市長 どちらも駅から歩いて行けるエリアですので、その間も、三井寺と石山寺の間も京阪電車をご利用いただければ、動線としては十分であるものと思います。

毎日新聞 先日、県内で初めてアンダーパスの遮断機の設置が大津市であったと思うんですけれども、近江八幡市で冠水の事故があり、今後どのように遮断機を活用していきたいかという市長のお考えと、アンダーパスが市内でもまだ11カ所あると思う んですが、今後の整備についてのお考えをお聞きしたいです。

大津市内に設置されたアンダーパス遮断機

市長 先般もアンダーパスの遮断機の取材をしていただき、ありがとうございます。私たちも雨の降り方が変わる中において、特にゲリラ豪雨のような状況の中で、どうやって道路利用者の皆さんの安全を確保していくのかということは大変大きな課題であると思っています。今回は効果を検証するために設置をしたところですので、まずはこの運用状況をしっかりと確認していきたいと思っています。

毎日新聞 8月の定例記者会見でパートナーシップ制度をどうするかという質問をした際に、様々な議論があって、導入ありきではなく、市民の理解を促進していく立場であると。その上でLGBT電話相談を月1回から2回に増やしていくというお答えをいただいたんですけれども、今日も同じ回答ということで、その後、何か変更はないですか。

市長 状況として明らかに変わっているのは、県の議論が始まったということですので、県の議論の行方は注視していきたいと思いますし、その上で市として考えるべきことがあれば、しっかりと考えていきたいと思います。

毎日新聞 今の時点で県に注文するとか、意見を述べるというものではないですか。始まったばかりなので、そういう場でもない。

市長 つかさつかさの中で、県に物を言う立場ではないと思っています。あくまで県の議論の行く末をしっかり注視して、その中で私どもも検討するべきことがあれば、しっかりと検討していきたいと思います。

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