雨水渠整備事業について

更新日:2018年08月27日

1.雨水渠の役割

雨水渠施設は公共下水道の計画区域内で、雨水を排除するための専用の水路です。近年、各地で大雨による浸水被害が発生しており、市街地の浸水を防ぐため、その整備を進めています。

平常時の東南時川と浸水時の東南寺川(昭和63年)

2.大津市の公共下水道(雨水渠)

大津市の雨水渠事業は、公共下水道事業認可区域内で、雨水による浸水被害の解消を図るため、緊急度の高い区域から年次的、計画的に整備を進めています。

3.整備事例の紹介

自然環境に配慮した川づくり

殿田川では上流域の宅地化が進んだことにより雨水の流出量が増え、既存の水路では対応できずに浸水の被害が起こっていました。その状況を解消するために、平成12年度から殿田川雨水幹線整備を行いました。
もとの水路にはさまざまな水生生物の生息が確認されていたことから、整備工事ではその生息環境を守るために、魚巣ブロックなどを使い、環境に配慮した川づくりを行っています。

 

殿田川

殿田川(大萱七丁目)

地域の歴史・文化を伝える川づくり

旧坂本城の史跡であり、古くからの町並みや社寺が点在する東南寺川の整備区間では、地域に残る歴史や文化を取り入れながら、浸水被害を解消するための河川整備を平成10年度から行いました。
城跡の石積みをモチーフにした石張りなどを用いて、周辺環境と調和した空間づくりを行っています。

東南寺川

東南寺川(下阪本三丁目)

道路の下を流れる水路づくり

住宅地など十分なスペースがない場合、雨水渠は道路の下に整備されます。JR湖西線の西大津駅近くを流れる錦川もその一つです。
道路を掘り開き、ボックスカルバートと呼ばれる空洞の大きなブロックをつなげ雨水専用の水路をつくります。水路が完成すると、元通りの道路に戻すため、水路は見えなくなってしまいますが、町を水害から守るため重要な役割を果たしているのです。

 

錦川

錦川(錦織三丁目)

 

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