山ノ神遺跡(やまのかみいせき)
国指定史跡
山ノ神遺跡は瀬田丘陵の西側先端に位置し、古くから須恵器が多く見つかる場所でした。発掘調査により、土器を生産する窯跡や工房跡が発見されました。最も古い四号窯は7世紀中頃に造られましたが使用中に、後ろ半分が崩れたため使用されなくなりました。その後、前半分を再利用し鴟尾四基を焼成しようとしましたが、またもや天井部が崩落し、四基の鴟尾は未完成のまま放置され、この場所に残っていました。遺跡からは多くの土器が見つかり、大津宮や役所、寺院などにも供給されたと考えられます。窯跡と工房跡が一緒に見つかったことは珍しい事例です。山ノ神遺跡は国の史跡として指定されており、出土した鴟尾の四基は美術工芸品として重要文化財となっています。
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更新日:2024年04月03日