【西分署】救急シミュレーション訓練を行いました(バイク事故想定)

西分署にて救急シミュレーション訓練を行いました

「バイクで走行中に動物と接触し男性が負傷した」という想定でシミュレーション訓練を行いました。

シミュレーション訓練とは?

「シミュレーション訓練」とは、特定の手技や活動の訓練ではなく、ある想定に対して出動から傷病者に接触し病院に搬送するまでの一連の活動を行う訓練であり、出動場所までの走行経路、必要な資機材の準備、現場状況の把握や傷病者への対応など総合的な知識及び技術、また隊の連携が求められる高度な訓練です。

訓練の様子

訓練の進行役から想定を聞く様子

訓練の進行役から訓練想定が伝えられます。

この想定内容に対し、隊員間で話し合い、必要な資機材を選定し準備します。

作戦ボードを使用し現場までの経路を決めている様子

署に設置されている、作戦ボードを活用し、事故発生現場までの経路を全隊員で確認します。

この作戦ボードは地理や水利箇所を確認できるだけでなく、消防署で受付を行った交通制限情報なども反映され、いつでも消防職員が最短で現場に行けるよう工夫がされています。

事故発生場所の状況確認を行っている様子

今回の救急シミュレーションでは道路上での想定なので、隊員は周囲の状況を確認すると同時に傷病者へのアプローチやバイクの燃料漏れの確認を行い、必要であれば応援隊や関係機関への出動要請をします。

傷病者のヘルメットを協力して離脱する様子

傷病者がヘルメットを着用したままで必要な観察や処置が行えないため、隊員同士で協力しヘルメットを離脱します。

バイクの事故などで体に大きな衝撃が加わる事故では頚椎や腰椎などの脊椎が損傷している可能性があるため、細心の注意を払って活動を行います。

バックボードに傷病者を乗せている様子

傷病者の観察を行い、極力安静状態での搬送が必要であることが分かったため、「バックボード」という固く体の姿勢を真っ直ぐ保ちながら搬送できる器具を活用します。

搬送器具に乗せる時も各隊員は体の状況を常に確認しながら安静に乗せます。

バックボードに傷病者を固定する様子

バックボードに傷病者を乗せることができたら、ベルトで全身を固定し、さらに頭を安定させ容態悪化を防ぐために「イモビライザー」という器材をとりつけます。

この全身固定をすることでより安全に傷病者を搬送することができます。

病院連絡を行う様子

傷病者を搬送するために、傷病者へ処置と並行して、処置が可能な病院へ連絡し搬送許可を取ります。

病院の受け入れ体制は常に変化しており、傷病者に適切な処置を受けて貰うためにも現場や傷病者の状況を正しくに簡潔に病院へ伝える必要があります。

訓練の反省会を行っている様子

訓練終了後は隊員同士で、良かったところや改善点を洗い出し、次の活動ではもっと良い活動ができるよう反省会を行っています。

このように大津市消防局では日々訓練を行い、市民の安心・安全のために活動しています。

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