消防士から見た、“火災が発生し易い”お家
火災現場でのひとコマ・・・
あるお家で、居間で使われていたストーブが原因で火災が発生し、居間と台所の一部を燃やし消火されました。
消火活動後、火災に出動した新米消防士は、先輩に「これも原因の一つだよ」と、流し台に山積みされた未洗いの食器や生ゴミを指さされました。
その後、この消防士が建物火災に出動するたびに先輩の言葉を思い出します。「今回の火災も台所や各部屋に物が多く、整理・整頓が出来ていないお家だ」と。
危ない!こんな家が火災になりやすい
1 電気コードが傷んでいる・たこ足配線になっている家
コードに折れ曲がりがあったり、引っ張ったり、家具で踏みつけたりするとコードが傷んでショートし、火災の原因になります。
また、たこ足配線も電気機器が過熱し火災につながります。
- コードの折れ曲がり、家具等の下敷きに注意する。束ねての使用はしない。
- テーブルタップは、決められた容量内で使用する。
- 使い終わった電気機器はプラグを抜く。
- コンセントは定期的に乾いた布などで掃除する。
2 火気管理意識のうすい喫煙者がいる家
たばこは小さな火種ですが、約700度あり家にある物の多くを燃やす火源となります。
- たばこは、布団やベッドの上では絶対に吸わない。
- 飲酒しながら喫煙し、うたた寝をしないようにする。
- 水に浸けるなどして完全に消火するまでゴミ箱に捨てない。
- 吸殻は、完全に消えていることを確認し灰皿に吸殻をためない。
3 家の周りに燃えやすい物がある家
自分では十分注意していても心ない人に放火されて火災が発生する可能性があります。
- 家の周りに燃えやすい物を置かない。
- 夜間は門灯や玄関灯を点ける。
- 物置や車庫の施錠を行う。
4 物が多く整理整頓されていない家
台所や各部屋に物が多く整理整頓ができていない家は、わずかな火種であっても火災につながる危険があり、延焼拡大しやすく消火も困難になります。
- コンロの周りに燃えやすいものを置かない。
- 日頃から整理整頓を行う。