瀬田北中学校における出前講座について

瀬田北中学校の1年生を対象に、介護事業所や専門学校の職員のみなさんを講師にお迎えし、出前講座が開催されました。
【講座の流れ】
講話 20分間
体験1~4 各15分間
まとめ(振り返り) 20分間
介護職員による講話
高齢者を取り巻く環境や歳を重ねるとどうなっていくのか、高齢者の割合や平均寿命、高齢者の身体面・精神面の変化や認知症などについて、お話いただきました。
グループに分かれての体験
4つのグループに分かれ、4種類の体験を順番に体験しました。
1 高齢者疑似体験
前傾姿勢になるベルトやイヤーマフ、ゴーグルなどの高齢者疑似体験グッズを着け、腰が曲がり目が見えにくい状態で杖を用いて歩行する。
講師から高齢者疑似体験グッズの着用方法の説明を受ける

体験グッズをつけた状態で立ち上がる

体験グッズをつけた状態で介助者に支えられながら歩く
2 豆つかみ
箸を使って、碗に入った豆をとなりの碗に移す。1分間にいくつ移せるか、利き手で普段どおりのときと、利き手と反対の手に軍手を着用したときとで比較する(指の不自由さを体験)。
時間を計測しながら碗に入った豆をとなりの碗に移す

まずは利き手で体験

次に利き手と反対側の手に軍手を着用し体験
3 車椅子移動
車椅子で障害物を避けたり、段差の上り下りをしたりする。また、介助される側は目を閉じて、介助する側は声を掛けずに車椅子の操作を行った場合も体験する。
講師から車椅子の操作の説明を受ける

介助する側と介助される側をそれぞれ体験

車椅子で段差を上り下りする
4 更衣介助
左手が動かせない想定で、上衣を脱着する。脱ぐときのみ、介護される側は目を閉じ、介護する側は声を出さずに行う。
講師から更衣介助の説明を受ける
介助する側と介助される側をそれぞれ体験

講師の説明を受けながら更衣介助を体験
まとめ
体験を終えた生徒の感想
- 豆を左手(利き手と逆)でつかむのが難しかった。
- 普通のことが高齢者にとっては大変だと感じた。
- 怖かった(車椅子に乗っているときの段差の振動/車椅子で後ろ向きに段差を降りるとき/目を閉じて車椅子に乗っているとどこに連れていかれるのかわからない/目を閉じて声かけなしに着替えを手伝ってもらうとき何をされるかわからず不安)。
- 車椅子の細かい上げ下げなどの操作が難しかった。
- 介護をされる側の気持ちがわかった。
- 普段自分たちがやっていることが、高齢者にとっては当たり前でないと思った。
まとめ(振り返り)では、体験を終えた生徒が感想を発表しました。
講師からは、まちなかなどで高齢の方と接する場面があれば、今日の体験を通じて学んだこと、感じたことを思い出して、「こうすれば喜んでもらえる」「こうすれば楽に生活できる」など思いめぐらせ、自分に何ができるか考えて行動してもらいたい、と授業を締めくくられました。
生徒から講師のみなさんへのお礼の言葉
生徒からは、講師へのお礼とともに、「介助をするのは難しかったが、喜んでもらえてよかった」「介護を受ける側、介護をする側の気持ちがわかった。高齢者をいたわり、支えていこうと思う」といった言葉が述べられました。
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部 介護・福祉人材確保対策室
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ファックス番号:077-524‐4700
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更新日:2024年03月08日