ロコモ予防に取り組みましょう
ロコモとは?
からだを動かすための組織・器官に障害が生じ、歩行などの機能が低下した状態を「ロコモティブシンドローム」(通称:ロコモ)といいます。
ロコモは筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった自分一人で移動することに何かしら支障が起きている状態のことです。
「片脚立ちで靴下を履けない」「家の中でつまずくことがある」「階段を上るのに手すりが必要」などが当てはまる場合はロコモの可能性があり、そのままでは将来的に介護の必要性が高くなることが予測されます。
年を重ねても自分の足で歩けるようにするには、若い頃から生活習慣や適切な運動によってロコモを予防することが大切です。
自覚症状がなくても要注意!
ロコモは、若い世代の人にも決して無関係ではありません。子どもの頃の運動不足や過剰なダイエットは、将来ロコモになるリスクを高めるといわれています。
また、便利な移動手段が多く運動不足になりやすい現代社会では、日常生活に支障がなくてもロコモがすでに進行していることもあります。
そのほか、高血圧や生活習慣病のある人は、比較的若い頃からロコモのリスクが高いことも分かってきています。
ロコモを予防するには?
ロコモを予防するうえで大切なことは、足腰の筋力を維持することです。適切な運動を習慣的に行うこと、栄養バランスのとれた食事を摂ることが重要です。
足腰の筋力を保つことは、骨粗しょう症の予防になるほか、膝や腰の痛みの予防と改善にもつながるため、規則正しい運動習慣と食習慣を心がけましょう。
1日10分の運動習慣
毎日の生活に少しずつ、からだを動かす習慣をプラスするだけでもロコモ予防につながります。
- 歩くときには歩幅を広くして、速く歩くようにする
- エレベーターではなく、なるべく階段を使う
- テレビを見ながら、ストレッチを行う
- 仕事の休憩時間にからだを動かす
- 地域のスポーツイベントに参加してみる
- 近くの公園や運動施設を利用し、運動習慣をつける
食事でロコモ予防
筋肉や骨をつくる栄養素を十分に摂ることもロコモ予防につながります。骨のもとになるのは、カルシウムやたんぱく質、そしてビタミンDとビタミンKなどの栄養素です。さまざまな食品をバランスよく組み合わせて、日々の食生活の中で摂るようにしていきましょう。
カルシウム | 魚介類、大豆製品、乳製品、海藻類、青菜 |
たんぱく質 | 大豆製品、乳製品、肉類、魚介類、卵類 |
ビタミンD | きのこ類、魚介類、卵類 |
ビタミンK | 緑黄色野菜、緑茶類、海藻類、大豆製品 |
毎日かんたん!ロコモ予防
厚生労働省では、「自分の足で一生歩けるように」をコンセプトに「毎日かんたん!ロコモ予防」特設Webコンテンツを公開しています。
ロコモについての基礎知識やロコモチェック、予防対策を3つの動画で紹介しています。皆さんの健康づくりにお役立てください。
「毎日かんだん!ロコモ予防」(「スマート・ライフ・プロジェクト」公式サイト内)
子どもとロコモ
ロコモは高齢者の症状と思われがちですが、近年では子どもにも広がっていることが指摘されています。その背景には、生活環境の変化(スマホ・ゲームなどの普及による外遊びの減少、姿勢の悪化)、食生活の変化(栄養バランスの偏り、食べ過ぎ)などが影響していると考えられています。
子どものロコモを放置すると・・・
からだを支える体幹が弱くなり、些細なことでもケガをしやすくなります。また、朝食を食べない、栄養バランスの偏った食事をするなど、からだに良くない生活が続くことで将来、高血圧、脂質異常症、心疾患、糖尿病などの生活習慣病になるリスクが高まります。
子どもの頃からのロコモ対策
積極的にからだを動かして遊ぶことにより、お腹が空きおいしく食事を摂ることができます。さらに、適度に疲労することで十分な睡眠をとることができるようになります。規則正しい生活は、身体的にも精神的にも健康を維持することになり、ロコモ予防につがなります。
活発にからだを動かして遊ぶ習慣や規則正しい生活習慣は、豊かな人生を送るための基盤づくりとなります。保護者の方も、子どものお手本となるような生活習慣を身につけましょう。
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部保健所 健康推進課
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1-1 明日都浜大津2階
電話番号:077-528-2748
ファックス番号:077-523-1110
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更新日:2024年01月12日