レジオネラ症

更新日:2025年07月08日

レジオネラ症とは

レジオネラ属菌による感染症で主な病型として重症の肺炎を引き起こす「レジオネラ肺炎」と一過性で自然に改善する「ポンティアック熱」が知られています。

高齢者や生活習慣病、悪性腫瘍など感染防御能が低下している人は発症のリスクが高くなります。

潜伏期間は2~10日です。

大津市においても毎年、5~10名程度の患者が発生しています。

症状について

肺炎型の症状

  • 全身倦怠感
  • 頭痛
  • 食欲不振
  • 筋肉痛
  • 発熱
  • 寒気
  • 胸痛
  • 呼吸困難
  • 意識レベルの低下
  • 幻覚
  • 中枢神経系の症状(手足の震え)
  • 下痢

などの症状が出現します。

適切な治療がなされない場合には、命にかかわることもあります。

ポンティアック型の症状

突然の発熱、悪寒、筋肉痛が生じますが、一過性で治癒します。

感染経路について

レジオネラ属菌は水中や湿った土壌など自然環境に生息している細菌で、循環式浴槽水、空調施設の冷却塔水、給湯器の水など人工的な温水中に生息するアメーバーなどの原虫の細胞内で増殖し、ジャグジー、加湿器、噴水、ミスト発生装置などにより発生したエアロゾル(細かい霧やしぶき)の吸入などによって、細菌が感染して発症します。

その他にも温泉浴槽内や河川で溺れた際に汚染された水を吸引・誤嚥したり、レジオネラ属菌が汚染された腐葉土の粉じんを吸い込んだことによる感染事例も報告されています。

レジオネラ属菌はヒトからヒトへ感染することはありません。

予防について

旅館や公衆浴場では定期的な点検、清掃、消毒、細菌検査が実施されています。

家庭の浴室についても給湯口、シャワーヘッドを定期的に清掃しましょう。

また、エアロゾルの発生する高圧洗浄、腐葉土の取り扱い時(ガーデニング、畑仕事等)にはマスクを着用して感染を予防しましょう。

適切な受診について

レジオネラ属菌は常在菌であることから、感染予防が困難です。

体調不良が続く場合は、医療機関を受診しましょう。

レジオネラ症と診断された方へ

「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、診断された方に対し、保健所が疫学調査を実施することとなっています。

感染拡大防止のために必要な調査ですので、ご協力をお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部保健所 保健予防課 感染症対策係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-7228
ファックス番号:077-525-6161

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