水痘(水ぼうそう)

更新日:2024年02月02日

水痘(水ぼうそう)とは

水痘帯状疱疹ウイルスの感染により、全身性でかゆみのある水疱や発疹が、発熱などの全身症状を伴って出現します。
ウイルスの感染力は強く、ワクチン未接種者では10歳までに約80%の小児が感染するとみられています。
これまで冬から春にかけて流行していましたが、2014年の水痘ワクチンの定期接種化からは小児の発生数は減少し、季節性の変動はほとんど見られなくなりました。

症状

  • 感染から10~21日程度の潜伏期間を経て発疹が現れます。
  • 発疹は全身に現われ、頭皮や口腔などの粘膜にも出現します。
  • かゆみを伴い、紅斑(こうはん)・丘疹(きゅうしん)・水疱・痂皮(かさぶた)が混在するのが特徴です。
  • 他にも、倦怠感・38℃前後の発熱が2~3日続きます。
  • 一般的に健康な小児は軽症で、予後良好とされていますが、中には重症化し入院が必要になったり、死亡することもあります。
  • 成人では小児に比べ重症化しやすく、死に至る危険性もあります。
  • 合併症として、皮膚の二次性細菌感染、脱水、肺炎、中枢神経合併症(無菌性髄膜炎、脳炎など)があります。

感染経路

  • 空気感染と、水疱内容物との接触感染で感染が広がります。
  • 発疹が出現する1~2日前から、すべての水疱が痂皮化(かさぶた化)するまで感染性があります。

予防

水痘ワクチンを接種することが有効な予防方法です。

学校保健安全法による取扱い

水痘(水ぼうそう)は、学校において予防すべき感染症第二種に規定されており、すべての発疹が痂皮化(かさぶた化)するまで出席停止とされています。

水痘ワクチンについて

詳細は、専用ページをご覧ください。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、子どもの頃にかかった水痘(水ぼうそう)のウイルスが体内(神経)に長期間潜伏し、免疫力低下や加齢に伴い、ウイルスが再活性化することによって発症します。50歳以上に多く、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を経験するとの推計もあります。

症状がおさまった後も痛みが継続することがありますので、早期発見、早期治療が非常に重要です。

予防には、日々の体調管理を心がけ、免疫を低下させない生活が大切です。

症状

  • 帯状疱疹の症状には個人差があります。症状は、ピリピリ、チクチクとした痛みを伴うことが多く、体の片側に水ぶくれを伴う赤い斑点が帯状に広がります。
  • 皮膚症状がおさまったあとも帯状疱疹後神経痛と呼ばれる長期間にわたる痛みが続くことがあります。
  • 帯状疱疹後神経痛以外にも角膜炎、結膜炎といった眼の合併症、髄膜炎、脳炎など重篤な合併症もありますので注意が必要です。

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お問い合わせ先

健康保険部保健所 保健予防課 感染症対策係・予防接種係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-7228(感染症対策係)
電話番号:077-526-6306(予防接種係)
ファックス番号:077-525-6161

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