麻しん(はしか)

更新日:2023年07月07日

麻しん(はしか)とは

麻しんウイルスの感染による発熱と発疹等を伴う急性の感染症です。

ウイルスの感染力は非常に強く、空気中を漂うウイルスを吸い込むだけでも感染します。
体育館ほどの広い空間であっても、免疫の無い状態で麻しんの人と空間を共有すれば、90%以上の確率で感染・発症するとみられています。

現在、麻しんに有効な治療薬は無く、対症療法をしながら治癒を待つ事になります。

症状について

感染してから、通常10~12日程度(最大21日)の潜伏期間があります。

38℃前後の高熱、咳、鼻汁、くしゃみ、倦怠感、目やに、眼の充血などの症状が出現した後、一旦の解熱とともに頬粘膜に白いぶつぶつ(コプリック斑)が出現します(カタル期:数日)。

その後、再び39~40℃の高熱となり、全身に発疹が出現します(発疹期:4~5日)。
解熱した後、発疹は消失し、色素沈着がしばらく残ります(回復期)。

肺炎や脳炎、中耳炎、心筋炎といった合併症を起こす頻度は高く、麻しんによる乳児死亡例の60%が肺炎に起因しています。脳炎を起こすと約15%が死亡、20~40%の人が重い後遺症を残し、思春期以降の死因では脳炎が最も多くなっています。
麻しん治癒後数年~10年程度経過してから発症する亜急性硬化性全脳炎(SSPE)は極めて重篤で、致死率はほぼ100%といわれています。

予防について

発熱の前日から、解熱後3日を経過するまで感染性があり、カタル期が最も感染力の強い時期といわれています。

空気感染、飛沫感染、接触感染で感染が広がります。
麻しんワクチンを接種することが有効な予防方法です。

学校保健安全法における取り扱い

麻しんは学校において予防すべき感染症第二種に規定されており、解熱後3日を経過するまで出席停止とされています。

麻しんワクチンについて

詳細は、専用ページをご確認ください。

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