生活習慣病を予防しましょう

更新日:2024年01月11日

生活習慣病とは

毎日の食生活や運動などの生活習慣が深く関わって引き起こされる病気のことです。生活習慣病には心疾患・脳卒中をはじめ、糖尿病・高血圧・脂質異常症など動脈硬化を促進させる病気も含まれます。

生活習慣病は、長い時間をかけて少しずつ進行するので、定期的に健康診断を受けることで、病気の早期発見・治療ができます。

また、日常生活のなかで、食生活・適度な運動・禁煙など生活習慣を改善し、生活習慣病の発症・重症化の予防を心がけましょう。

生活習慣病について

このページでは、生活習慣病に関する情報を【子ども編】と【大人編】にまとめています。

子どもも大人もみんなで生活習慣病の予防に努めましょう!

【子ども編】子どもの頃からの生活習慣が大切です

こんな生活していませんか?

油っぽい料理ばかり食べていたり、お菓子やジュースなどをいつも口にしていたり、テレビやゲームの時間を決めず夜更かしをしていたりしていませんか?普段の生活を振り返ってみましょう。

生活習慣を振り返ってみよう

からだによくない生活を続けていると・・・

偏った食事、運動不足などよくない生活習慣が続くことで、内蔵に脂肪がたまりやすくなります。内臓脂肪があると脂肪細胞から生活習慣病を引き起こすリスクとなる悪い物質(悪玉サイトカイン)が多く出され血管に炎症を起こします。炎症により血管の内側が傷むことで動脈硬化が進み、心疾患や脳血管疾患などの病気を引き起こす可能性があります。

からだに良くない生活習慣はいろいろな病気を引き起こします

できることから取り組もう!

生活習慣病は、毎日どのような生活を送るかによって予防することができます。好き嫌いをせずにごはんを食べる、からだをしっかり動かす、夜更かしをせずに早く寝る、歯をしっかり磨くなど、子どものころから規則正しい生活習慣について考え、それを毎日の生活のなかで行うことがとても大切です。

よい習慣をつけて元気なからだを作ろう

元気で楽しい生活を送るために、家族みんなで生活習慣を見直していきましょう!

【大人編】知っておきたい生活習慣病のこと

高血圧を放っておくとどうなる?

食塩の取り過ぎや運動不足、肥満などが血圧を高くする原因となります。高血圧を放置していると、血管が負担を受け続け、ある日突然、命に関わる病気に襲われることもあります。

高血圧について

脂質異常症を放っておくととどうなる?

血液中の脂質はからだに不可欠な役割を果たしていますが、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が多くなると、血管や内臓に蓄積され、動脈硬化を促進させます。その結果、心筋梗塞や脳梗塞といった病気にかかる危険性が高くなります。

高脂血症について

糖尿病を放っておくとどうなる?

高血糖は、慢性的に血液中の糖濃度が高くなっている状態です。インスリンは、すい臓から分泌されるホルモンで、血糖値を調整する働きがあります。食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足などによりインスリンの働きが悪くなり、糖が血液中に溢れて血糖値が高くなります。

血糖値が高い状態が続くと、全身の血管がもろく、そして詰まりやすくなります。そのため血液が適切に供給されなくなり、全身のさまざまな臓器に障害がおこります。

糖尿病について

腎機能が低下するとどうなる?

腎臓は、老廃物の排出、体内の水分調整、血圧のコントロールなどをおこなっています。腎臓は血液をろ過し、老廃物を尿として排出します。

肥満や高血圧、糖尿病などの病気や喫煙などの生活習慣で血管に負担をかけると、腎機能が低下し慢性腎臓病の危険性が高まります。

腎機能が低下すると

健康的な肥満と病気を伴っている肥満(肥満症)との違い

「健康な肥満」とは、体格指数(BMI)が高く肥満と判定されるものの、血圧や脂質、血糖などの検査値に異常が見られないタイプの肥満を指します。また、スポーツ選手など、身体活動量が多く、脂肪だけでなく筋力が多い場合は、あまり健康障害はないといえます。

一方、「肥満症」とは、肥満により糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高血圧、痛風、睡眠時無呼吸症候群などを合併している病気です。

健康的な肥満と肥満症との違い

脂肪の役割とは?

脂肪は、からだの機能をコントロールするホルモンや、全身の細胞膜などの原料となりますが、多すぎると健康を損ねてしまいます。

脂肪の貯まる場所
脂肪の貯まるところ
皮下脂肪

下腹部や腰まわり、お尻などの皮下につく脂肪のこと。一旦貯まると減りにくい脂肪で、いわば定期預金型のエネルギー源。

皮下脂肪の蓄積だけでは、生活習慣病の直接的な原因になることはないとされている。

内臓脂肪

胃、腸など臓器の周りにつく脂肪のことで、からだのエネルギーが不足した際に素早くエネルギーに変換されるため、いわば普通貯金型のエネルギー源。

内臓脂肪が増えすぎると、脂質や糖の代謝を助ける生理活性物質の分泌異常が起こり、生活習慣病の危険性を高める一因となる。

異所性脂肪

本来ほとんど脂肪が存在しないところに脂肪が貯まっている状態で、脂肪肝、脂肪筋、脂肪膵臓、脂肪腎、脂肪心などがある。

過栄養、高脂肪食、運動不足の結果、皮下脂肪蓄積や内臓脂肪蓄積が一定レベルを超えると、余ったエネルギーが異所性脂肪として蓄積される。

内臓脂肪が過剰に蓄積されることで、健康に悪影響をもたらすきっかけになります。

  • インスリンの抵抗性(インスリンの働きがよくない状態)を悪化させる
    血液中の糖質を増やし、血糖値を上昇させる原因となる
     
  • 蓄積された脂肪が分解されて、再び血液中に入りやすくなる
    血液中の中性脂肪やコレステロールを増やす原因となる
     
  • 血圧を維持する物質の機能が低下し、反対に上昇させる物質が分泌される
    血圧の上昇を招く原因となる

内臓脂肪が増えることの影響

食生活:生活習慣病予防の基本は毎日の食事!

食生活は、肥満や高血圧、がんなど多くの生活習慣病と深く関わっています。生活習慣病を予防し、健康に過ごすためには、栄養バランスの良い食事をとることが基本です。

家族で取組む一工夫(食生活編)

  • 朝食をしっかり食べましょう
  • よく噛んで食べましょう
  • 一緒に食材の買い物に行ったり、料理を作ったりしてみましょう
  • なるべく家族みんなで食事をしましょう

アルコールは適量を守りましょう

過度な飲酒が続くと、肝障害、糖尿病、心疾患、高血圧、がんなどの発症につながることがあります。肝臓をいたわるためには、週に2日は休肝日を設けることも必要です。

1日のアルコール適量の目安(いずれかひとつ)
ビール ロング缶1本
日本酒 1合
焼酎 0.6合
ワイン グラス2杯弱

(注釈)女性や高齢者はこの半分が目安

生活習慣を見直しましょう

運動:生活の中で適度な運動を習慣にしましょう!

毎日の家事や通勤のための歩行といった日常生活活動、また趣味・レジャー活動やスポーツなど、すべての身体活動は健康に欠かせないものです。仕事や家事の合間などに、こまめに体を動かすなど、ちょっとした工夫をして健康づくりを実践しましょう。

家族で取組む一工夫(運動編)

  • テレビやゲームは時間を決めて、外でも遊びましょう
  • 買い物やそうじなど、子どもも家のお手伝いでからだを動かしましょう
  • エスカレーターやエレベーターはなるべく使わず、階段を利用しましょう
  • 休日にも家族で外出を楽しみましょう

子どもの頃からの運動習慣が大切

近年、社会環境や生活様式の変化に伴い、子どもの運動不足が深刻化し、運動機能が低下しています。子どもの頃からの運動不足は、基礎的な運動能力の低下により、大人になっても運動不足につながりやすく、結果として生活習慣病に発展しやすくなります。

運動と子どもの成長との関係性

からだ 運動することで、骨に適度な負荷がかかり、それが刺激となり骨の成長はもちろん、筋肉や運動能力の発達、体力の向上、心肺機能の強化を促します。
あたま 自分で考えた計画や目的を達成するために、思考や行動を働かせる力を高める効果が認められています。
運動は脳の健全な発達に重要な役割を果たします。
こころ 気分転換やストレス解消の効果があります。
また、友達と一緒に運動することで、ルールやマナーが身に付くことも期待できます。

「BIWA-TEKU」で楽しく健康づくりを始めましょう!

「BIWA-TEKU」は健康づくりの意識付けと習慣化を目的とした気軽に参加できるアプリです。

モバイルスタンプラリーやバーチャルウォーキングラリーに参加すると健康ポイントが貯まります。さらに、集めたポイントで協賛企業等から素敵な賞品が抽選で当たります。楽しくポイントを貯めて、お得に「健康で長生き」を目指しましょう。

禁煙:喫煙はあらゆる生活習慣病のリスクを高めます!

喫煙は、がんや循環器疾患、呼吸器疾患、糖尿病、歯周病などさまざまな生活習慣病のリスクになるほか、周りの人にも健康への悪影響を与える可能性があります。たばこを吸う方も吸わない方も「たばこの害と危険性」について考えてみましょう。

喫煙の影響は子どもにも!

親の喫煙によって、必然的に受動喫煙をすることになる子どもたちは、気管支炎やぜんそく発作、中耳炎などさまざまな病気にかかりやすくなると言われています。発育途中の子どもたちのからだには、喫煙がもたらす健康被害が出やすいため、自身の喫煙習慣について考え直しましょう。

禁煙に取組みましょう

歯と口の健康:歯周病を予防しましょう!

歯周病を「お口の中だけの病気」だと考えていませんか?歯周病は歯を失う原因となるだけでなく、糖尿病などのさまざまな全身の病気につながることが分かっています。定期的に歯科健診を受け、歯周病の予防や早期発見を心がけましょう。

大津市では、30歳・35歳・40歳・45歳・妊婦の方を対象に、歯周病検診を実施しています。

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健康保険部保健所 健康推進課
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1-1 明日都浜大津2階
電話番号:077-528-2748
ファックス番号:077-523-1110

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