1歳代の子どもについて

更新日:2026年04月16日

からだの発育・発達

1歳前後から1歳半頃までの間に、ほとんどの子どもが歩き始めます。1歳半以降になると戸外の様々な場面(少し高い所や溝、雪や水たまりなど)を好んで歩くことで歩く力をつけていきます。体のバランスをとっていた手をおろし、足を大きく開かないで左右交互に出すようになり、しっかり歩く力がついてきます。

まっすぐに歩くだけでなく、何かものがあればそれを避けるようにまわって向こう側に行く、段差があればつかまって前向きに、あるいは後ろ向きに這って降りるなど、状況にあわせて身体を動かすことができるようになります。

また、「あっち」「こっち」と自分の好きなところに勝手に歩いているようですが、その先には子どもなりの目標が見えています。大好きなワンワンや遊んでいる他の子どもの姿を見つけているのです。子どもの目線に立って、子どもが「歩いていきたいな」と思える目標を一緒に見つけましょう。

特に、家の外には子どもにとって魅力的なものがたくさんあります。子ども自身が様々なものを発見し、新しいものを見つけて歩く力を育てていけるよう、散歩などの戸外での活動も大切にしましょう。また、見つけたものを大人が指さしやことばで示し、目に見える物や知っている物に向かって大人と一緒に歩く力をつけていきましょう。

歩き方・足の形について

子どもの足の形は年齢によって変化します。平均的には2歳頃まではO脚で、膝から下が内側に入った歩き方をすることも多く、つま先同士がぶつかって転倒しやすいことがあります。この場合、O脚が自然に落ち着いてくるにつれ治ってきます。 

3歳頃にはX脚の傾向が強くなり、その後、7歳までかけて徐々に大人の足の形に近づいてきます。O脚、X脚ともに左右差がなく、程度の軽いものであれば、経過観察でよいことが多いです。心配な時はご相談ください。

こころの発達

思いやつもりに寄り添う

1歳の誕生日を迎えると徐々に赤ちゃんを卒業し、幼児の段階に入っていきます。大人に「上手ね」とほめられて同じことを繰り返しやって喜んでいた姿から、自分のしたことや面白いと感じたことに大人が共感してくれることを求めるようになり、自分なりに「~したい」という「つもり(目的)」が生まれてきます。

例えば、「あっちに行きたい」と目標に向かって歩くことが上手になったり、「これを食べたい」と手づかみやスプーンで食べようとしたりする姿が見られるようになります。また、指さしやことばを使って、何かを伝えようとしはじめます。「自分でしたい」という気持ちは、子どもの成長の大切なエネルギーとなります。

1歳児のだだこねについて

一方で、つもりが育ってくると、何でもやりたがって手を出したり、自分の思いを「イヤ」「アッチ」「マンマ」などと言って要求を伝えたりすることが増えてきます。そのため、自分の思いが通らなくてだだをこねたり、自分の思いを貫き通そうとしたりと、大人にとっては関わり方に困る姿も出てくることが多くなります。

しかし、これらの姿は、「自我の芽生え」といわれる発達の姿であり、自分のつもりが育ってきたからこその姿なのです。赤ちゃんを卒業して幼児へと成長していると捉え、子どもの気持ちを受けとめていきましょう。子どもの「こうしたい」思いが大人の「こうして欲しい」思いとぶつかる時には、下記のことを参考にしてみてください。

いやいや、だだこねとの付き合い方

  • 他の選択肢を提示し子どもに選ばせてあげましょう。
  • 「ダメ」としっかり伝え、子どもが立ち直れる間を待って見守りましょう。
  • 「○○したいんだね」と子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。

子どもの「こうしたい」と思う気持ちに添いながら、大人の思いも対等に示し、子どもも大人も納得できる道が発見できるような関係づくりが大切です。自分の思いと大人の思いとの間で行きつ戻りつしながら、子どもが自分で「~するんだ」と決めて行動する力をゆっくり育てていきましょう。

指さしとことばについて(幼児期)

1歳頃から初語(物と結びついたことば)が出始め、1歳半頃には自分の好きなものや知っているものを中心としてことばが増え始めます。今までは動物を見たら全て「ワンワン」と言っていたのが、「ニャーニャー」「モーモー」などと区別して伝える姿が見られるようになります。この頃の子どもは、ことばが広がる前に「指さし」という手段で自分の伝えたい気持ちを表現します。

「指さし」の発達のようす

  1. 欲しいものを伝えようとする「指さし」が出始める。
     
  2. 1歳代になると自分が発見したものを伝えようとする「指さし」がみられるようになる。
    例えば、犬を見つけたときにそれを指さし、大人の顔を見て伝えようとする姿です。子どもが教えてくれたものに合わせて「ワンワンいたね」と声をかけ、伝えたい気持ちを受けとめてあげるような関わりをしてあげましょう。
     
  3. 「おめめはどこ?」「ワンワンはどこ?」など尋ねられた時に、実物や絵本で指さして答えることを楽しむようになる。
    自分で知っているものを指さして伝える喜びに加え、大人の問いかけに応じることも楽しみ、相互にやりとりできる関係を築いていく時期です。知っていることを聞いてあげたり、答えられたら「そうだね、○○だね」とほめてあげたりしましょう。

このようなやりとりを楽しむことが、ことばでのやりとりにつながっていきます。「指さし」が少ない時には、大人が意識して指さししながら語りかけてあげましょう。大人とのやりとりやまねを通じて「指さし」やことばが広がっていきます。

ことばかけによる行動の切り替わり

「イヤ」と自己主張も多くなり、「ジブンデ」と大人を困らせることも度々みられるようになります。自分でできそうな簡単なことは子どもに任せてみたり、大人が一緒にしながら子どもが「できた」と喜びを感じられるようにしましょう。

また、「イヤ」は自分で決めたい気持ちの表れです。「○○がいい?××がいい?」と実物を示しながら自分で選ばせたり、「○○したいんだね」など子どもの気持ちを受けとめる声かけは、子どもが気持ちを切り替えるための一つの方法です。

この時期はまだことばの数が少なく、一見落ち着きのない印象もありますが、話しかけには応じられます。もし、話しかけられても一人遊びを続けていることが多い、ことばをかけても戻ってこない姿が多いといった場合にはご相談下さい。

生活リズムを大切に

つもりが育ってくると、毎日繰り返される食事や外出、お風呂など日常生活の場面で、コップを取ってきたり、玄関で靴を履こうとしたり、服を脱ごうとするなど、子ども自身が生活の見通しをもって行動し始めます。メリハリのある生活リズムを重ねていくと、見通しも持ちやすくなります。子どもができる場面を作り、自分からしようとする気持ちを育てていきましょう。自分が何をするかが分かってくると、自分でやりたい気持ちから大人の誘いに応じることも多くなり、行動の切り替えもスムーズになっていきます。

生活でのすがた

しつけについて

感情をおさえられず、叱った後で後悔してしまう・・・でもまた、いたずらをすればカッとなって怒鳴ってしまう・・・子育ては毎日がこんなことの繰り返しです。

ほめ方のコツ

  1. 注目する
    子ども達は注目されることが好きです。良いことをしても注目してもらえなければ、悪いことをして注意をひこうとします。子どもの良い面に注目しましょう。また、子どもが好ましい行動をしているときは「微笑みかける」「抱きしめる」「お手伝いしてくれてありがとう」などと伝えるのも良いでしょう。
     
  2. ほめる
    ほめる時は、具体的にほめましょう。例えば「いい子ね」と言っても、何が良かったか子どもには分からないため、「順番を待てていい子ね」と具体的に伝えるようにしましょう。実際に感じたまま、心からほめてあげましょう。

叱り方のコツ

  1. 叱る時は穏やかに、きっぱりと伝える。
  2. 短いことばで具体的に。
    子どもは自分が話している程、人のことばを理解する力がまだありません。伝えたいメッセージは明確に短くということを意識しましょう。(例:「机からおります」)
  3. 叩くことはしない。
    小さな子どもはなぜ叩かれたかを理解できません。そして、叩いたらそれが徐々にエスカレートしてしまいがちです。子どものいたずらをとめるには、まずはことばで注意し、それでもやめない場合は、身体を抱きすくめて手足をおさえます。
  4. きょうだい喧嘩は見守りの姿勢でいよう。
    年齢の違う子との付き合い方や、力の差がある子との遊び方などを学ぶ機会です。解決の仕方は子どもに任せましょう。ただし、きょうだいの年齢差が大きかったり、乱暴がひどくなって危険をともなったりする場合には大人が関わりましょう。
  5. 叱った後はスキンシップをとろう。
    気持ちが落ち着いてから、子どもの不安を取り除いてあげることが必要です。子どもを抱っこして「叱られたけれども、自分は受け入れられている」と理解させることが大切です。
    子どもの判断基準は「良い」か「悪い」ではなく、大好きな大人が「喜ぶ」か「怒る」かです。子どもはことばだけでなく、表情や態度のなかにある親の感情を読み取る力を持っています。大人が自分と真剣に向き合ってくれているかどうか、よく分かるのです。

いろいろな道具への挑戦

この頃は、子ども用のおもちゃよりも大人が使っているリモコンやスマートフォンなどの道具に興味を持ち、一緒に使いたがることが増えてきます。大人のしていることへの関心が育っていくと、道具の使い方もみよう見まねから、自分で工夫する姿がでてきます。

例えば、うまくいかなくても大人のまねをして、スプーンやフォークで食べようとする、鉛筆で紙に書こうとする、スコップで砂をすくうなど、自分なりの「○○しているつもり」で喜びます。また、子どもがなぐりがきをしている時に、大人が横でぐるぐる丸を描いて見せると、興味を持って同じように描こうとします。

上手に使いこなせなくても、大人が一緒に楽しみ、声かけ・共感しながらやってみせると、「できた」「もっと」と喜んで更に遊びを広げていきます。子どもの道具への挑戦を見守ってあげましょう。

利き手について

日本人の場合、多くの人が右利きですが、ときに1歳半から2歳ごろに左手を多く使う場合があります。しかし、それは必ずしも左利きが決まったからだけではありません。

利き手はいつごろ決まる?

2歳から3歳にかけて利き手が自然に子どもの中で決まっていきます。利き手がしっかり決まると、上手にスプーンで食べたり、鉛筆でぐるぐる丸を描こうとしたり、「アンパンマン」とみたてて丸を描いたりします。

利き手を矯正することはよくない?

大切なのは、どちらの手で描いたかよりも、どんなものをどんな気持ちを込めて描いたかということです。利き手がどちらかという事ではなく、どちらになってもしっかり使って自分を表現することを励ましてあげることが大切です。子どもが「できた!」という満足感が持てるよう見守ってあげましょう。

子どもの歯について

1歳を過ぎると、奥歯が少しずつ生えてきます。毎日のケアと正しい食生活でお子さんの歯を守っていきましょう。

上手なおやつの選び方・食べ方

  • 食べる時間と量を決めて、だらだら食べない。
  • 果物や乳製品・イモ類を中心にする。
  • 飲み物はジュースではなくお茶や牛乳にする。
  • おやつの後はお茶を飲んだり歯磨きをしたりする。

​​​​​仕上げ磨きのコツ

  • 前歯の磨き方
    上の前歯は、上唇にあるひも(上唇小帯)に歯ブラシが当たると痛いので、人差し指でそっと上唇を押し上げて、ガードしながら磨きます。
     
  • 奥歯の磨き方
    歯ブラシを横(ほっぺた側)から入れて磨くと、溝の汚れをかき出すことができます。

楽しみながら歯磨きを習慣に 嫌がる時の一工夫

  • お子さんの好きな歌を歌ったり、数を数えたりしながら磨いてみる。
  • 歯ブラシを2本用意し、1本をお子さんに持たせてあげる。
  • 今日は「右側」、明日は「左側」と分けて磨いてみる。

むし歯予防のために、家庭でもフッ化物入りの歯磨き剤を使用しましょう。市販されているものの中には、うがいの必要ないジェルタイプやスプレータイプもあります。お子さんに合わせて使うようにしましょう。

指しゃぶりなどの心の支えについて

この時期の指しゃぶりは、眠い時・退屈な時に無意識にするもの、新しい人やいつもと違う場面に出会うとするものがあります。また、指しゃぶりだけでなく、タオルやぬいぐるみが離せない、おっぱいを吸いたがるといった姿がみられるようになります。

指しゃぶりを減らしていくコツ

  • 退屈な時や無意識にしている指しゃぶり。
    指しゃぶり以外に興味が持てる遊び(身体や手を使う遊び)やお話をするなど、他へ意識を向けられる活動を用意してあげましょう。
     
  • 新しい人や場面に出会った時の指しゃぶり。
    “できるかな?”と揺れる気持ちに対する「心の支え」です。この「心の支え」があってこそ、揺れる気持ちを乗り越え、子どもはチャレンジするようになります。指しゃぶりだけに目を向けるのではなく、日々の小さな成長や変化を見てほめてあげることが、指しゃぶりを減らすことへつながります。

食事について 1歳を過ぎたら幼児食へ

好き嫌い(偏食)

幼児期は、好き嫌いが出てくる時期です。好き嫌いにはいくつかの理由があり、「これが好き、これが嫌い」という自己主張からくるものや、様々な味覚の発達に伴うもの、感覚の過敏さによるもの等があり個人差があります。しかし、嫌いな食品は「食べないから」と全く与えないのではなく、下記の工夫を参考にしてみてください。

  • 好きな料理に混ぜてみましょう。
  • 料理法や盛り付けを工夫してみましょう(弁当箱に入れる・ワンプレートに盛り付ける等)。
  • 食事の雰囲気を変えてみましょう(戸外で食べる・友だちと食べる等)。
  • 大人がおいしそうに食べる姿を見せましょう。
  • 少量でも食べられたらしっかりとほめてあげましょう。

少食・食べむら

大人もその日の状況によって食欲の波があるように、幼児期においても食欲に個人差があります。無理やり食べさせようとすると食欲低下につながることもあります。また、おやつをだらだら食べている、牛乳やミルクを多く飲んでいる(1日の適量は300~400ミリリットル程度)、食事の間隔が短い等が少食の原因になることが多くあります。

  • 食事やおやつの時間を含めた生活のリズムを整えましょう。
  • 日中は外で遊ばせて、食事の時間になればお腹が空くようにしましょう。
  • 家族と一緒に食べるなど、楽しい雰囲気で食事ができるよう心がけましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

こども総合支援局 母子保健課
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1-1 明日都浜大津2階
電話番号:077-511-9182
ファックス番号:077-523-1110

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