「第18回青春21文字のメッセージ」受賞作品が決定しました
京阪電鉄石山坂本線の駅数が21あることにちなみ、青春にまつわる思い出や夢などを21文字で表現する「第17回青春21文字のメッセージ」の入賞・入選作品が決まりました。
「ときめき・のりかえ・きらきら」をテーマに全国から4,525点もの作品が寄せられ、審査の結果、入選100作品が選ばれました。
そのうち優秀賞、特別賞は下記のとおりです。
優秀賞
滋賀県知事賞
初めて始発に乗った。朝ってこんなに光るんだ。/会田 あやか(22歳 滋賀県)
駅や電車は、時間帯によって表情が変わりますが、始発はまた格別です。その驚きが、瑞々しく表現されました。「光が眩しい」くらいでは足りないのでしょう。朝を主語にしてしまったところに迫力があります。(評:俵万智)
大津市長賞
もう君に逢えないと知る乗換駅 後ろ三両切り離します/山本 貴幸(36歳 大阪府)
秘めた思いだったのでしょうか。一つの恋の終わりが、駅と電車に重ね合わせてリアルに伝わってきます。今が人生の乗換駅、思い出を切り離して進んでいこうというふうにも読めて、切ないですね。(評:俵万智)
青春賞(叶 匠寿庵)
さくらんぼみたい分け合ったイヤホンは通学路/小沼 智佳(21歳 京都府)
一つのイヤホンを分け合って、同じ曲を聴く通学路は、まさに青春だなあと思いました。Y字に分かれるイヤホンを「さくらんぼ」とした比喩が素晴らしいですね。見た目だけでなく、甘酸っぱいところも同じです。(評:俵万智)
さわやか賞(大津商工会議所 女性会)
今、S字カーブが始まる 君の横顔が見え隠れ/上田 幸男(76歳 滋賀県)
横顔を、ずっと見ているからこその発見ですね。七十代とは思えぬときめきに感服しました。「始まる」という現在形、「見え隠れ」という言いさしの表現。これらが、まさにカーブで揺れている感じを伝えてくれます。(評:俵万智)
ユーモア賞(トヨタモビリティ滋賀)
このときめきはキノセイじゃなく、スキノセイ/村井 愛理(17歳 石川県)
「気のせいじゃない」なら誰でも言えそうですが「好きのせい」と掛けた言葉遊びに唸りました。気の精、好きの精、という妖精がいるような気がしてくるのは、カタカナで音だけを伝えたからでしょう。技ありです。(評:俵万智)
特別賞
近江勧学館賞
金曜日も「また明日」が言える距離になりたい/仲川 暁実(27歳 愛知県)
京阪電鉄賞
伝えなきゃ。背を押す「ドアが閉まります」/伊藤 夏子(16歳 千葉県)
近江鉄道賞
同窓会に向かう電車に初恋が乗ってきた春。/ガブリータ(48歳 東京都)
信楽高原鐡道賞
行き先の消えかかった定期券に別れを告げる卒業式/熊田 悠人(14歳 京都府)
西日本旅客鉄道賞
150円の入場券で、君と過ごす数分を買う/まるん(24歳 長野県)
比叡山鉄道賞
みんなが画面を見ている中、車窓を眺める君が好き/竹内 喜一(47歳 大阪府)
団体賞(京都信用金庫)
滋賀県立瀬田工業高等学校(滋賀県)
金城学院高等学校(愛知県)
総評
全国から、そしてさまざまな年代のかたから、ご応募がありました。この賞の広がりとともに、電車や駅にまつわる思い出やドラマが、多くの人々の心にあることをあらためて感じる選考でした。(最終審査員:俵万智)
作品の発表場所
電車と青春21文字のプロジェクトのホームページ(外部リンク)
下記にて展示を予定しています。
- 京阪電車石山坂本線の車両中吊り、京阪石山坂本線の主要10駅、近江鉄道の車両、信楽高原鐵道の車内壁面、JR西日本、比叡山鉄道の県内各駅掲示板
- 大津市ナカマチ商店街「胸キュン商店街」として店頭に作品掲出:2月~3月
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更新日:2025年02月18日