「文学のまち大津」インタビュー:ビブリオバトル出場 東大津高校・村尾さん、藤井さん
「全国高校ビブリオバトル2025 滋賀県大会」が2025年11月16日に、龍谷大学瀬田キャンパスで開催され、県内6高校から9人が参加しました。そのうち、東大津高校から出場した2年生の村尾紅美さん、藤井凛佳さんにインタビューしました。
紹介した本が最多投票数を集めて「チャンプ本」に選ばれた村尾さんは、2026年2月に開催される全国大会へ滋賀県代表として出場します。
インタビュー
東大津高校
藤井凛佳さん
ー 部活動や普段の学校生活について教えてください ー
藤井さん:私は弓道部です。この取材の後も練習に行きます。
ー 取材場所の後ろに、弓道の道具を置いて次の練習に備えられていました ー
東大津高校
村尾紅美さん
村尾さん:私は新聞部と生徒会・副会長をやっています。新聞部では語彙力が上がることを期待して入部しましたが、校外のいろいろなところへ取材に行けるのがとても楽しいです。それと、実はアメリカ留学から帰ってきたばかりで、留学成果報告会の準備や、ビブリオバトル全国大会の練習と大変忙しくしています。この夏にはオーストラリア留学にも行ってました。
ー ビブリオバトルに参加するきっかけは何ですか ー
藤井さん:もともと小学生の頃から読書は好きだったのですが、自分の気持ちや考えを言葉にして人に伝えることがとても苦手でした。このビブリオバトルは、堅苦しすぎず、やわらかい雰囲気で参加できると聞いて、「挑戦してみたいな」と思ったことがきっかけです。今年は時間的にも少し余裕があり、良い経験になると思って参加しました。
村尾さん:3歳年上の兄の影響です。兄が草津市のビブリオバトル大会で連覇していて、小学生の頃からその様子を見て「壇上に立つ姿がかっこいい」と思ったのが始まりでした。私は中学2年生の時に初めて全国大会に出場しました。全国のレベルの高さに圧倒され、正直、泣きながら帰ったことを覚えています。2回目の高校1年生の時も、自分の未熟さを痛感しました。今年は「3度目の正直」。まずは予選突破を目標にしていますが、去年出会った仲間たちにまた会えることが何よりも楽しみです。
ー 今回ビブリオバトルで紹介した本について教えてください ー
藤井さん:汐見夏衛さんの『さよなら嘘つき人魚姫』という本です。主人公の二人が、自分の心の内側と向き合いながら、人としてのつらさや葛藤を乗り越えて成長していく物語で、とても繊細でナーバスな内容なのですが、その分、勇気づけられる言葉が多い本です。読んでいると自分と重なる部分も多くて、「この言葉を胸に、これから生きていきたい」と思えるような、元気をもらえる一冊でした。
村尾さん:原田ひ香さんの『月収』という本です。学校の図書館で新着図書として紹介されているのを見て、題名だけでおもしろそうと思いました。月収と年齢層が異なる女性6人のお話で、それぞれ違った働き方や生活を描いた作品です。

ー ビブリオバトルで難しかったこと、工夫したことなど教えてください ー
藤井さん:正直、かなり難しかったです。国語の先生にも原稿を見ていただいたのですが、「感想が多すぎる」「悲しい話という印象しか伝わらない」と指摘されてしまって。自分にとって“心の糧になった本”だということが、なかなか伝えきれていないと感じました。それでも「どうしても伝えたい」という思いがあって、何度も試行錯誤しました。最終的には、少しユーモアを入れて、最初と最後に小ネタを挟む形にしました。例えば冒頭で「実は私、人魚姫を見たことがあるんです」と言って、会場の空気を明るくする工夫をしました。
結果は1位と2位のみが発表され、あとは公表されないので自分の順位はわかりませんが、自分としてはとても満足しています。緊張はしましたが、伝えたいことは伝えられましたし、時間内にも収まりました。初参加としては、良かったと思います。来年も、勉強との両立ができれば、また挑戦してみたいです。
村尾さん:入り口のつかみを特に大切にしています。「突然ですが、皆さん月収はいくらですか?」と問いかけて、会場の注目を集める構成にしています。他の人と違うぞ、と思わせるのが大切かと思います。
藤井さん:また、発表の後にディスカッションの時間があり、会場から予想の斜め上を行く質問が飛び込んできます。臨機応変に答えるのが本当に難しいと思いました。
ー ビブリオバトルで得たものは何ですか ー
藤井さん:仲間ができたことです。村尾さんと仲良くなったのも、ビブリオバトルのおかげです。同じ共通点を持った仲間が増えていくのはうれしいですね。
村尾さん:コミュニケーション能力が大きく伸びたと感じています。年齢も立場も違う人たちと、本を通じてつながれるのが本当に楽しいです。47都道府県から集まる仲間との出会いは、かけがえのない経験です。
ー 普段はどのような本を読んでいますか。周りの同級生はどうでしょうか。また電子書籍やネット販売なども愛用していますか ー
藤井さん:私はファンタジー系、恋愛ものの小説やアニメが好きです。自分自身、周りの同級生とかと本の話はあまりしないので、みんなどうしてるかはわからないです。漫画はデジタルで読みますが、小説は紙の本一択です。紙の色味や温かみなど本の持つ雰囲気やインクの香りなど、紙でないと伝わらないものがあると思います。
村尾さん:私はハウツーものやエッセイなど、身につくものを読んでいます。他には映画化の原作になった本などです。周りのみんなとは本の話をしないですね。私も電子ものよりは紙の本が好みです。本屋さんでタイトルを見たりとかするのが良いと思っています。

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更新日:2026年02月27日