第74回大津市美術展覧会(令和6年度)開催結果(第4部:工芸の部)

更新日:2024年07月09日

第4部 工芸の部

審査員

 今井 眞正氏、日下部 雅生氏

総評

 現代の工芸には年々様々な技術を合わせたり、新しい技術を開発した意欲的な作品が増えてきています。また、技術表現に熟練な世代の技を楽しむ他に、陶芸を学ぶ若い高校生たちの作品には、社会の情勢や問題に向き合うフレッシュな感覚を垣間見ることができました。

市展賞

第74回大津市美術展覧会 工芸部門 市展賞

題名

 型紙彫刻「大津祭」

作者

 藤本 信也

作品評

 大津祭の緊張した子供たちの様子を、型染に使用する渋紙を用いた切り絵で表現しています。8種類の丸キリを用いて、本来防染に使用する渋紙を切り絵に利用する、新しい技法にチャレンジした意欲作です。

大津市議会議長賞

第74回大津市美術展覧会 工芸部門 大津市議会議長賞

題名

 鹿の角を入れる壷

作者

 村上 智

作品評

 素朴な土の表情とエッジの効いた造形が魅力的な作品です。須恵器を思わせるかたちに古代への郷愁も感じることができます。

大津市教育委員会教育長賞

第74回大津市美術展覧会 工芸部門 大津市教育委員会教育長賞

題名

 つばき

作者

 田中 一樹

作品評

 審査においては、どの工芸の分野にあたるのか、議論になりましたが、木の持つ柔らかさを活かした素材感がなんとも言えない存在感を醸し出しています。語りかけてくるような造形に注目してください。

大津市文化連盟会長賞

第74回大津市美術展覧会 工芸部門 大津市文化連盟会長賞

題名

 レンガ塀ごしの風景

作者

 釜屋 明和

作品評

 様々な色に腐食した銅板と防水板を細かく合わせ、絵筆を使わずに描き出された作品です。自然発生的に出来上がった豊かな表情の材料を組み合わせて使用し、縁に使っている材まで再利用されたものを使用することで、ふるさとの風景の温かみと深さの表現に成功しています。

佳作

佳作受賞作品一覧表
題名 作者
滝壺 山崎 由弘
水鏡 朝見 杏映
小曽戸 昇林
夜な夜な 赤塚 佳子

U-30奨励賞

第74回大津市美術展覧会 工芸部門 U-30奨励賞

題名

 天

作者

 小曽戸 昇林

作品評

 たっぷりとした大らかな造形と、複雑な釉薬の調子で、ときには、空のようにも見え水の中の情景にも見える表現は、宇宙への広がりを感じることができます。

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