令和6年度第1回大津市介護人材確保連携会議の会議結果について(開催結果:令和6年7月18日)
会議結果詳細
会議の名称
令和6年度第1回大津市介護人材確保連携会議
開催日時
令和6年7月18日(木曜)14時00分から15時00分まで
場所
大津市役所 別館1階 大会議室
出席者
委員8名、事務局8名
傍聴者
なし
議題
- 議題
- 令和5年度介護人材実態調査の結果について
- 令和6年度介護人材確保対策事業について
会議概要
会議の様子
- 事務局
定刻となりましたので、ただいまより、令和6年度第1回大津市介護人材確保連携会議を開催させていただきます。
(傍聴人の確認)
- 事務局
(挨拶)
- 事務局
(資料説明)
(委員の紹介)
- 委員
それでは、次第に従い議事を進めますので、議事の円滑な進行について、委員の皆様のご協力をお願いします。
まず始めに、令和5年度大津市介護人材実態調査の結果について、事務局から説明をお願いします。
- 事務局
(事務局より「令和5年度介護人材実態調査の結果について 資料1」の説明)
- 委員
ただいまの事務局の説明について、質問や意見がありましたらお願いします。
- 委員
資料5ページの介護助手を雇用している施設系について、従来型か、ユニット型のどちらの割合が高いのでしょうか?
- 事務局
アンケート調査の内容では、介護サービスのサービス種別は調査項目にありますが、従来型などのタイプの調査項目はないので把握できていません。
- 委員
2年前に滋賀県老人福祉施設協議会大津ブロックでは、介護助手について議題に上がり、その活用について従来型施設では、効果的に活用しているところが多くあり、正規の介護職員が、専門的な介護の業務に集中してもらうことができると、好意的な話をされていました。
- 委員
他に皆さん、何かご質問いかがでしょうか?
- 委員
介護助手を雇用できるような事業所のモデルができる可能性があります。滋賀県でも、介護助手の活用を業務の切り分けとともに進めていきたいと思っていますので、情報交換を皆さんとさせていただきながら進めていきたいと思っています。
介護助手については、施設系の事業所での活用が多いようですが、通所系や訪問系における活用はどのような感じでしょうか。
- 委員
いずれの事業所でも、介護助手を活用したいと思っています。事業所の考え方によると思います。
- 委員
利用者を送迎する運転手や調理の補助をされる方、お風呂の準備や片づけなどをしてもらうために採用しているケースもあると思います。
- 委員
そのようなケースは通所系で活用されているケースであると思います。訪問系ではイメージしにくいのですが、アンケート調査結果の訪問系で活用されているのはどのような事業所でしょうか。
- 委員
アンケート調査結果に訪問系の分類の中に、小規模多機能型居宅介護事業所、看護小規模多機能型居宅介護事業所が含まれているので、それらの事業所ではないかと思われます。
- 委員
介護事業所に就職した理由で、「勤務日や勤務時間が自分の希望と合う」が国の調査結果と比較して、市の調査結果で割合が高かったことは、事業所が就職してもらうために、様々な苦労や工夫をされている結果であると思います。
そのような事業所が多かったからこのような結果になったのではないかと思っており、業務の改善や職場環境の改善が進められていることを嬉しく思っております。
滋賀県が実施した調査など、様々なアンケート調査を確認する中で、介護現場は女性が多い職場であり、高齢化が進んでいることを考えると、50歳代、60歳代の方々が5年後、10年後には辞められ、かなりの人材不足になるのではないかと思います。このような介護人材確保の会議で、5年後、10年後を見据えた中で考えていかないと本当に大変になっていくと思います。
外国人介護人材の関係を専門にしていますが、他府県の方々に聞いた話では、関東圏の事業所は、職員数の40%から50%を外国人が占めており、多いところでは70%が外国人の事業所もあり、日本人より外国人が多い中で、事業運営されています。このような状況は、いつかの時点で全国に広がっていくだろうと実感しています。
その中で、大津市内の事業所における外国人の雇用は進んでいませんが、今後、介護職員が減っていく中で、介護助手の活用ももちろん必要なことであると思いますが、正規職員や夜勤ができる職員のことを考えると、外国人の雇用を推進していかなければならないと思います。どれだけ有能な外国人を雇用していくかが、ポイントになってくると思います。
滋賀県国際介護・福祉人材センターを運営する中で、できるだけ有能な外国人を雇用できるように、様々な国に行って調査しています。外国人と言っても、国によっても、人によっても違うので、有能な外国人を大津市や滋賀県の事業所で雇用できるように考えていかないと、5年後、10年後の状況も踏まえて、今後の福祉のポイントになってくるのではないかと思います。
滋賀県においても、外国人介護人材の雇用を増やしたいと思うのですが、一番ネックになっていることが、介護保険制度においてサービス提供加算のことを考えると、外国人が増え、介護福祉士の配置割合が低くなると、外国人をこれ以上雇用できないこととなってしまいます。
介護福祉士が多いからといって、質の高い事業所であるとは限りません。外国人介護人材の雇用に関しては、今後、増えていくので、有能な外国人をいかに雇用し、どのように質を上げていくのかが重要であると思います。外国人、日本人に関係なく、どの国の人でもどれだけ介護職員として育ってくれるのか、事業所の中心となってくれるのかが、今後の人材確保、資質の向上につながってくるのではないかと考えています。
- 委員
介護職員の雇用形態について、女性の正規職員の割合が約30%、非正規職員は40%台となっており、正規職員より非正規職員の方が高くなっていますが、具体的な理由はわかるのでしょうか。
- 事務局
詳細な理由については、アンケート調査では聞いていませんが、どのサービスについても、女性については正規職員より非正規職員の割合が高くなっています。いずれのサービスにおいても、経営上の問題など様々な関係があり、非正規職員を雇用し、運営されているのではないかと思います。
- 委員
滋賀県老人福祉施設協議会大津ブロックなどの事業所でも、収入を確保できないことなどで悩んでおられます。正規職員と非正規職員との処遇の区分、日本人と外国人の業務や処遇の区分、さらには人事評価制度などの業務改善への取組が、今後、事業所には求められていくのではないかと思います。20年前の介護現場でのイメージをもって仕事をされている職員もおられます。そのような方も含めて、現状に合った、国でも進めている業務改善に取り組んでいく必要があります。アンケート調査結果を踏まえて、各事業所で解決法などを考えていく必要があると思いました。
- 委員
何かご質問、ご意見はございませんでしょうか。
- 委員
(特に意見なし)
- 委員
特に意見もないようですので、次の議題2「令和6年度介護人材確保対策事業について」、事務局から説明をお願いします。
- 事務局
(事務局より「議題2 資料」の説明)
(委員に動画の説明)
- 委員
(動画再生)
- 委員
ただいまの事務局の説明につきまして、ご質問やご意見ございましたらお願いいたします。
- 委員
入門的研修について、新たに現地見学会と介護職員との交流会を追加されますが、参加者をどのように募集されるのでしょうか。入門的研修の中に現地見学会を含めて募集されるのか、入門的研修と現地見学会を分けて募集されるのか、どちらでしょうか。
- 事務局
現地見学会、介護職員との交流会ともに、入門的研修とセットで参加いただくように案内し、自由参加となります。また、一般の方でも参加できますし、昨年度、21時間の入門的研修を受講した方にも案内したいと考えています。
- 委員
入門的研修をしても事業所への就職に結びつかないという声もありますが、今回の見学会や交流会は効果がありそうでしょうか。
- 事務局
ぜひ就職につながってほしいと期待しています。滋賀県介護・福祉人材センターの職場説明会と同時開催ですので、交流会で興味、関心を持っていただき、さらに職場説明会にも参加いただきたいと思っています。
- 委員
おおつ介護フェスタの関連で「介護にまつわる川柳」を募集されていますが、どのような方を対象に募集されているのでしょうか。
- 事務局
川柳の募集については、昨年度も実施し、大津の介護事業所に勤務される皆さん、また、事業所を利用される方々に、「介護の魅力」を発信するために、自らが考えてほしいと思い、応募できる対象は市内の介護事業所に限定して実施しています。
- 委員
「介護」はとてもハードルが高いイメージがあり、「介護」という言葉を使わない方が良いと思っています。介護助手として、運転手や配膳・下膳する方など、勤務していただけるだけで現場としてはとても助かります。ただ、「介護助手」や「介護の入門的研修」のように「介護」という言葉が入ると、とてもハードルが高くなるように感じます。
ある事業所では、「介護助手」を募集するときに、「生活支援サポーター」という名称に変えると、とてもハードルが下がり、応募が増えました。実際の業務としては簡単な軽作業であるとイメージしてもらい、働きやすい時間で勤務できると分かれば、応募される方は多くなると思います。
また、事業所において、介護職員と介護助手の業務の整理をしてもらえれば、「介護の入門的研修」の受講者でも、週1回だけでも勤務しようかと思う方もいるかもしれません。事業者にとっては、週1回でも勤務いただければ助かるはずです。
そのようなことを事業者に求め、就職説明会に参加してもらうことにより、単純に正社員募集、非常勤募集ではなく、「介護助手」という簡単な軽作業の仕事ということを、職場説明会に来られる求職者に伝えられれば、就職につながるのではないかと思います。就職につながらない原因はそのようなところにもあるのではないかと思います。
介護フェスタに関しては、滋賀県と大津市の両方に関わっていますが、大津市の取組はとても良かったので、今年度も頑張ってやっていきたいと思います。
学校への出前講座は、滋賀県の会議でもご報告いただきましたが、出前講座を受けた子どもやその友達からは、「やってはることはすごいなと思う。でも就職しようかなと思ったら思わない。」という感想がほとんどです。そのような感想やイメージを持つ原因の1つは、保護者や学校の先生が、介護の仕事を希望したときに否定的な意見がほとんどです。車椅子などの介護現場の体験も良いと思いますが、そのような方々のイメージを変えるような取組も必要で、SNSなどを活用して発信することも良いと思います。
以前に中学生や大学生に講義した時、酔っ払いの人を起こすために介護技術が使えると言うと、とても興味を持ってもらえました。自分たちの実生活の中に、介護技術が活用できることを組み入れたような講義で、小・中学生などを対象にできると良いと思います。
高校生を対象に出前講座を実施して、就職に結びつけることはなかなか難しいのではないかと思います。出前講座の動画を見せてもらい、「介護現場っていいな、すごいな」と思い、とても良い出前講座をされていると思いました。ただ、介護に関わりのない方には、そのように思ってもらえないと思いますので、この間の滋賀県の会議でも委員からの発言もありましたが、介護に関わりのない方にも興味や関心を持ってもらえるように取り組んでいただきたいと思います。
- 委員
若い世代に幅広く、介護に興味を持ってもらうように発信していくことは、事業所だけで実施することは難しいので、市のこのような地道な取組を続けていただくことにより、次世代の方に、介護に興味や親しみを持ってもらって、将来、介護の業界に就職することに繋がればと思いますので、大変ありがたいと思っています。
業務改善等コーディネーター派遣事業について、今回、法改正があり、生産性向上を推進されていますので、事業所でも生産性向上に取り組んでいますが、不慣れな事業所も大変多いと思いますので、コーディネーターを派遣いただけることはありがたいと思っています。生産性向上加算についても、非常に複雑な内容となっていますので、そのような部分についても、専門家にアドバイスいただけることは有効なことであると思いますので、事業を継続していただけると大変ありがたいと考えております。
皆様、他にご意見はいかがでしょうか?
- 委員
(特に意見なし)
- 委員
他にご意見もないようですので、これで、すべての質問は終わりました。委員の皆様には、円滑な進行にご協力いただき誠にありがとうございました。それでは、進行を事務局にお返ししたいと思います。
- 事務局
座長、進行いただきありがとうございました。また、委員の皆様貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
以上をもちまして、令和6年度第1回大津市介護人材確保連携会議を終了させていただきます。
皆様ありがとうございました。
会議資料
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部 介護・福祉人材確保対策室
〒520-8575 市役所本館3階
電話番号:077-528-2803
ファックス番号:077-524‐4700
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更新日:2024年08月19日