「大津 みんなでSDGs」を開催しました!(平成31年2月2日)

「大津 みんなでSDGs(みんなの取組と、よしもと芸人の漫才で、SDGsを学ぼう!)」を開催しました!
2015年9月に、国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、SDGs)」は、社会・経済・環境面における「持続可能な開発」を目指す、先進国も途上国も含めた国際社会共通の目標であり、2030年までの達成を目指し掲げられた17の目標(Goal)の下に、より具体的な169のターゲットが存在します。
この採択を受け、国は、地方自治体を含むあらゆるステークホルダーと協力してSDGsの推進に取り組むこととし、本市としても、SDGsに掲げる17の目標及び取組の内容を重視し、大津市総合計画2017と関連付け、その推進を図るとともに、SDGsの取組を進めていくこととしており、SDGsについて、市民等に理解を深めていただき、ともに取り組んでいくことを目指し、SDGsの周知・啓発のためのイベントを開催しました。
今日では、企業や市民におけるSDGsの認知度は広がり、各地で講座等が開催されてはいるものの、参加者はSDGs等に関心の高い層が中心となっています。SDGsの達成には、それ以外の方々の参画も必要と考え、芸人による漫才等を交えることで、これまで関心のなかった層をも取り込み、「みんなで」取り組むことを目的としました。
会場では、小さな子どもさんが走り回るなど、終始なごやかな雰囲気でした。
主催
大津市
後援
滋賀県、地方創生SDGs官民連携プラットフォーム、関西SDGsプラットフォーム
協力
地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
日時
平成31年2月2日(土曜)14時から16時05分まで(開場13時30分)
場所
大津市生涯学習センター(大津市本丸町6番50号)ホール
対象者
事前申込者及び当日来場者
参加費
無料
参加者数
250人
進行
浅越ゴエ(株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
内容
開場から、開会5分前まで、株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシーが用意した、芸人によるSDGs動画を上映。
SDGs概要及び大津市の取組について(大津市)
- SDGsには17のゴールがある。難しいこともあるが、出来ることから取り組めば良い。
- 例えば靴の裏を見れば海外でつくられたものかもしれない。着ている服、食べ物も。
- 日本のごみは、世界の資源につながっている。皆さんの暮らしは、世界の環境とつながっている。
- 大津市では、2年くらい前から勉強を始めた。学校でも自分たちで菜園を作り、勉強している。
- 生ごみ、紙ごみが多い。生ごみは水分を絞れば減る。紙ごみは新聞紙等だけでなく、小さなものも分別していただけば減る。そのための袋を作った。
- 食べ残しを減らすため、ドギーバッグ運動を行った。
- 日本では女性が働き続けることが難しく、政治分野にも少ない。大津市では、生徒会は女性が多く、生徒会長も6割が女性。でも、市長は全国で2%、大人になると少なくなる。女性が様々な選択、ビジネスが出来るように支援している。
- 今日をきっかけに、皆さんと取り組んでいきたい。
市内団体等の取組報告
特定非営利活動法人おおつ環境フォーラム(理事 森口 行雄 氏)
- 地球温暖化が進むと、生物が生きていけなくなるかもしれない。Non温暖化!
- 環境に関わる8つのゴールに取り組んでいる。エネルギーを上手に使うこと、今までになかった近年の気候変動への対応を考えること、全ての生物のためにどのようにしていければ良いか考えること。日本では食品ロスが多いが、外国では食べられない子どもたちもいる。食料援助を。ものを作る、使うとき、環境のことを考えて。環境をめぐるビジネス、技術革新、産業振興を。大津市が子育てもできる、お年寄りも安心して住むことができる、安心できるまちに、そのような環境を作るための取組をしている。
- 現状を上回る温暖化対策をしない場合、2100年には、今より2.6~4.8度も気温が上がる。日本でも夏の最高温度は43℃に。厳しい温暖化対策が必要。みんなで力を合わせてパートナーシップで活動している。
- 環境省が、国民運動クールチョイス(賢い選択)の賛同を求め、昨年夏時点で620万人が賛同している。毎日の生活の中で、無駄なことはやめる、細かいことをみんながすれば、Non温暖化!につながる。
株式会社滋賀銀行(総合企画部CSR室調査役 山本 卓也 氏)
- 20年前から「環境経営」を行ってきた。金融のほか、電力やごみについてのエコオフィスづくり、そしてヨシ刈り等の環境ボランティア。
- 「環境金融」で、紙の削減やビオトープの資金拠出(ニゴロブナ・ワタカの放流)を。
- 2017年、地方銀行として初めてSDGs宣言。
- SDGs私募債は、地域の企業が利用する際、学校等に滋賀銀行が寄附。地域の小中学校を中心に6,000万円程度寄附してきた。利用いただくと、ちょっと地域に良いことが起こる仕組みを。
- LGBTの方が住宅ローンを使いやすいように。
- 金融機関初のジャパンSDGsアワード特別賞を受賞。国にも評価いただいた。
- みんなとパートナーシップを組んで、持続可能な社会づくりに取り組んでいきたい。
龍谷大学(政策学部教授 龍谷エクステンションセンター(REC)センター長 知的財産センターセンター長 深尾 昌峰 氏)
- 龍谷大学は創立380年。様々な危機があったが、学び、研究することを続けてきた。「誰一人取り残さない」というSDGsのスローガンが、仏教の教えにも通じ、大学のミッションとも重なっている。
- 琵琶湖で、どんな魚がどれくらいいるか調べる技術を、山中先生が開発。バケツ1杯の水があれば、環境DNAからわかるように。龍谷大学が琵琶湖に育てていただいた成果。
- 地球上に住む人の9人に1人が飢餓で、5秒に1人子どもが亡くなっている。2050年には97億人に人口が増えると言われており、食糧不足が懸念される。日本の食品ロスは632万トン、世界の食料援助量は320万トン。食品ロスを減らすため、学生たちも、家庭で余っている消費期限直前の食べ物を提供する「もったいないスーパー」の取組を。
- 障害のある方の働き方を変えていく取組をしたり、SDGsをテーマとした講座や小学生向けのジュニアキャンパスを開講したり、大津市と連携した学生まちづくりLabの取組を進めたりしている。
- 皆さんと一緒に、「目指したい未来」とは何なのかを考えながら、行動する機会をたくさん作っていきたい。
よしもとSDGs-1グランプリ
6組の芸人が、SDGsの17のゴールから3つずつ選択し、ゴール内容を踏まえたネタを披露し、市長、森口氏、山本氏、深尾氏が審査。
様々なことを大・中・小とスケールダウンして表現し、身近なところから取り組むことを示した、ヒューマン中村がグランプリに輝きました。
紅しょうが
ヒューマン中村
span!
ジョイマン
なかやまきんに君
スマイル
私のSDGs宣言
イベントを受けて、出演者、来場者を含む全ての参加者が、自分がこれから取り組んでいくことを宣言し、用紙に記入しました。
集合写真
イベント終了後、一部の来場者に宣言を持っての写真撮影にご協力いただきました。
出演者の「私のSDGs宣言」

アンケート
回収数 164
回収率 65.6%
参加者は、40代が最多(23.17%)であったものの、各世代バランスよく、多様な方が参加されました。8割以上の方が大津市在住でした。
SDGsについては、全く聞いたことがなかった方は約半数であり、約7割の方が内容をご存知ありませんでした。一方で、詳細を知っている方も17.07%おられました。
イベントに対しては、「良かった」と感じた方が7割を超えており、「まあ良かった」も合わせると、98.78%もの方が好印象でした。
イベントをきっかけに関心が高まった方は96.34%(これまでから関心が高かった方32.32%、これまでは関心が高くなかった方64.02%)、今後、地球や世界の人々のことを考えて何らかの取組を行っていこうと思った方は「できれば取り組んでいこうと思う」も含めて99.39%と極めて高く、SDGsをよく知らなかった層や、関心が高くなかった層への周知・啓発の効果が認められました。
自由記載(抜粋)
- 自分の住んでいる滋賀県がこんなにも熱心に、そして日本の先陣を切ってSDGsの活動をしているということが知れて良かった。
- 吉本の芸人さんの説明でとても身近にSDGsを学ぶことができました。ありがとうございます。
- よしもとをきっかけに、中学生の息子も参加できてよかったです。
- SDGsを知らない幅広い世代の市民の方が身近に楽しく参加できるイベントでとても良かったと思います。もう少し説明や発表をやわらかくしても(そしてわかりやすく、見やすくしても)良いのではないかなと感じました。また継続してこうしたイベントを行っていただけるとうれしいです。ありがとうございました。
- 今までSDGsって聞いたことはありましたが、内容はよく分からなかったので楽しく説明してもらって良かったです。
- 難しいSDGsの話を笑いでわかりやすく説明していて身近に感じる事ができました。私にできる事をみつけられた時間でした。食品ロス、まずは残さない、作りすぎないを心がけます。
- SDGsって何っていうところから今日来ました。楽しく笑いながら学べました。ありがとうございました。
- SDGsについて全く知らなかったのですが、参加させていただいて関心をもつことができました。
- SDGsについて楽しく学べました。具体的にどのようなことから始めたらよいかわかりやすかった。
- SDGsに興味はありましたが、よしもととSDGs?と思いつつも参加しました。楽しく興味を深めることができ良かったです。
その他
会場等の様子
チラシ
出演芸人の皆さんからサインをいただきました!

特定非営利法人おおつ環境フォーラムから紹介のあったクールチョイスの賛同署名も、38名の方からいただきました。
この記事に関するお問い合わせ先
政策調整部 企画調整課
〒520-8575 市役所本館2階
電話番号:077-528-2701
ファックス番号:077-523-0460
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更新日:2021年10月28日