市長記者会見(令和2年4月7日)

更新日:2020年06月15日

新型コロナウイルス感染拡大防止を踏まえた公立学校園の一斉臨時休業(休校園)の実施についての市長記者会見の内容(要旨)を広報課でまとめたものです。

  • 日時 令和2年4月7日(火曜) 11時から
  • 場所 大津市役所 新館特別会議室

市長説明

 大津市の公立の学校園について、一斉に臨時の休校、休園の措置をとらせていただくことを決定しましたので、皆様に発表をさせていただきたいと存じます。

 県内においても、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、隣接市である草津市でクラスターが発生しました。また県内在住者ではありませんが、市内の商業施設において、従業員の方の感染が確認されるなど、市民の皆さんの不安が高まっております。

 本当に子どもたちの学習権を保障する立場から、苦渋の決断ではありますが、4月8日から10日までは学校を再開し、規模を縮小して入学式、始業式を行うとともに、土曜、日曜を挟んで、4月13日の月曜からゴールデンウィーク中の5月6日まで臨時休校、幼稚園を休園することを決定いたしました。

 そのような中ではありますが、長期にわたるこの休校、休園の間の子どもたちの健康や生活、学習状況をしっかりと確認する必要があることから、その間においても、それぞれの学校において、登校日の設定、また家庭訪問、個別懇談、電話連絡等により、しっかりと子どもたちの様子について、目配り、気配りをするように、教育委員会を通じて指示を出しております。

 また、この後、家庭学習がしっかりと円滑に進むように、教育委員会において対策が講じられるか、そのことについてもあわせて指示を出させていただきました。

 いずれにしましても、就労するご家庭が多い中で、本当にご迷惑をおかけすることになり、大変心苦しく思っておりますが、何とかこの集団感染のリスクを抑えたい、そのような思いでの苦渋の決断でありますので、何卒ご理解を賜りますこと、心からお願いを申し上げます。

 私からは以上です。

質疑応答

産経新聞 2点お伺いします。まず時期の設定ですが、草津市は19日まで、20日から再開になっていますが、今回、ゴールデンウィーク明けまでと、長期間の休校が設定されていますが、その判断の基準について教えてください。

市長 様々な議論を重ねましたし、教育委員会とも協議をしましたが、子どもたち、またご家庭の状況を鑑みると、あまり短期間に状況を変化させることはご理解をいただきにくいであろうという判断で、5月6日という日を設定させていただきました。

産経新聞 もう1点、一時預かりについてですが、実施する予定でしょうか。

市長 小学校の低学年、1年生、2年生の臨時預かりについては、3月の国の要請による休校の措置とは違い、今回は大津市として、この集団感染の拡大を抑えるということで判断をした休校でありますので、なるべく自粛を皆さんに求めながら、さりとて、1年生、2年生、この低学年のケアをしっかりとしなければならないという観点から、止むを得ない場合についてのみ、学校において対応することとしております。

産経新聞 前回も止むを得ない場合の対応はあったと思うのですが、前回よりもより強く自粛を求めることになるのでしょうか。

市長 例えばですが、医療従事者や社会的要請の強い方については、やはり一定、応えていかなければならない使命がありますので、そのようなことをしっかりと念頭に置きながら、自粛を呼びかけて、さりとて止むを得ない場合については、1年生、2年生の臨時預かりを実施したいと思います。

共同通信 お聞かせ願いたいのですが、1点目として、市内の幼稚園、小学校、中学校の休校数を教えてください。

学校教育課 小学校37校、中学校18校、幼稚園30園です。

共同通信 もう1点、先ほど、今回、休校に至った理由として、隣接する草津市でクラスターが発生したということですが、それ以外に、本日の政府の緊急事態要請など、そのようなことは、休校の理由として鑑みたのでしょうか。

市長 大きな状況としては緊急事態宣言が予定をされていることは念頭に置いておりますが、今回の判断については、あくまで県内、市内の状況を総合的に勘案した判断ということでご理解いただきたいと思います。

京都新聞 2点お尋ねします。幼稚園については休園ということですが、保育所についてはいかがでしょうか。

市長 保育園については、従来通り、開所したいと思っております。

京都新聞 就労されているご家庭がほとんどであるということが理由でしょうか。

市長 社会的な影響を鑑みると、何とか保育所は、開所を続けていきたいと思っています。その中で、しっかりと感染防止対策を徹底する、そして同時に、今の保育士の数だけでまかなえないのであれば、集団をつくらないために、保育士資格を持った幼稚園教諭の応援を考えながら、現場でしっかりと感染防止対策をとっていきたいと思っています。

京都新聞 場合によっては、休園している幼稚園の先生に支援していただくことも考えたいということでしょうか。

市長 考えたいということで、申し上げたいと思います。

京都新聞 もう1点ですが、学童保育の方はいかがですか。

市長 当市では児童クラブと申しますが、児童クラブについても、3月とは状況が変わったという下で、保護者の皆さんにも本当にご迷惑をおかけしますが、自粛を要請したいと思っています。ただ、児童クラブについても先ほどの臨時預かりと同様、止むを得ない場合については、しっかりと対応していく必要がありますので、最低限の人数で児童クラブを運営できるように何とか工夫をしていきたいと思っています。

毎日新聞 2点伺いますが、13日から休校ということですが、8、9、10日はどのような理由で学校を行われるのでしょうか。

市長 小学校で申し上げると、8日に入学式、始業式を予定しております。これから長期にわたる学校の休校をする中、新年度ですから、クラス替え等もあります。この間に短い時間ではありますが、担任の先生と子どもたちの関係をしっかりと構築し、休校中の子どもたちのケア、そしてまた学習の支援につなげていく、そのための期間で、最低限ではありますが、8日から10日までの開校を決断しました。

毎日新聞 関連して、小学校は8日の入学式ということですが、中学校と幼稚園はいつでしょうか。

市長 中学校についても8日が入学式です。幼稚園については8日が始業式、9日が入園式の予定です。

毎日新聞 もう1点、県立学校は、保護者が自宅で待機したいといった場合は欠席扱いにしないと決定しているようですが、8、9、10日の間に保護者が、自宅で待機させたいとなった場合、欠席扱いなど、どのようになりますか。

学校教育課 同様に欠席扱いはせず、出席停止の扱いにいたします。

中日新聞 入学式についてお伺いします。入学式は何か配慮した状態で行われるということでしょうか。

市長 それぞれの学校、園で工夫をしていただいて、できる限りの感染防止対策をとって入学式、入園式を開催するということです。

中日新聞 3月の卒業式以上に厳しい制限、出席者数を減らすなど具体的に何か要請するのでしょうか。

市長 基本的には卒業式、卒園式を基本に考えていきたいと思いますが、それよりも時間を短縮できるのであれば時間の短縮については、一定要請していきます。

中日新聞 休み期間中の勉強ですが、オンラインであるとか、宿題を出すとなど何か考えていることがあれば教えてください。

市長 まず基本的には先ほど申し上げたように登校日の設定、そして、家庭訪問の中で、どのような学習機会の提供ができるかということを考えていきたいと思っています。例えばプリントを出して、それについてどのような形で指導して、学びの定着を図っていくのか、それと同時に中期的な課題でありますが、国や県の動向を踏まえながら、このウェブを活用した何らかの取り組みは、模索をしていかなければいけない段階にあると思っています。ただし、これは大津市単独でできることでもありませんので、これから国を挙げた取り組みの中で、しっかりと動向を踏まえて対応して参りたいと思います。

NHK 改めて、市民の方に呼びかけたいことをお願いします。

市長 先ほど申し上げたように、隣接市であります草津市でクラスターが発生をしています。そして県内在住者ではありませんが、市内の商業施設にお勤めの方から、感染が確認をされています。特にこの商業施設については不特定多数が利用される商業施設であります。そのような意味では、これまで以上に市民の皆さんの不安が高まっていると認識しています。そのような中で不要不急の外出を控えるなど、ご自身でできる感染防止対策をしっかりと取り組んでいただくことを再度確認いただきたい。本当に今、この大津市のみならず、滋賀県も危機的な状況の入口に立っているという認識の中で、市民の皆さんにも、本当にご迷惑をおかけすることが出てこようかと思いますが、そのこともご理解をいただきながら、何とかこの難局を大津市一丸となって乗り切っていきたいと思っております。

朝日新聞 1点は、1年生、2年生については、学校での預かり保育の話がありました。特別支援学級的な、特別な配慮が必要なお子さんは、高学年になっても、なかなか1人で家にいるのは難しいと思います。その辺の配慮はどんなことを考えていますか。

市長 その点についても実は3月にも行っておりますが、児童クラブで一定、対応しなければならないと思っています。家庭としっかりと連携をとりながら、その子にとって最善の方法を模索していきたいと思います。

朝日新聞 児童虐待の関係ですが、これだけ長期の休みになりますと要保護などのお子さんもいらっしゃいますが、いろいろなリスクが高くなってまいります。その点、教育委員会、児童家庭部門などと連携しての対策など、考えがあればお聞かせください。

市長 本当に重要なご指摘だと思っています。先ほど申し上げたように、教育委員会の対応の中に家庭訪問を取り組みの中に挙げさせていただきました。これは私からの具体的な指示において、家庭訪問をしっかりできる限りやって欲しいということを教育委員会に要請をしております。そして同時に、これだけ長期になってくると、本当にどんなリスクが家庭の中に潜んでいるかわかりませんので、そこはしっかり福祉部局も連携して取り組みをしていきたいと思っております。

朝日新聞 これだけ長期の休みになりますと、タラレバの話で恐縮ですが夏休みの期間の短縮など、そのような検討はいかがですか。

市長 今のところ、そのようなことはありませんが、本当に長期化ということを見据えながら、あらゆる可能性をこれから検討していかなければいけないと思っております。

びわ湖放送 今回の決定の経緯を改めて伺いたいのですが、発表はこの時点ですが、どのような会議を開かれて、いつの段階で休みが決められたか教えていただけますか。

市長 会議というよりは教育委員会として、しっかりと学校現場、また幼稚園の現場を踏まえて、このような一定の方向性を示していただきました。その上で、市長部局ともしっかりと協議をしながら、現在の大津市を取り巻いている状況を総合的に勘案した結果、こういう判断に至りました。

びわ湖放送 今日決定と理解してよろしいでしょうか。

市長 今日決定をして今日発表です。ただし今日、朝から話し合って決定したことではありません。

読売新聞 市長から休校を決定するとの発表がありましたが、学校や幼稚園の休校園を法律的に決定するのは教育長でしょうか。

市長 基本的には教育委員会で決定をしたということになります。

読売新聞 市長は、教育委員会に休校等を要請し、教育委員会が決めたということでしょうか。

市長 教育委員会として現場の状況を踏まえて、私と協議し、決定しました。

読売新聞 決定した主語は市長ですか、教育長ですか。

市長 一緒に決定したということです。

読売新聞 家庭訪問されるとおっしゃいましたが、月に1回ぐらいなど、どのような頻度でされるのでしょうか。

学校教育課 学校の実情に応じて、各校で計画をしていきます。家庭訪問だけではなく、電話連絡や分散登校などを含めて、児童生徒の状況を把握していきたいと考えています。

読売新聞 頻度や方法についても、ある程度、各校に任せるのでしょうか。

学校教育課 はい。

読売新聞 休校中に登校日を設定される件について、欠席扱いではなく、出席停止扱いになるのでしょうか。

学校教育課 休校中ですので授業日数に関係なく、欠席にはなりません。

産経新聞 学校を再開できると判断する基準はどのようにお考えでしょうか。

市長 そのことを現時点で判断するような答えを持ち合わせておりません。これからの推移を見守りながら、しかるべき時期に判断します。

産経新聞 公共施設の閉館などは検討されていますか。

市長 現時点では今の判断を維持したいと思っています。その中でも市民の皆さんにも、感染拡大を防ぐために、密閉空間、密集場所、密接場面の3つの密の場所を避けていただくことをお願いしていきたいと思います。

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