市長記者会見(令和2年4月11日)

更新日:2020年06月16日

大津市役所職員の新型コロナウイルス感染症患者の発生(1例目)についての市長記者会見の内容(要旨)を広報課でまとめたものです。

  • 日時 令和2年4月11日(土曜) 18時から
  • 場所 大津市役所 新館大会議室

市長説明

市長記者会見の様子

 本日、大津市職員1名について、新型コロナウイルス感染症患者が確認されましたので、ご報告を申し上げます。

 現在、市民の皆さん、また、市内の事業所の皆様に、新型コロナウイルスの感染防止に全力を挙げてお務めをいただいている中で、本市職員において感染が発生したことは、本当に残念に感じております。

 り患した職員については、40歳代男性、本市の都市計画部に勤務している職員です。居住地は大津市内であります。なお、当該の職員については、4月4日の土曜から、自宅にて療養しておりました。今日までの経過ですけれども、4月3日の金曜まで勤務をしております。そして3日の帰宅後に、夜38.5度の発熱がありました。そして、この間、自宅にて療養しておりましたが、4月10日の金曜、PCR検査を受検し、本日、検査の結果、陽性と判定されました。なお、この感染が確認されたことを受けて、当該職員が勤務しておりました執務室や庁内の共用部分につきましては、本日、消毒作業を実施し、すでに終えております。4月13日の月曜から、通常通り業務を行いたいと考えております。

 これまでも、職員には、感染防止対策として、3密を避けること、手洗い、咳エチケットの徹底などを行うとともに、時差勤務やテレワークを推奨し対策を行って参りましたが、改めて、この感染防止対策の強化について、そして同時に、体調不良時には、特別休暇等により、しっかりと休むように、周知を徹底したいと考えています。

 本県並びに本市においても感染が日に日に拡大する中にあって、市役所だけでなく、他の事業所にあっても、同様に感染が発生してしまうのではないかと、この状況にさらに危機感を強めております。

 本市業務の管理執行体制にこれまで以上に留意し、市民の皆様にご迷惑をおかけしないように対応して参りたいと考えております。また、今後、本件について、皆様にご報告すべきことがあれば、速やかにお知らせをしたいと思っております。

 まず私から申し上げることは以上でございます。

質疑応答

読売新聞 2点お伺いします。消毒について、資料には明日も行うことが書かれていますが、今日中に終わったという理解でよろしいですか。

市長 極めて速やかに対応する必要があると考えて、今日、すでに終えたと報告を受けています。

読売新聞 もう1点は、濃厚接触者は、いま保健所が調査中とのことですが、資料には適宜必要に応じて自宅待機としますとあるのですが、今のところ、およそ何人ぐらいを自宅待機とする方針はありますでしょうか。

市長 感染者については県からの発表があったと思いますけれども、濃厚接触者については、まだ保健所の調査中であります。その調査の結果を踏まえて、濃厚接触者とされた場合については、自宅待機をお願いすることにしております。今の段階では、具体的なことは明日以降の調査になりますので、申し上げられる段階ではありません。

産経新聞 この職員は都市計画部の方とのことですが、主な業務について教えていただけますか。

人事課 都市計画部の管理職の立場の職員です。

産経新聞 現時点では濃厚接触者については調査中とのことですが、管理職とのことなので、同僚等の職員がおられると思います。そのような方々は今後、自宅待機を命じるということは出てくるのですか。

市長 先ほど申し上げたように、保健所の調査において、職場の者についても濃厚接触者とされた場合には、そういったこともありますが、まだ、保健所の調査が終えられておりませんので、その状況を見て判断したいと思っているところです。

産経新聞 この方の部下に当たる方ですけど、所属に何人おられるのか、また、同じスペースで働いている職員が何人おられるのか教えていただけますか。

人事課 部下に当たる職員は13名でございます。同じフロアには約120名の職員がおります。

産経新聞 フロアは3階西側という理解でいいですか。

人事課 その通りです。

NHK この職員の方は一般の市民の方との接触は業務上あり得たのか、そして、4月3日まで出勤されているということなので、潜伏期間が概ね2週間と言われていますから、3日から1週間前程度の範囲で結構ですが、一般市民の方との接点は、市役所の庁舎内、もしくは外部での業務においてあり得たのかどうかという点について教えてください。

市長 業務の内容におきましては、市民の皆さんへの対応というのはほとんどないと聞いていますが、窓口に市民の方が来られた時に応対するような可能性があると聞いています。

NHK 業務としてゼロではない可能性もあるが、ただ日常的に何人も窓口で対応するような立場の業務内容ではないという理解でよろしいか。

市長 その通りです。

京都新聞 県として発表もありましたが、市として、この方の容態はどのように把握されていますか。

市長 容態については本日、入院したという報告を受けています。先ほど申し上げたように、昨日まで自宅で療養していたということですので、本日、PCR検査の陽性の判定を受けて、本日の夕方、入院したと聞いています。ただ、症状については、こちらには知らされておりません。入院したという事実のみ申し上げます。

京都新聞 軽症、中等症、重症とかは、いかがですか。

市長 重症であればすでに入院をしていてもおかしくないでしょうし、ただそこについては、県の発表で確認していただければと思います。

産経新聞 今後、管理職の方はしばらく席を空けられると思います。今後の業務継続についてはどのように考えているか教えてください。

人事課 一般的に言いますと、課長、課長補佐の2人の管理職の体制となっておりますので、今回、1名がり患しましたが、もう1名の管理職がおりますので、対応は可能と考えています。また、業務継続計画を策定しております。その中で、優先度の高い、延期、中止にできる業務を選別しております。この業務継続計画に基づいて、市民生活に影響がないように、業務を継続したいと考えております。

産経新聞 業務への影響はなさそうということですか。

人事課 今回のり患についてはないと判断しています。

読売新聞 発熱が3日でPCR検査が10日、この間自宅で療養されていたということですが、例えば、市側からPCR検査を受けるように病院に言ったらどうなのか、あるいはそのやりとりが仮にあったとして、検体数が多すぎて、なかなか検査してもらえないような現状の報告があったのか、3日から10日の経過の中で、もし、人事部局や所属など、やりとりがあった場合、その中身について教えてください。

市長 具体的なやりとりについては県の発表で確認をしていただければと思いますが、所属部局においても、健康観察という形で、本人と電話でこの間も話をしております。その中では、喉が痛い、扁桃腺が、というような話も聞いていたようなので、直ちにその新型コロナウイルスの感染を疑うような状況ではなかったように聞いています。

共同通信 直近、4月3日から遡って2週間ぐらいの間で、県外などに公務で出張に行かれた報告はありましたでしょうか。

市長 出張については聞いておりませんが、県の発表資料を見ていただいたらお分かりになると思います。3月23日から3月27日の出勤は確認しております。出張については、把握していれば人事課がお答えします。

人事課 現在、出張については、確実な情報は人事課としては把握していません。

共同通信 一般市民の方が来庁して対応した可能性も考えられるので、ホームページ等でもし体調をくずされた方への広報の予定はありますか。

市長 皆さんからこのように大津市の職員が感染したことをお知らせいただく上で、問い合わせ等あろうかと思いますが、先ほど申し上げたように、市民対応を主にしていた職員ではありませんので、そこまで踏み込んだ対応は、今のところ考えておりません。ただし、心配になって、問い合わせいただくことについては、真摯にお答えさせていただきます。

毎日新聞 市の庁舎内の感染症対策として、現状の対策はどのようにしていたかと、市の職員が感染したことを受けて新たに通知したことを教えてください。

市長 今までも職員に向けて、マスクの着用、また、3密を避けた職場環境を作るように、特に換気が大事でありますので、換気するように、そしてまた手洗いの励行等を指示しておりました。さらに、これ以上の取り組みをしなければならないことから、手洗いのみならず、健康管理について、本人の自覚が大事であると思いますので、体温測定の徹底、そして、体調不良の場合には、遠慮せず休むことを改めて通知していきたいと思っています。

京都新聞 この方の感染経路は不明ということでよろしいでしょうか。

市長 感染経路については伺っておりません。

産経新聞 県の資料に記載の会議や打ち合わせの出席回数や主な同席者を教えてください。

市長 それはいつからいつまでの会議等でしょうか。

産経新聞 出勤時にどのような会議に出席し、同席者はどのような方がおられたのか教えてください。

人事課 会議の回数や出席者については、現在把握できておりません。保健所で濃厚接触者の可能性などを調査されると思います。

中日新聞 職員の方は4月4日に熱が下がっているが、4日、5日は自宅療養しているのは、市としても万が一コロナウイルスの可能性があっての指示でしょうか。

市長 本人と電話での健康観察のやりとりをしていました。本人の判断で自宅療養しておりました。

中日新聞 感染源不明ですが、特にこれまでクラスターが発生したような場所などに行ったような、何か接点があるようなことはありますか。

市長 その点についても保健所の今後の調査の中でわかれば、皆様に県を通じてお伝えをされると思います。今の段階では、私どもは全く承知をしていません。

中日新聞 今のところ、同じ職場、同じフロアで体調を崩されている方はおられますか。

市長 現時点では体調を崩している職員はいないと確認しています。

時事通信 県の発表でもありましたが、市としても3月23日以降、この職員はマスクを着用して執務を行っていることを確認されているのですか。

市長 はい。

時事通信 市民との接触がほとんどないということですが、逆に管理職なので、市長や部長等との幹部との接触はないでしょうか。

市長 少なくとも私がこの間、出会ったことはありません。

NHK 市民向けて、市の職員の感染を確認したこと、改めて今後どのように対応していくのかお願いします。

市長 市民の皆さん、また市内の事業者の皆さんに、この感染防止に一丸となって取り組んでいただいている中で、本市の職員において感染が発生したこと、本当に残念であると思っています。ただ、本市の職員が感染するほど、感染が拡大している危機的な状況の入口に立っているとの認識に立って、もちろん市役所内の感染防止対策を進め、評価をしなければならないし、また、市民の皆さん、市内の事業者の皆さんにおいても、さらなる感染防止対策を行政として呼びかけをし、一緒に取り組んでいかなければいけないと思っています。

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