市長記者会見(令和2年8月25日)

更新日:2020年09月09日

 大津市役所職員の新型コロナウイルス感染患者2名が確認されたことについての市長記者会見です。

  • 日時 令和2年8月25日(火曜) 19時00分から
  • 場所 大津市役所 新館大会議室

市長記者会見の様子

市長説明

 本日、大津市職員2名について新型コロナウイルス感染症患者が確認をされましたのでご報告を申し上げます。
 罹患した職員2名は、市内の介護関連事業所のクラスター発生に伴い、対応に当たっていた際に感染したものであると考えております。1人目は年齢が40歳代男性、2人目は年齢が30歳代女性、現在1人が宿泊療養施設に、もう一人が医療機関に入院をしております。いずれも無症状だということです。
 なお、業務の中で市民との接触はありませんでした。
介護関連事業所のクラスターに伴った対応業務に携わった職員は全て、22日及び昨日24日にPCR検査を受けておりましたが、このうちこの2名が本日陽性と確認をされました。当該職員が勤務していた職場は、本日陽性が確認をされた時点で窓口を閉鎖し、夕刻から消毒作業を始めており、明日から通常どおり業務を行う予定であります。
 なお、濃厚接触者については、現在保健所で調査中であります。
 今回の事態を踏まえて、今後の疫学調査を含めた感染対策には、さらに慎重を期してまいりたいと考えております。
 今後とも、市民の皆さんの命と生活を守るため、感染拡大の防止に全力で取り組むべく、力を尽くしてまいる所存でございます。

資料

質疑応答

京都新聞 1名は宿泊療養施設、もう1名は医療機関に入所されていますが、40歳代男性、30歳代女性のどちらがどの施設にいらっしゃるのでしょうか。

市長 40歳代男性が医療機関に入院、30歳代女性が宿泊療養施設に入所しています。

京都新聞 職員2名とも大津市内で発生している高齢者施設の老人ホームとデイサービス施設ですが、そこの疫学調査に携わっておられた方で、どんな業務を具体的にされていたか教えていただけますか。

市長 疫学調査並びに施設の運営に対しての協議のため施設を訪れております。

京都新聞 男性の方の勤務状況は、通常勤務がずっと平日続き、(土曜・日曜)も出勤をされておられますが、この間、休みなくずっと疫学調査もしくは施設運営についてのアドバイスや指導などに携わっておられたのでしょうか。

市長 勤務状況をご覧いただいたとおり、8月22日(土曜)、8月23日(日曜)も勤務しております。いずれも感染者が発生した老人ホームへの立入検査、また、施設の利用者のPCR検査の補助業務を行うために出勤しています。

京都新聞 30歳代女性の保健師の方はいかがでしょうか。

市長 保健師に関しましては、疫学調査に行った日は8月19日(水曜)に有料老人ホームに訪れているのみでございます。

京都新聞 保健師はその日以外は別の業務をされており、男性は17日以降、ほぼ毎日施設の関係の業務をされていたのでしょうか。

市長 17日、18日は通常勤務であります。19日、20日について感染者が発生した当該施設へ訪れております。

京都新聞 (土曜・日曜)もクラスターが発生した施設に行かれていましたか。

市長 先ほど説明させていただいたとおりです。

京都新聞 20日と22日の間の21日は、施設に行っていないということですね。

市長 21日は通常業務です。

読売新聞 濃厚接触者としては何人ぐらい市の職員の方がいらっしゃるのかわかりますか。

市長 現在、保健所において調査中です。

読売新聞 職員の方は、通常勤務されるということですが、自宅待機などはされていないのでしょうか。

市長 濃厚接触者と認定をされれば、もちろん自宅待機とし、PCR検査を受けます。

読売新聞 濃厚接触者と判断される結果はいつわかりますか。

市長 極めて速やかに結果を出したいと思います。

読売新聞 明日までには分かるということでしょうか。

市長 明日までに分からなければ困りますが、その点は保健所から説明させていただきます。

保健所次長 ただいま、各患者の聞き取り調査等を行っており、調査がまとまり次第、保健所内で協議し、今日中に濃厚接触者の特定をする予定でございます。その後、濃厚接触者と特定された方々については、保健所から連絡し、休業要請等させていただくことになります。

毎日新聞 本日、消毒された具体的なエリア、一般の方が入られなくなった時間帯を教えていただけますでしょうか。

市長 まず、消毒のエリアについては健康保険部の一部、福祉子ども部の一部、保健所です。消毒時間、立ち入り制限をした時間は定かではありませんが、陽性が確認されて速やかに立入制限をしております。加えて、聞き取り調査の中で判明している感染した職員が利用した可能性のあるトイレについては消毒の対象にしております。

毎日新聞 消毒に関しては本日中で全て終わり、明日からは通常業務ということでよろしいですか。

市長 18時以降、順次、消毒を行っておりますので、全て完了の報告はまだ受けておりません。

毎日新聞 現在、消毒をしているところですね。分かりました。

びわ湖放送 立入調査について、デイサービスと老人ホーム、どちらもありましたが、調査は老人ホームのみですか。

市長 両方です。

びわ湖放送 職員2名ともどちらにも調査に立ち入っておられますか。

市長 女性の職員は有料老人ホームのみです。

びわ湖放送 男性の職員は、19日、20日に両方の施設に調査に立ち入っておられますか。

市長 男性の職員は19日、20日に両方の施設に、22日、23日には老人ホームに立ち入っております。

びわ湖放送 調査される時は、厳重に対策されていると思いますが、どのような対策をされていたのでしょうか。

市長 当初の聞き取りについてはマスクをもちろん着用した上で、面談の前後には手指消毒を行っております。また、間隔についても2メートル以上の間隔を保ちながら換気のよいところで予備調査を行っていました。

 PCR検査の補助業務については、さらに慎重を期して医療用のガウン、手袋、フェイスシールド、マスクで対応しておりました。

びわ湖放送 これから調査されると思いますが、市長としてはその対応についての評価はいかがでしょうか。

市長 現時点で考え得る対応は取らせていただいたと思っています。

びわ湖放送 分かりました。調査をされた職員の人数は、何名でしたでしょうか。

市長 22日と24日に調査を行った職員の総数は7人、そのうち2人の陽性が確認されました。

びわ湖放送 調査された職員は7人で全てでしょうか。

市長 はい。

NHK 12例目、13例目のどちらが本庁舎勤務で、どちらが庁外勤務か教えていただけますか。

市長 2名とも本庁舎勤務です。12例目の40歳代の男性については本庁舎の勤務であり、13例目の30歳代の女性については、本務は本庁舎の勤務でありますが、現在、保健所の兼務職員として勤務しております。

NHK あと7人のうち残りの5人の方は陰性でしたが、本日の調査で濃厚接触者と判断された場合は再検査をされるのでしょうか。

保健所次長 今回、陰性で5名、既に調査済みの職員がおりますが、改めて濃厚接触と認めたときに、最終接触日を勘案して、検査が必要であれば検査をすることになります。

中日新聞 立入調査時、コロナにもともと感染していた患者と接触する機会は基本的にPCR検査の補助業務のときがメインで、ほかの立入調査では特に接触はなかったのでしょうか。

市長 19日、20日の立入調査ないし疫学調査について、聞き取りしていた施設の管理者あるいは職員が、聞き取り時点では陽性が確認をされていない方でした。その後、お一人は8月20日に陽性が確認され、もうお一人は8月21日に陽性が確認をされました。

中日新聞 聞き取り調査は対面でマスク越しに話していたのですか。

市長 2メートル以上の間隔も保ちながら、換気に配慮した場所で聞き取り調査を行ったと聞いています。

中日新聞 PCR検査の補助業務は、患者さんから血液を採るなどでしょうか。

市長 濃厚接触者に認定されている利用者の方が中心であると思いますが、この方々からPCRの検体を採取するときの補助業務を行っていました。

保健所次長 23日のPCR検査の補助業務につきましては、来所された施設の利用者を検査の採取場所まで案内し、採取される医師のところまでつなぐ案内役でございます。基本的に屋外で、患者と直接接することもございませんが、施設の利用者の方々につきましては多少足元がおぼつかない方もおられたと聞いており、そのときに介添えをしたようなことは聞いております。

中日新聞 施設の職員と来所された利用者を案内したのですか。

保健所次長 来所された利用者を案内しています。施設の職員の検査は全て終わっております。

中日新聞 その後、コロナに感染したと報告された方はいなかったのでしょうか。

保健所次長 検査で後ほど陽性が確認された方はおられますが、その患者を当該職員が案内したかどうかまでは分かりません。数名で案内をしておりましたので、誰を案内したかまでは特定しておりません。

読売新聞 感染経路としては、この老人ホームあるいは関連のデイサービス施設で感染したのでしょうか。

市長 可能性になるため、お答えを差し控えたいと思いますが、結果的に職員7人がPCR検査を行い、職員1人であればその可能性も低いのかと思いますが、職員2人の陽性が確認されたことはその可能性が高いのではないかと認識をしており、発表させていただきました。

京都新聞 職員2人とも、老人ホーム、デイサービス施設で発症された方、施設の職員の濃厚接触者としてPCR検査を受けられたということでよろしいでしょうか。

市長 その点については、あくまで濃厚接触者ではなく、聞き取り調査、疫学調査の相手が後に陽性が確認されたため、PCR検査を受検しました。当該施設のクラスターは収束していないことから、この施設に立ち入るためにはしっかりと自分たちの身の安全を証明した後でないとクラスターの対応に当たれないため、念のためにPCR検査を行い、今後のクラスター対策に当たらせていただきます。

時事通信 この2つの施設で疫学調査や施設の運営の協議に当たっていたのは全員で7名の職員、そのうち2名の職員が陽性となり、残り5名は陰性という理解でよろしいでしょうか。

市長 調査に当たっていた職員はこれら7名の職員以外にもおりますが、協議や疫学調査に当たっていた相手方が、後に陽性患者に確認され、その方々の調査に当たっていたこの7名について、念のためにPCR検査を受検いたしました。23日に行ったPCR検査にはもちろん医師も派遣しており、ほかの職員もこのクラスター対策に当たっています。

時事通信 今後のこの施設への対応はどのようにされるのでしょうか。

市長 基本的には県と連携しながら、クラスター対策を進めてまいりたいと思います。有料老人ホームについてはPCR検査を受ける対象者の検査が全て終わったと理解しておりますが、デイサービスについては、まだ若干、検査対象者が残っていると聞いておりますので、速やかに調査を進めてまいります。それと同時に、ほかに広がらないように、しっかりと対策を取ってまいりたいと思います。

保健所次長 老人ホームについては、入所者、職員ともに全て検査が終わっている状況でございます。デイサービス施設につきましては、職員は全て終わっておりますが、利用者について、実際に検査の日程調整がまだできておりませんので、一部の利用者については今後も引き続き調査を進めてまいります。また、新たに陽性患者となった方の濃厚接触者の調査も引き続き進めていきます。

中日新聞 今回、市役所の職員のコロナ陽性が確認されましたが、以前の閉庁時に行った交替制勤務などの対応を取る予定はございますか。

市長 今のところその考えはありません。その当時と違って、本庁舎は感染防止対策を当時より強化しております。それを受けて対応してまいりたいと思います。

産経新聞 クラスターが発生した施設で対応に当たった職員が感染されましたが、今後もコロナが収束しない中、冒頭の市長のご挨拶でもありましたが、改めて市としてどのような体制、方針で対応に当たっていくかなど、決まっていることがあれば教えてください。

市長 今やっていることをしっかりとさらにレベルを上げていかなければいけないと、今回のことで改めて認識させていただきました。マスクを確実に着用し、2メートルの間隔を取って、換気のよい場所で聞き取り調査を行っていましたが、それでも感染してしまいました。この背景にあることは、疫学調査も行っておりましたので、非常に長時間にわたっております。聞き取りの時間が短いもので1時間、長いものでは2時間以上になっています。そのようなことを踏まえると、我々の日常業務の中でも、なるべく人と接する時間を短くし、今は物理的にパーティションを設けることなどをしておりますが、そのようなこともこれからしっかりと踏まえていかなければいけないと思います。

読売新聞 再発防止策としては、具体的に何か考えておられることはありますか。

市長 やるべきことをしっかりとやるとしか言いようがないのですが、どうしてもクラスター対応として疫学調査を行うためには、非常に時間を要します。対象者が多く、職員の体制、利用者の状況、そのようなことも踏まえる中で、どうしても聞き取り調査が長時間にわたってしまいます。そのことをしっかりと踏まえた対応をこれからしていかなければならないと思います。場合によっては、もう少し違う方法で状況を把握することも考えていかなければならないと思っています。

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