市長・医師会会長記者会見(令和3年3月9日)

更新日:2021年03月12日

 新型コロナウイルスワクチン接種に係る基本方針に関する大津市長・大津市医師会会長の記者会見です。

  • 日時 令和3年3月9日(火曜) 18時30分から
  • 場所 大津市役所 別館 大会議室

新型コロナウイルスワクチン接種基本方針に係る市長・医師会会長の記者会見の様子

市長・医師会会長説明

市長 本日はご多忙の中、また遅い時間にお集まりをいただきまして、誠にありがとうございます。

 本日は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に向けてご協力を賜っております大津市医師会の重永会長と共に、皆様に本市におけるワクチン接種に係る基本方針についてご説明をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、私から基本方針のご説明を申し上げる前に、大津市医師会の重永会長にご出席をいただいておりますので、今日までの取組状況について、医師会の立場でご発言をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

会長 皆さん、こんばんは。大津市医師会の重永と申します。よろしくお願いいたします。

 大津市の新型コロナウイルスワクチン接種体制につきまして、昨年12月から大津市と協議を重ねてまいりました。佐藤市長のリーダーシップをもって、大津市の新型コロナウイルスワクチン接種対策室を立ち上げていただき、協議を重ねてまいりました。

 集団接種について会場を確保していただき、それから出動する医師・看護師を医師会の会員で何とかしてもらえないかということで、意向調査をいたしました。大津市医師会の会員が、現在、500名近くおりますが、診療所が250軒ほどあります。そのうち168名の医師、診療所に勤める看護師も173名、手を挙げてくれたと報告を受けております。それでまずやっていこうということになりましたが、これでも足りないので、病院の協力も得ようと、大津市内にあります公的な病院5病院と琵琶湖大橋病院に声をかけ、院長に集まっていただき、ご協力を賜れないかお話をさせていただきました。院長からは、医師・看護師の派遣を何とかしましょうというお話を頂戴しました。

 そこで、現場の意見を聞くために、ワーキングを立ち上げていただきました。ワーキングを2回開催し、現場の医師・看護師の意見を頂戴して、今日発表する素案、実施計画を立ててきたところでございます。

 その後、もう一回院長に集まっていただき、現状を聞き、ご了解いただいて、今日に至った次第でございます。これから市長から説明をしていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

市長 ありがとうございます。

 それでは、皆さんのお手元にお配りをしております資料に基づいてご説明を申し上げたいと思います。

 これまでの検討経過については、重永会長からご説明があったとおりです。この間、大津市医師会様のみならず、市内の6病院の皆様と協議しながら、この基本方針をまとめさせていただきました。

 3ページをご覧ください。

 まず、基本方針策定にあたって、新型コロナウイルス感染症の一日も早い終息に向けて、このワクチン接種を市政の最重要課題と位置づけております。これまでから大津市医師会様、また市内の6病院の皆様と検討を重ねつつ、安全かつ円滑にワクチンを接種できる体制の構築に向けて準備を進めてまいりました。

 4ページをご覧ください。

 接種見込数について、現在大津市には、65歳以上の高齢者の方が約9万2,000人、16歳から64歳までの方が約20万2,000人いらっしゃいます。接種される方を60%と想定すると、大津市での接種数は約35万回の見込みになります。

 35万回のワクチンの接種スケジュールにつきまして、国の方針に基づき、原則として65歳以上の高齢者から始めてまいります。その後、基礎疾患を有する方、64歳以下の方を対象に接種を進めます。

 図をご覧いただきますと、高齢者につきましては7月末を目標としておりますが、あくまでワクチンの供給スケジュールを踏まえた中で変更となる可能性がありますので、ご了承いただきたいと思います。

 次、6ページに移ります。

 35万回の大変多くのワクチン接種を安全かつ円滑に行っていく必要があることから、集団接種を中心としながら、高齢者施設等での巡回接種や病院・診療所における個別接種も組み合わせていくことを基本としております。集団接種につきましては、大津市医師会、そして市内の6病院の皆様をはじめ、多様な主体の皆様と協力して実施してまいります。

 なお、市内6病院と先ほどから申し上げておりますが、資料に記載のとおり、大津赤十字病院、大津赤十字志賀病院、滋賀医科大学医学部附属病院、独立行政法人地域医療機能推進機構滋賀病院、医療法人弘英会琵琶湖大橋病院、そして地方独立行政法人市立大津市民病院の6病院であります。

 次、7ページをご覧ください。

 大津市医師会様とは、今回のワクチン接種に当たり、検討初期の段階から協議を重ねてまいりました。特に我々の課題でありました医療従事者の確保について、医師や看護師の派遣など、接種体制の構築に向けて、本当に文字どおり一心同体となってお取組をいただいていること、本当に心強く思っております。改めて感謝を申し上げます。

 そのような中で、重永会長がおっしゃっていただきましたように、医師168人、看護師はさらに増えて177人お力添えいただくことになっております。

 次、8ページをご覧ください。

 具体的に集団接種についてどのように進めていくのか、説明を申し上げます。

 4月から6月までの高齢者に対する集団接種については、この3点の方針に基づいて実施してまいります。

 平日は市内3か所、土曜・日曜・祝日は市内4か所に集団接種会場を設置、後ほど詳細については申し上げます。大津市医師会会員及び市内6病院のスタッフにより班体制を組織します。そして、市内の介護事業所、保育所などの各施設や大津市薬剤師会、医療職ボランティア、市職員等によるサポート体制を整備という3つの方針に基づき実施してまいります。

 なお、7月以降につきましては、6月までの接種の状況を踏まえて取組を進めてまいりたいと考えております。

 次、9ページをご覧ください。

 集団接種の会場についてであります。

 平日は市内3か所、土曜・日曜・祝日は市内4か所に設置いたします。市北部につきましては琵琶湖グランドホテル、市中部は皇子が丘公園体育館、市南部は瀬田公園体育館を接種会場としてワクチン接種を実施します。土曜・日曜・祝日は、びわ湖大津プリンスホテルを追加し、4会場とする予定です。

 なお、4月につきましては、ご承知のようにワクチンの供給量が非常に限られていることから、会場や時間を絞って実施したいと考えております。

 10ページ、集団接種会場のレイアウトについてはご覧ください。

 次、11ページに移ります。

 次に、集団接種の実施体制ですが、6月末までの間は、医師会会員と市内6病院のスタッフの皆様による班体制をそれぞれ組織いただくとともに、大津市薬剤師会や市内の介護事業所、保育所などの各施設からの医療職、一般から公募した医療職ボランティアの方々と市職員を加えて会場運営を行ってまいります。

 次、12ページをご覧ください。

 次に、集団接種以外でのワクチン接種については、高齢者施設等での巡回接種により、施設に入所をされている高齢者の方に対するワクチン接種を行っていきます。

 また、かかりつけ医など身近な医療機関での個別接種につきましても、ワクチンの供給状況を見ながら順次拡大をしていきたいと考えています。

 13ページをご覧ください。

 接種のイメージを図示しております。これらの接種体制を組み合わせることで、まずは約11万回と見込まれます高齢者の接種を円滑に実施していきたいと考えております。

 なお、国からの通知に基づき、4月12日から開始を予定している高齢者向けの集団接種につきましては、先ほど申し上げましたが、当初は実証を兼ねて会場や時間を限定して始め、ワクチンの供給状況を踏まえて順次拡大をしていきたいと考えています。

 また、5月以降、この図の中にもありますように、高齢者施設等での巡回接種、病院や診療所における個別接種を順次拡大していく予定です。あくまでワクチンの供給を見ながらになります。

 次、14ページをお願いします。

 次に、接種を受けていただくための接種券についてであります。まずは高齢者の方向けの接種券を3月下旬以降、順次発送を予定しております。接種券を発送する際には、2回分の予診票や接種に当たっての注意事項などをまとめた本市独自のチラシ、ワクチンの説明書などを同封する予定となっております。

 次、15ページをお願いします。

 現時点で4月のワクチン供給量は、当初の想定よりもかなり少なくなる見込みとなっています。このため、接種券の発送につきましては、65歳以上に一斉に送付するのではなく、ワクチンの供給状況を見極めながら、重症化リスクなども考慮して年齢で区分するなど、段階的に発送しようと考えております。

 次、16ページに移ります。

 接種の予約についてです。接種の予約につきましては、住民の皆さんのお手元に接種券が到着後、コールセンター、電話です。ホームページ、LINEの3種類の方法で予約が可能となります。また、希望日や接種会場のどちらからでも空き状況を見ることができます。さらに、ホームページやLINEで予約をいただいた方には、予約前日に確認のため、予約日時や会場などを登録メールでお知らせする機能もあります。

 最後、17ページをご覧ください。

 次に、集団接種体制の検証を行うための運営訓練の実施についてです。実際の接種会場において、大津市医師会様をはじめ市内6病院、大津市薬剤師会、地域住民の皆様にもご協力をいただきながら、人員体制やレイアウト、動線など運営についての検証を行いたいと思っております。開催日時につきましては、令和3年3月14日日曜、14時からです。開催場所は、集団接種の会場の一つである琵琶湖グランドホテルとなっております。

 なお、当日につきましては、報道の皆様にも会場内で運営訓練の様子についてご覧いただけるようにしようと考えております。

 最後に、重永会長から補足がありましたら、お願いします。

会長 高齢者については持病を持ってらっしゃる方が多いのではないかと思います。家族の方がしっかり問診票を見ていただき、しっかりご記入をいただきたい。もしくは、かかりつけ医がおられる場合は、かかりつけ医にしっかりと相談をしていただき、しっかりとした問診票を持って会場にお越しいただければと思っております。

資料

関連リンク

この記事に関する
お問い合わせ先

政策調整部 広報課
〒520-8575 市役所本館2階
電話番号:077-528-2703
ファックス番号:077-522-8706

広報課にメールを送る