市長記者会見(令和6年4月26日)
- 日時 令和6年4月26日(金曜)11時から
- 場所 大津市役所 新館2階 災害対策本部室

市長説明
本日は、ご多忙のところお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。また、市政記者クラブの皆様におかれましては、平素から広く市政情報を報道していただきまして、誠にありがとうございます。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、私から本日の発表事項を申し上げます。
まず、大津市大河ドラマ活用推進協議会における「光る君へ」びわ湖大津大河ドラマ館と源氏物語「恋するもののあはれ展」につきましては、来館者が、今年1月29日のオープンから86日目となる4月23日に5万人を達成し、記念セレモニーを行いました。
ちなみに、昨日の4月25日時点では51,310人となっております。
4月14日の第15回の放送では石山詣が描かれて、石山寺が登場しました。大型連休を控えて、より多くの方々にお楽しみいただくためにも、ドラマの小道具2点を新たに展示し、4Kシアターに新たな映像を追加して、本日26日から公開しております。小道具につきましては、石山詣のシーンで使用された赤懸帯と竹水筒の2点で、映像につきましては、第15回の石山詣のシーンのメイキング映像などを含む大津でしか見られない映像となっています。


また、大型連休中の4月27日から29日、5月3日から6日までの合計7日間には、JR石山駅から徒歩5分の東レ株式会社様の従業員用駐車場をお借りして、石山寺や大河ドラマ館などにお越しになる方々の臨時駐車場とするとともに、無料シャトルバスを運行します。なお駐車台数は171台となっております。引き続き、公共交通機関の利用を呼び掛けますとともに、周辺道路の混雑緩和に向けて対策を講じてまいります。
周遊促進事業としましては、本日4月26日から9月29日までを期間として、スタンプラリー「めぐり逢ひて、紫式部 其の弐」を開催します。西日本旅客鉄道株式会社、京阪ホールディングス株式会社とともに、3府県で広域的な紫式部ゆかりの地への周遊を図ります。
さらに、宇治市・越前市・大津市の紫式部ゆかりの3市連携事業として、実際に紫式部ゆかりの3市を巡って謎を解く体験型イベント「紫式部謎解きまちめぐり」も6月上旬から実施する予定です。こちらにつきましては、後日詳細についてお知らせします。
大津市歴史博物館におきましては、前回ご紹介しましたとおり、5月19日までを会期として、明日27日から春季企画展「紫式部と祈りの世界」が始まります。内容につきましては、前回も紹介したとおりですけれども、明日からの開催ですので、改めてご紹介申し上げます。
春季企画展「紫式部と祈りの世界」では、紫式部が生きた平安時代中期の文化を同時代の仏教美術を中心に紹介することとしています。見どころにつきましては、石山寺に伝わる紫式部聖像や藤原道長・彰子親子にまつわる国宝2点で、紫式部の聖像が石山寺の外で展示されるのは大変珍しいことですし、また藤原道長・彰子ゆかりの品が大津に集う貴重な機会となると考えています。
展示では国宝2件、重要文化財7件、市指定文化財1件を含む17件を展示する予定で、いずれも普段は非公開のものとなります。この機会にぜひ会場に足を運んでいただき、大津の豊かな歴史文化を体感していただければと思っています。
私からは以上であります。
質疑応答
読売新聞 私は、京都から引っ越してきた人間として、人口戦略会議で、大津が県内で栗東と守山に比べて人口増減率が減ってしまうという悲しい文書が出ていながらも、大津がやっぱり魅力あるまちだと思って引っ越してきたので、大津のいいところを発信していきたいし、これからもつくっていきたいなと。その一つが、大津市がやっている市民の生物調査でして、最近、弊社の連載で「琵琶湖生きもの語り」というものがあるんですけれども、それを書いていただいた関さんが調査を監修されていて、今、原稿を書いているんですけれども、大津はカエルの聖地みたいなところがあり、琵琶湖が、淡水が近いということで、多くのカエルが見られると。ということは、自然がとても豊かなものが残っている。それがこういう都市近郊にあり、やっぱり近くて自然に親しめるということは、子育てをする若い女性というか、世代にとって、子どもが自然に親しめる環境はとても大事じゃないかというので、そういったところも、大津の人はみんなご存じだと思うんですけれども、県内外に発信できたらと思っています。
幹事社質問ですが、国民スポーツ大会の在り方について、全国知事会・村井知事からご発言があったんですけれども、知事も、今までのやり方でやり続けるかどうかを検討することは重要だということで、我々も着手したいということですけれども、村井知事と三日月知事の発言で、市長の国スポに関するお考えをお聞かせいただきたいのと、2025年の開催に向けて、市の負担額とか、今後どのように検討していくのか、お聞きしたいと思います。

市長 国民スポーツ大会につきましては、時代に即して様々な議論が行われること自体は大変大切なことだと考えています。しかしながら、本県におきましては、来年に開催を目前に控えております。多くの競技者が大会を目標とするとともに、各競技団体においても競技力向上に取り組む中にあって、一つの考え方としてお示しはされているものの、廃止という言葉だけが取り沙汰されるのは、選手の皆さん、競技団体の皆さんにとっては、モチベーションを低下させることにつながるのではないかと大変懸念しています。
まずは、本市といたしましては、開催市として全国から訪れる選手・関係者の皆さんを温かくお迎えし、選手が安心して競技に臨めるよう、着実に準備を進めてまいりたいと考えております。
読売新聞 特に変更とか検討していることはないのでしょうか。
市長 検討する主体にもありません。まずは、今申し上げたように、開催市として着実に準備を進めていくということです。
読売新聞 人口戦略会議の結果について、市長の受け止めをお聞かせください。
市長 本市につきましては、人口で7.3%減少、また若年女性人口で20.3%減少ということですけれども、一つの物の見方、一つの物の考え方としてお示しされたものと受け止めています。
読売新聞 若年女性に選ばれないと、人口が増えていかないということはあるかと思うんですけれども、今年度予算でもいろいろ対策がなされますけれども、改めてどういう対策をされますか。
市長 まず、人口減少にどう立ち向かうのかということは、本当に我が国の大きな課題だと思っています。その中で、大津市として住みたい、住み続けたいと思ってもらえるように、地域の魅力の磨き上げは不断にしていかなければいけないと考えています。その上で、今もおっしゃっていただいたように、子育て支援、教育環境の整備などによって選ばれるまちとなるよう、取組を進めていきたいと思います。
読売新聞 シャトルバスの関係ですけれども、東レさんからは無料でお貸しいただいているんですか。公費を使ってなんですか。
市長 無料です。
読売新聞 無料で。すごいですね。シャトルバスは何分間隔ぐらいで、誰が。
市長 1日22本程度を想定しています。その運行の内容については検討中です。何時何分に出るというところまでは確定していません。
読売新聞 何時から何時までというのは分かりますか。
観光振興課長 午前10時から午後5時までの時間となります。
読売新聞 運行はバス会社ですか。
観光振興課長 ドラマ館の委託先の事業者においての運行になります。

毎日新聞 今日の発表事項でもありますけれども、今年はちょっと注目して売り込んできた大河ドラマで、ようやく大津市が登場したということになるんですけれども、実際、ご覧になっての感想と、この後どのような期待を抱いておられるか、その点をお聞かせいただきたいと思います。
市長 個人的なドラマの感想を申し上げるのが適切かどうか分かりませんけれども、思った以上に、現代の我々も共感できる内容であるなと。ドロドロした闘争があり、ドキドキした恋があり、そういった意味では、今後の展開も目が離せず、楽しみにしています。
毎日新聞 大津市が出てきた場面について、どうご覧になられましたか。
市長 我々が、石山寺の鷲尾龍華座主と共にNHKに要望に行った最大の内容は、石山寺をしっかりとドラマの中で取り上げてほしいという要望を申し上げておりました。まずは石山寺が登場したことについて大変嬉しく思っています。
毎日新聞 描かれ方は。
市長 描かれ方も、実は石山詣のシーンも鷲尾龍華座主が、NHKの相談を受けてしっかりと助言をされていると伺っております。
毎日新聞 市長自身の受け止め方と、どうだったという感想をもっと。
市長 繰り返しになりますけれども、まずは石山寺、石山詣のシーンが出てきたことは大変感慨深く思っています。
中日新聞 石山寺の話と重なるんですけれども、5万人達成というのは、市長としては、思ったより早いのか、想定どおりなのか、どう受け止めていらっしゃいますか。
市長 活用推進協議会においては、5万人の達成は7月下旬を想定しておりましたので、その想定よりは早いということになろうかと思いますが、従前の定例記者会見で申し上げたように、10万人の目標設定ですけれども、少しでも上積みを目指しておりますので、そういった意味では、スタートダッシュはうまく切れたのではないかと感じています。
中日新聞 それに関して、今度はシャトルバスの対応をされるということですけれども、4月の桜の時期がありましたけれども、その時期に何か、交通渋滞だったりという苦情は市に入っているんでしょうか。
市長 苦情ということではなく、やはり交通混雑は発生している状況です。
中日新聞 びわ湖大花火大会についてですけれども、今年も8月の通常と同じような開催が発表されまして、昨年はいろいろ反対決議案が出されたタイミングや混乱もありましたけれども、今年、再開催ということで、改めて市長の思いをお聞かせ願えますか。
市長 まずは、地元の皆さんはじめ、市民の皆さんのこういったご理解の下で、例年どおり開催できることを大変歓迎していますし、また本市としては、実行委員会の一員として、皆さんに喜んでいただけるような花火大会になるよう、力を尽くしていきたいと思います。
NHK 宮島未奈さんの表敬訪問で、バーチャル観光大使というキーワードが出てきたと思うんですけれども、それについて何か話が進んでいたりとか、具体的なアイデアが出てきていたら教えていただきたいと思います。

市長 まずは、この間表敬訪問をしていただいたときに、一つのアイデアとして投げ掛けさせていただきました。現時点で具体的な取組はまだありません。
京都新聞 びわ湖疏水船が、この春に大津港まで延伸されて、季節の運航が順調だったと聞いております。改めて、大きく力を入れてこられた大津港の活性化を今年度はどういったところを主になさるかを伺いたいのと、活性化することで、地元にどういったメリットがあるのかを伺いたいです。

市長 びわ湖疏水船につきましては、大津港延伸は、本当に長年目指してきたものですので、こういった形で好評いただいていることは大変嬉しく思っています。これをしっかりとPRすることによって、秋以降の集客につなげていきたいと思っています。
大津港を中心としたにぎわいづくりについては、これまでの間も様々な取組を重ねてきていますけれども、特に今年度につきましては、市民プラザにたねやを整備していただいていますので、大津港と今年度中に完成するたねやをどういうふうに動線として結んでいくのかということも視野に入ってきましたので、大津港だけではなく、なぎさ公園と一体となったにぎわいづくりで、次の段階に移れるのではないかと期待しています。
京都新聞 活性化することで、ナカマチ商店街の人通りが多くなるとか、地元にどういったにぎわいとかをお考えですか。
市長 新たな人の流れをつくりたいという思いの中で、このなぎさ公園周辺魅力向上プロジェクトの取組を重ねてきています。

その中で、まずはこの大津港、そして市民プラザ、なぎさ公園内の周遊を促進するとともに、キーステーションになるのがびわ湖浜大津駅であり大津駅であろうと思いますので、ここを結んだ形で、ナカマチ商店街にも足を運んでくださる方が増えることは期待しておりますが、まずはなぎさ公園周辺、この新たなにぎわいづくりというところに今、力を尽くしているところです。
共同通信 びわ湖大花火大会は、おととしが同じ金額、確か1,800万円だったと記憶しているんですけれども、負担金を出されています。その金額について、市長は多いと思われているか、今後減らしたいと思われているのか、何かその辺のお考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。
市長 金額の多寡よりも、今回アンケートを実施させていただきましたら、やはり多くの市民の皆さんが、花火大会を楽しみにされているということが数字で証明されましたので、そこに裏づけをもって行事の負担というものを今年度も継続しています。
共同通信 これに関連してですけれども、物価高騰とかもあって、これからますます花火大会を開催する経費がかかってくるんじゃないかと思うんですけれども、例えば有料観覧席を増やすとか、市長として何か収益を上げるアイデアはあるのでしょうか。
市長 そこは大きな課題だと思います。収益を追求することによって、地元の皆さんから望まれない花火大会になってもならないし、地元の皆さんにも喜んでいただくためには、収益を追求するべきではないでしょうし、さりとて今おっしゃっていただいた事業の採算を取ろうとすると、収益も一定追い求めねばなりません。この最適解を皆さんと一緒に見い出していく必要があると思います。

共同通信 坂本城に関してですけれども、例えば文化庁の協議とかで進捗はありましたでしょうか。
市長 まずは、これまでもお示しをしているように、三の丸と見られる遺跡について、継続して調査を進めています。また、その間、文化庁をはじめ関係者の皆さんにご助言いただいていることはありますが、まずは調査を進めるということで今取り組んでいます。
共同通信 今されている調査は大体いつぐらいまでで、何かしかるべきタイミングでまた一定発表があるかと思うんですけれども、その辺のめどはありますでしょうか。
市長 そこは、今本当に調査をしている最中ですので、進捗に合わせて適切に皆さんにもお知らせしていきたいと思います。
日本経済新聞 今、市長がおっしゃった湖岸のたねやと大津港をどう結びつけるかといった動線ですが、これは具体的にこんな感じで、アイデアが浮上しているとかあるんでしょうか。

市長 既に大津港のサイクルステーションO-PORT-ableにおいて、例えばレンタサイクルの取組をしていますが、非常に好調ですし、またこういったシェアサイクルの取組をこれからもまちなかで模索していきたいと思います。
日本経済新聞 湖上というのは選択肢に入るんですか。
市長 一つの可能性としてはあり得ると思います。今回も、また大河ドラマの話に戻って恐縮ですけれども、いろんな旅行商品を造成していただく中に、石山詣、打出浜から船に乗って石山寺へ詣でたということで、あえて観光船をチャーターしていただくような旅行商品も造成していただいていますので、そういった意味では、今回の大河の取組も次につながるのではないかと思っています。
日本経済新聞 昨日、たねやとうちの幹部が話していて、やっぱりラーゴ大津をどういうふうに発展させていくかというのを、うちの幹部も考えていて、大津港と結びつけるのもそうだし、各名所、あるいはその後にできる新・琵琶湖文化館とか、そのあたりも含めて、あともうちょっと広範な とは言わないですけれども、観光のネットワークができないかということを彼らは言っていたんですけれども、そういった可能性についてはいかがですか。
市長 まず、一つ一つプレーヤーが見えてくる中で、次の連携が生まれてくると思っています。決してにぎわいのある土地だけ、にぎわいのある場所だけをつないでいくだけではなく、例えば今回のラーゴ大津の取組にも、今森光彦先生が参画をしていただいています。そうすると里山というキーワードで、例えば棚田が本当に誇りである仰木の地域なども、このたねやの取組とともにまた光が当たるような、そういった展開ももちろん考えられますので、また新たなところにたねや、ラーゴ大津を起点として展開していくということも、これから一緒に取り組んでいきたいと思っています。
滋賀報知新聞 先程、車両混雑の話があったんですが、今年春、お花がきれいな時期に私も何度か取材等でお邪魔させていただいたんですが、平素、平日であっても駐車場が埋まっているところを拝見したんです。先ほど、市長は一部交通混雑が発生したという情報があったということですけれども、シャトルバスは、大型連休以降、延長もあり得るのかという予定とかあれば教えてください。
市長 先程も交通混雑の解消に向けて検討を進めるということを申し上げましたが、やはり一定パークアンドライドの取組については、今も検討していることはあります。現時点でちょっとお示しすることは困難です。
滋賀報知新聞 先程もお話がありました「成瀬は天下を取りにいく」で、膳所エリアを中心に大津市が注目を新たに集めているということで、市の観光への熱は、今どんどん高くなってきているのかなと。大河ドラマもこれから下半期を迎えるに当たって、またどんどん熱を帯びてくるのではないかと思うんですけれども、まず市内の周遊を生むということで、例えば石山寺エリアと三井寺・博物館エリアをつなぐような観光コースであったり、周遊バスの導入であったり、「成瀬は天下を取りにいく」とか、坂本城なんかにすっと行けるような交通というのは、今後の展開に何か市長、お考えがあればお願いします。
市長 従前の定例記者会見で申し上げていると思いますが、まずは石山寺エリア、そして三井寺・大津市歴史博物館エリア、これをつなぐ大きな動線としては京阪電車がございます。京阪電車もラッピング電車を走らせていただいたり、乗車を促す仕掛けは、今年度に入ってからも重ねていただいていますので、まずはこの京阪電車を大きな動線として活用しながら市内周遊を促進していきたいと思います。
読売新聞 市庁舎の市民のワークショップの件ですけれども、既に第1回目の勉強会が非公開で行われたということで、かなり関心があるんですけれども、その様子はどういう感じだったんでしょうか。


市長 第1回目のワークショップにつきましては、まず現在の市役所の庁舎の課題を皆さんと共有するということで、どちらかというと勉強会的な要素が強かったと思います。そういった中にあって、意見交換のみならず、市役所の中をくまなく歩いていただいて、様々な市民、そしてまた庁舎の利用者の目線からのご意見をいただいたところです。
読売新聞 どんなご意見がありましたか。
市長 皆さんが感じておられているとおりだと思います。
読売新聞 現庁舎のことよりも、こんな庁舎になった方がいいなみたいな、建設的に言っていただけたら。
市長 そういった意味では、やはり前提としているものの、皇子山総合運動公園と市役所庁舎との連携というところについては、様々な視点からご意見をいただいたところです。
読売新聞 非公開であったのはかなり残念だったんですけれども、次回は公開とか、取材とかは可能なんでしょうか。
市長 回数を重ねますので、その中で一定皆さんの理解が高まった段階で、またそういった議論については公開していきたいと思いますし、また新たな展開としては、大学から協力の申出がありましたので、市民ワークショップに大学生も参画するような形での取組を進めていきたいと思っています。
読売新聞 改めて、言える範囲・分かる範囲で、どういう方が参加して、どういう目的ですか。
市長 またしかるべきときに。今は最終調整中です。
読売新聞 若い人の視点が入っていくということでしょうか。
市長 少なくとも今のワークショップのメンバーも28名いらっしゃいますけれども、10代・20代の方も4名いらっしゃいますので、ある意味で10代から70代までという幅広い世代の皆さんに参画いただいたことは、これまでにない形であると思っています。
更新日:2024年05月23日