市長記者会見(令和6年5月29日)
- 日時 令和6年5月29日(水曜)15時から
- 場所 大津市役所 別館1階 大会議室

市長説明
皆さん、こんにちは。お忙しい中、記者会見にお集まりいただき、誠にありがとうございます。また市政記者クラブの皆様におかれましては、平素、市政情報のみならず、大津市の情報発信にご協力いただいていることに対しまして、改めて厚く御礼申し上げます。本当にいつもありがとうございます。
それでは、本日は私から3項目についてご紹介します。

はじめに坂本城跡の発掘調査に関してです。
ご案内のとおり、坂本城跡につきましては、宅地造成工事に先立って本市が行った発掘調査で、石垣を有する外堀と思われる遺構が発見されております。これを受けまして、造成工事を計画しておりました事業者に対して工事の中止を要請し、事業者の深いご理解の下、3月21日に坂本城跡の国史跡指定に向けた覚書を締結したところです。
その後、本市で遺構周辺の発掘調査を進めた結果、このたび前回発見された石垣から9メートル離れた地点で対となると見られる石垣を発見しました。これによりまして、坂本城の外堀の一部は幅が9メートルということが判明し、坂本城の規模、専門用語で「縄張」というそうですが、その解明の手がかりとなる貴重な成果であると考えております。


写真をご覧ください。2月に発表した石垣と新たに発見された対岸の石垣です。今回の石垣は3石が横に並んだ状態で見つかり、見つかった高さから推測すると、もう一石、下に石が積んであるのではないかと言われています。調査地を真上から見ますと写真のようになります。水色で丸をつけた地点が今回見つかった石垣の場所となります。石垣の方向から、2月に発表いたしました石垣と並行しているものと考えられます。
今回の石垣の発見を受けて、城郭研究の第一人者であります滋賀県立大学の中井均名誉教授に現地をご確認いただいたところ、今後の坂本城研究の基軸となる発見だという評価とともに、今回の発見によりまして前回発見された石垣の重要性が増したとのコメントをいただいております。
今回の発見により、この場所での発掘調査は一区切りしたと判断しております。出水期を迎えて、大雨により石垣等の遺構が崩壊するおそれがあることから、一時埋め戻しをすることとしております。このため今回発見された石垣の遺構については、直接ご覧いただくことはできませんが、写真をご希望の場合はお申出いただければと思っております。なお、周辺の住民の皆様に影響がありますことから、調査地や周辺の私有地、農地への無断での立入りは控えていただきますよう、改めて広く呼び掛けておきたいと思います。

また、このたびの坂本城遺構保存に向けた活動を評価いただき、公益財団法人日本城郭協会が主催いたします第3回日本城郭協会大賞において、株式会社三王不動産流通様と本市が審査員特別賞をいただくこととなりました。6月5日に東京で行われます表彰式には私も出席する予定です。引き続き、本市といたしましては、坂本城跡の国史跡指定に向けて全力で取り組んでまいりたいと考えております。

次に、大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会における官民連携での取組についてであります。
「光る君へ びわ湖大津大河ドラマ館」と「源氏物語 恋するもののあはれ展」の入館状況についてです。今年1月29日にオープンして以降、開館122日目となる本日の午前中に8万人を達成いたしました。お手元に資料を配布しておりますけれども、達成を記念して新潟県からお越しになりましたご夫婦に記念品を贈呈しております。
これに先立ちまして、5月21日に開催いたしました協議会の総会において、来館者数の目標を当初の10万人から16万人に引き上げることといたしました。この16万人も通過点となるよう、引き続き誘客を図るとともに、観光事業者などと市内や広域での周遊に力点を置いた取組を進めることで、経済波及効果をさらに高めてまいりたいと考えております。


それでは本日は、間もなく始まる周遊促進事業を2つご紹介いたします。
まず紫式部・源氏物語ゆかりのまちとして、昨年6月に連携協定を締結した宇治市・越前市との連携事業です。6月1日から、実際に3市を巡って謎を解く体験型イベント、紫式部謎解きまちめぐりを11月17日までの期間で実施いたします。また6月15日からは、市内店舗を巡っていただき、応募していただくと抽選で商品が手に入るデジタルスタンプラリー、「びわ湖大津しきぶらり~ 夏ぶらり」が春ぶらりに続いて始まります。こちらは8月31日までとなっております。ぜひこの機会に、市内の周遊だけではなく、県内や紫式部、源氏物語ゆかりのまちである宇治市、越前市にも足を運んでいただければと思っております。
最後に、シェアサイクル実証事業についてであります。6月1日から、大津港サイクルステーション、O-PORT-ableの運営にも参画いただいている株式会社きゅうべえ様とともに、エコ移動の普及を目的としたシェアサイクル実証事業を始めます。

ゼロカーボンシティOTSUを表明している本市では、自動車の利用を控え、公共交通の利用を推進しているところですが、この実証事業では、身近な場所にシェアサイクルのポートを設けることで、自転車を移動手段の選択肢に加えてもらうとともに、CO2排出量の削減における効果についても見たいと考えています。
まずはJR大津京駅周辺から瀬田、石山までの区域において、JRや京阪電車の主要駅や商業施設など16ポートを設け、合わせて60台の電動自転車を配置することとしています。その後も段階的にポート及び電動自転車を追加する予定で、市としても公共施設などにもポートを設けていきたいと考えています。
この3点について、私からは以上です。
質疑応答
読売新聞 待機児童数についてお伺いします。今年の春の待機児童数が184人ということで先日発表がありました。前年の6人からすると約30倍ということで急増しております。その背景・要因を市長はどう見ておられるか、お考えをお聞かせください。
市長 これは既にお答えをしているところではありますけれども、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による利用控えが収まったこと、また女性の就業率の上昇傾向などにより、申込者数が昨年度から285人増加しています。特に中部から中北部地域において待機児童数が増加しました。市全体で見ますと、就学前の児童数は減少しておりますが、市外から転入される方からの申込みが増加しております。交通の利便性や自然環境などから住まいの場として大津市を選んでいただいた一方で、今般、待機児童数が増加したことは、市としても重く受け止めています。
読売新聞 現在の待機児童解消に向けた市の対策についてお伺いします。保育士の方の待遇改善のための補助金なんかを支給されているとお伺いをしておりますが、今回の状況を踏まえて今後改めてどのような対策を取られるのか、提案・お考えがあればお伺いします。
市長 全国的に保育士不足が言われる中ではありますが、やはりまずは保育士確保に向けた取組に力を入れていかなければいけないと考えています。民間保育所等につきましては、令和3年度に各種補助金の見直し、保育士の処遇改善に向けても支援の拡充を図ったところではありますが、さらなる対策を検討してまいりたいと考えています。
また市としては、5月17日に市職員の採用試験の公告をしておりますが、来年度の保育士の採用予定人数を約2倍に引き上げまして29人といたしました。併せて受験者の負担軽減のために試験内容や試験期間の見直しを行ったところです。まずは保育士の確保に注力したいと思います。
読売新聞 次にハード面の対策について、今回、地域的にはJRの比叡山坂本駅から大津駅にかけてのエリアで特に多かったということですけれども、新しい園を新設するとか、そういったハード面の対策についての必要性とか、具体的に検討していらっしゃるとか、そういう状況があるのかどうかをお聞かせください。
市長 先ほども市全体では就学前の児童数は減少ということを申し上げました。コロナ禍を経て出生数が大変落ち込んでいます。そういった中で、今回の待機児童者数の原因の一つに、今も質問の中で触れていただきましたように、地域ごとのニーズの偏在があります。このことは今後とも続く可能性が高いと考えておりますので、その地域における整備の必要性についてはしっかり対策をしたいと思います。

日本経済新聞 坂本城ですけれども、一旦埋めるということですが、その後はどうでしょうか。雨の季節が終わった後か、随分歴史があるため見ておきたいと思うんですけれども、今回公開する、つまり見たい人に公開する、そんなことも考えてらっしゃるんでしょうか。
市長 現時点において公開する考えはありません。
日本経済新聞 じゃ埋めて。でもその上には、もう住宅は建てないわけですよね。
市長 住宅開発が予定された地域における継続した発掘調査ですので、この上については住宅が建つことはあり得ません。
日本経済新聞 ということは、今回取りあえず埋め戻しをして、そこから先のことはまた考えるという。
市長 先ほどもお答えしたように、国の史跡指定を受けなければ活用の道が開けませんので、まずは国の史跡指定を受けるために今取組を進めているところです。
日本経済新聞 国の史跡指定はどういう手続きなんですか。もう既に国に申請しているんですか。それとも今手続きの準備をしているという、そういう段階でしょうか。
市長 今、文化庁の文化財の調査官からご助言をいただきながら取組を進めているところでありますけれども、まずは我々としては、調査についてしっかりと資料をまとめて提出をするということを求められておりますので、このことを第一のステップとして取組を進めたいと思います。
日本経済新聞 史跡指定をうまく、うまくというか受けられたら、その後考えるという感じですか。
市長 保存と活用という点から申し上げると、国の史跡指定を受けた上で、次の活用の検討に入りたいと思っています。
NHK 坂本城の新たな発見ですけれども、現在、大津市において国の史跡指定を目指している中で大きなはずみになったんじゃないかと思うんですが、市長としてはどのように捉えてらっしゃいますでしょうか。
市長 まず今回の発掘調査において、坂本城の姿というのが想像できる第一歩になるのではないかと思っています。先ほどもご説明を申し上げたように、堀の幅が約9メートルだということが判明したと。今まで、坂本城三の丸と見られる周辺においても、堀が何メートルだったかということは全く分からないわけでありますので、そういう意味では堀が9メートルになったことだけでも、坂本城の姿が我々にとっては少し具体のものになってきたのではないかなと思います。
NHK 今回の成果をアピールしながら国の史跡指定を目指すということでしょうか。
市長 既に先に発表した発掘の成果も含めて文化庁には評価いただいているところでありますので、さらにこのことによって史跡指定に向けて、我々としては材料が増えたと思います。
産経新聞 今回のこの発表ですけれども、通常、これは定例会見という場ではなくて、普通に発表の場を設けて担当の発掘調査員が説明するという形を取るんですけれども、今回何でこういう会見の場で発表するんですか。
市長 前回の定例記者会見の場でも、坂本城についてのご質問がありました。その後調査をしているけれども何がしか進捗はあるかということで問われましたので、今回、この定例記者会見の場で説明させていただきました。
産経新聞 これがすごく重要な発見だった場合、この時間に、市長も元報道関係者の方でおられたと思うんですけれども、この時間に発表して、次の日、解禁も設けずに出そうというときに、紙面取りというのが割と厳しいので、その辺の配慮をこれからお願いできますでしょうか。
市長 ご指摘はごもっともだと思いますので、しっかりと受け止めて対応したいと思いますが、今回は既に2月に公表しています発掘調査の成果の続きということで、この場を使わせていただいた次第です。
産経新聞 続きとはいっても、ものすごいものが出てくることが予想されるわけでね。今回は、見た限り堀の幅が9メートルということで、そこまではないのかなというふうに思ったのであれなんですけれども、ちょっとすごく怖いので、その辺が。そういうことの配慮をお願いできますか。
市長 ご指摘はごもっともでありますので、そこはしっかりと我々も受け止めたいと思います。
毎日新聞 坂本城の件ですけれども、今回、この一連の調査はこれで一旦終了するという形になるんでしょうか。あるいはまた今後引き続きの発掘調査がどの時期、あるいはまだ未定なのかも分からないけれども、引き続き調査していく予定になっているのか、その点をお伺いさせてください。
市長 現在の調査地における発掘調査については、ここで一旦区切りをつけたいと思っています。
毎日新聞 ということは、もちろん城跡自体は広いので、今後の調査はまた継続的に行っていかれるということになるんですか。
市長 今、具体に調査という形で進めているものはありませんが、周辺においてはやはり宅地開発が計画されている地点が他にもありますので、それに伴う試掘をしている地点はございます。
中日新聞 紫式部の関連で、周遊の話が出ましたけれども、実際ここまで順調にドラマ館の来館者は増えていると思うんですけれども、それがどれぐらい周遊しているかというのは、その辺のことは分かっていますでしょうか。
市長 大河ドラマ館にお越しいただいた方に対するアンケートでは、周遊というところまではつかみ切れていませんが、これまでに行ったアンケート調査の結果によれば、3割程度が宿泊を伴って大河ドラマ館にご来館いただいておりますので、宿泊を伴うということであれば、石山寺大河ドラマ館のみが目的地であることは考えにくいと思っていますので、周辺への周遊も一定促進されているものと思います。
中日新聞 その宿泊というのは、市内に宿泊?それ以外、京都とかもいらっしゃる?
市長 残念ながら母数が200余りのアンケート調査ですけれども、そこまでの詳細な宿泊地までは出ていません。
中日新聞 救急車の利用で、簡単で軽度なものでも救急車を呼ぶということが多々いろんなところで発生して、松阪市ではお金を取るようなことも起こっているんですけれども、大津市でも昨年の途中までしか分かっていないですけれども、たしか過去最多の119番通報だったと思います。大津市でもそういうような対策は何か考えられていることはありますでしょうか。
市長 これは市議会でも議論いただいたところでもありますが、まずは有料というところに誤解があるのは、あくまで受入れの医療機関における料金の徴収ということですので、決して公の救急車が有料になったわけではありません。そのことについては今のところ有料化ということはもちろん考えていませんし、ただ適正利用については不断に呼び掛けていく必要はあると思います。
産経新聞 紫式部に関連してですけれども、これからNHK大河ドラマでは紫式部がいよいよ源氏物語を書くというようなところに入っていくかと思うんですけれども、石山寺では起筆伝説という有名なのがありますけれども、それに併せて何かプランみたいなものはありますでしょうか。
市長 秋に集客に資するイベントを予定しておりますが、直接源氏物語の起筆とは関わりありませんが、紫式部が詠んだ歌をテーマにしたようなイベントにしたいと思っています。
産経新聞 それはもう既に何か発表されている話ですか。歌をテーマにしたイベントというのは。
市長 秋にイベントを予定していることは申し上げているんですけれども、どういったテーマで、どういった内容でというのはまだこれまで申し上げていませんが、今、内容を固めているところです。
京都新聞 大津湖岸なぎさ公園市民プラザにたねやさんが出店される件で、交通渋滞を心配されるような声を地元の方から伺うことが多いんですけれども、市長として、そのあたりの課題は、どんな認識をされているかというのと、あと対策・検討状況を教えていただければと思います。
市長 これまでの記者会見でも申し上げているとおり、まずは事業者において隣接する駐車場について拡張をお願いしています。

そしてサンシャインビーチの駐車場においては、今年度、市として駐車場の台数を増設できるように整備を進めているところです。まずは駐車場の台数を確保するという取組の中で、実際に開店した後については、周辺の道路の誘導をしっかりとやっていく必要があると思っていますので、このことについては今どうあるべきなのかという検討を進めております。
京都新聞 警察とかとも連携をされているんでしょうか。
市長 もちろん道路管理者であります滋賀県、そしてまた公安委員会、警察とも協議をしているところです。
京都新聞 市民プラザの工事に伴って、びわ湖大花火大会で、市民が無料で立ち入れられるような観覧場所が少し狭まるのかなという感じがするんですけれども、大津市として何か場所を開放されたりとか、市民がより楽しめるように何か検討されていることはありますでしょうか。
市長 実行委員会の中でまずは検討していただくべきことであろうと思います。市民プラザについては、今ご指摘のとおり工事中ですので、今回の花火の観覧はできないということになります。

中日新聞 レイクスがB1昇格かつ優勝を果たされたと思うんですけれども、ホームタウンの大津市として、今後何か連携で考えられていることはあったりしますか。
市長 まずは、1年でB1に復帰するということを有言実行で成し遂げられたことに、大変敬意を表したいと思います。これまでも連携しているところでありますけれども、来週にはまたお越しくださるということですので、引き続き様々な面で、スポーツの推進のみならず、幅広く連携したいと思います。
時事通信 シェアサイクル実証事業についてお聞きしたいんですけれども、先ほどのお話の中にもあったように、段階的にポート数を増やしていくというお話もあったかと思うんですが、実際にこの実証事業後、結果次第だと思うんですけれども、本格運用みたいなのも現段階で検討されているんでしょうか。
市長 まずは実証事業において、どういう効果があるのかということをしっかりと検証したいと思います。その後のことはその時点で評価をしながら検討したいと思います。
時事通信 実際に利用データなんかを、例えばまちづくりに生かしていくであったりとか、何かそういった副次的な面での検討をされていることはありますでしょうか。
市長 これまでからシェアサイクルの事業というのは、本市の中で実施されてまいりましたが、定着していないということは、やはりそこに大きな課題があるのであろうと思います。今回の実証事業は、この気候変動の中で環境に対する意識が皆さん変わってきましたので、そういった意味ではこういった環境への効果ということをしっかりと打ち出しながら取組を進めたいと思います。
滋賀報知新聞 シェアサイクルについてお尋ねします。先程のお話の中でもまだ市内には定着をし切っていないというご認識を伺ったんですけれども、他社さんの別の質問であったんですけれども、周遊という観光の面を見ますと、シェアサイクルも一つの可能性かなとは思うんですけれども、まず観光で、特に大津から石山エリアというので、このシェアサイクル、何か活用できそうだなという思いがあれば、そのあたりを教えてください。
市長 今、環境面での効果について先程、ご説明申し上げましたけれども、もちろん二次交通としての利用を想定しておりますので、そういった中では、今回の大河ドラマの関連の取組のみならず、周遊促進するために資するものになればと期待しています。
滋賀報知新聞 シェアサイクルは自転車でというところなんですけれども、CO2排出の削減とかからは少し外れるかもしれないんですが、大阪や東京の都市部では電動キックボードのシェアというのもかなり定着してきていると思います。大津市内、今、自転車が走行する道幅が狭かったりという問題もあると思うんですけれども、大津も電動キックボードなどのご検討というのはあったりしますか。
市長 本市として主体的に取り組むことは考えておりませんが、やはり県内の事業者の中にも電動キックボードについて取組を推し進めようとしているところもありますので、しっかりと情報は把握したいと思います。
産経新聞 関連してシェアサイクルについてお尋ねします。このうち、先程の周遊の件とも絡むんですけれども、この自転車に、例えばGPSとかがついていて、利用者がどういうふうに周回しているとか、そういった機能というのは持ったりするんでしょうか。
市長 専用のアプリケーションを携帯端末にセットアップしていただいて使っていただく形態ですので、そういったものを活用すれば、一定程度データの把握はできると思いますが、主体として取組を進めるというよりは、事業者においてどうデータを活用されるのか、そこについてはこれから我々としても注視したいと思います。
産経新聞 あと安全面において、自転車に乗る場合はヘルメットを着用しなければいけないというのは、道交法でこれは去年から義務化されているところですけれども、あまりヘルメットを持って歩いているという人は想像しにくくて、それで安全面の担保とか、実証実験の段階で言ってもしょうがないんですけれども、なぜそういうふうに考えていらっしゃるんですか。
市長 この事業を実施する上で一番の課題であると思っています。努力義務というものの、安全への配慮のためにヘルメットの着用を呼び掛けている市として、やはりそれはしっかりと取組をしていかなければいけないと思っています。まずはヘルメットの着用について、この事業の中でしっかりと呼び掛けること、同時に具体的に検討しているのは、例えば大津港サイクルステーションO-PORT-ableでヘルメットの貸出しをすることなども今検討しておりますし、また周辺の自転車の小売店等でこういったものに対してのヘルメットの販売の促進なども呼び掛けていきたいと思います。なかなか利用者のモラルに委ねるところがありますので、そこはしっかりと呼び掛けることは重ねていきたいと思います。
産経新聞 週末に仰木の里で事件がありまして、亡くなられた方は市の審議会とかで活動されてらっしゃるという方だったと。捜査が行われている事件ですのでちょっとお聞きしにくい部分もあるんですけれども、市長ご自身ご面識があったかというのと、もしあったのであれば、あるのであれば、その点一言何かお話しいただけないでしょうか。
市長 本当に突然のことで大変驚いておりますし、痛恨の極みであります。今ご指摘のように、本市の男女共同参画審議会の会長などもお務めをいただいておりました。そのことのみならず、幅広く市政の取組にもご参画をいただいた方でありますので、繰り返しになりますけれども、大変悲しいですし、本当に残念です。今は、我々にできることは捜査の状況を見守るしかないと思っています。
共同通信 最初の待機児童の質問でお尋ねしたいんですけれども、来年度の職員で約2倍の29人を採用するということだったんですが、今年度、今待ってらっしゃる方の対策というのも必要になってくるかと思うんですけれども、そういうスピード感を持った対策としては、何かお考えになっているものはありますか。
市長 まずは市として公立の保育所について受入れの拡大を検討したいと思っています。加えて民間の保育所に対しての受入れの要請、これはしたいと思っていますが、特定の年齢が待機児童として多いので、そこを勘案しながらスピード感を持って取組を進めたいと思います。
共同通信 受入れの拡大というのは、例えば今50人入っているところを、もうちょっと広く取ってくれませんかとか、そういうお願いということですか。
市長 まずは公立の保育所においては、保育士の再配置なども含めて、当該の地域における受入れの人数を増やすことも検討しています。
更新日:2024年06月28日